金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 市況ニュース 日経平均株価は、引けにかけて値を崩して終了。

2014-07-31 17:13:26 | お金


31日の東京市場は、日経平均株価が、前営業日比25円46銭安の1万5620円77銭と5営業日ぶりに反落して終了した。

前日のNYダウは続落して終了したが、FOMC声明を受けた超低金利政策の長期化期待から下落幅を縮小するなど、警戒感がやや後退。

加えて、為替が前日発表された米GDPの市場予想を上回る内容を受けて、円安・ドル高が進行した事で投資家心理が好転し、日経平均株価は続伸して始まった。

ただ、買い一巡後は短期的な高値警戒感から、利益確定の売りに押される展開となり、大引けにかけてはマイナス圏に沈むなど、やや神経質な動きとなった。

アジア株式市場では、主要株価指数が中国市場を除き軟調推移となった。

中国株は反発して終了。

上海総合指数は、銀行株と鉱山株が相場の上げをけん引役となり、前日比0.93%高で終了した。

上海総合指数の7月月間上昇率は7.5%と、12年12月以来の大きさとなった。

ドル円は102円台後半でもみ合い。

前日の海外市場で、米GDPの力強い内容を受けてドル買い・円売りが強まった流れが継続している。

ただ、前日一気に103円を突破するなど、上昇のスピードが速かった事で、利益確定の売りが入り、終日伸び悩む展開であった。

また、日経平均が大引けにかけてマイナス圏に転じた事も、ドル円の上値を抑えたようだ。

ただ、欧州時間帯に入ると、米国の景気回復傾向が意識され、ドル円の下値の固さが確認された為、再びドル買い・円売りが強まっている。

ユーロドルは、前日の海外市場では、米GDPの強い数字を受けて、米欧の景況感の格差を意識したユーロ売り・ドル買いに、約8カ月半ぶりとなる安値圏まで軟化した。

しかし、FOMCで米国の超低金利政策の長期化が示された事で、ポジション調整のユーロの買戻しに反発する展開となっていた。

東京市場入り後は材料難から、概ね1.3400ドル手前での小動きとなっている。

ユーロ円は、ドル円の上昇に連れ、大幅上昇となっていたが、東京時間帯では利益確定の売りに押されジリ安となった。

ただ、欧州時間帯に入ってからは、再びドル円になびきユーロ買いが優勢となっている。

16:55に発表された独7月失業率は6.7%と、市場予想と一致。

17:50現在、ドル円は102.81円近辺での出合い。

ユーロは、対円で137.73円近辺、1.3399ドル近辺での出合いとなっている。

この後の欧州時間帯では、18:00にユーロ圏6月失業率、 7月消費者物価指数・速報値の発表が予定されている。

米国市場では、21:30に新規失業保険申請件数、22:45に7月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されている。(了)