金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース 上海総合指数は、前営業日比7%超急落して終了

2015-01-19 15:55:25 | お金




週明け19日の東京市場は、日経平均株価が前営業日比150円13銭高の1万7014円29銭と反発して終了した。

前週末の米国株高や円高一服が好感され、大幅反発し1万7千円を回復して始まった。

ただ、本日の米国市場が休場となる事から様子見ムードも強く、寄り付き後の買い一巡後は高値でもち合いとなった。

中国市場開始後、上海総合指数の急落が重しになり、日経平均も利益確定の売りに上昇幅を縮小する場面もあったが、押し目買いに支えられ下値はサポートされた。

大引けにかけては再び買いが強まり、1万7千円を維持して終了となった。


中国株式市場は、上海総合指数が前営業日比7.7%安と急落して終了。

16日に中国の証券監督管理委員会が、信用取引業務の規律違反で大手証券3社が新規口座開設停止処分になった事で証券株が急落。

更に、銀行監督当局の銀行業監督管理委が、シャドーバンキングの一種である信託型ローンへの監督強化案を公表したとの報道により銀行株が下落するなど、金融関連株がほぼ全面安となり、相場全体を押し下げた。

また、中国は明日にGDPや小売売上高の重要経済指標の発表を控えている事も、警戒感を強めたようだ。

ドル円は、117円台前半で上値の重い展開。

前週末の米国市場では、米株高や米長期金利の上昇を受けて、116円台前半から117円台後半に急反発するなどドル買い・円売りが優勢になっていた。

東京市場では、117円台半ばで始まった後、日経平均の上昇を眺め、117.67円程度まで上昇する場面もあったが、先週のスイス中銀によるスイスフラン上限撤廃の余波は続いており、上値は伸び悩み押し戻される展開となった。

中国市場開始後、上海総合指数の急落を受けてリスク回避姿勢が強まり、一時117円を割り込んだが、本日は原油安が一服している事や、日経平均の底堅い動きを眺め下値も堅く、午後は117円台前半を中心に小確りとした動きになった。

ユーロドルは前週末の海外時間帯に、ECBによる量的緩和導入観測が強まる中で下値を模索する展開となり、一時1.1460ドル近辺に急落、約11年2カ月ぶりの安値を付けた。

その後は、急ピッチの下落に田愛する警戒感から利益確定やポジション調整のユーロ買い・ドル売りが持ち込まれ切り返し。本日の東京時間帯では様子見ムードから、狭いレンジで横ばい推移となっている。

ただ、欧州勢参入後はややユーロ買いが優勢となっている。

ユーロ円は、ユーロドルの反発やNYダウ、原油の反発を受けてリスク回避姿勢が和らぎ、反発に転じてた。

しかし、東京市場開始後はドル円の下落や上海株の急落を受け、再びリスク回避姿勢が強まった事で、ユーロ売り・円買いが優勢。

ただ、午後に入ると下落一服となり、もみ合いになっている。

16:40現在、ドル円は117.08円近辺での出合い。

ユーロは、対円で135.56円近辺、対ドルで1.1577ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、18:00にユーロ圏11月経常収支の発表が行われる予定。

米国市場は、キング牧師誕生日で休場となる。(了)