先日、兄がお客様に新築工事代金の支払いは着手金、中間金、引き渡し後残金決済に分けてお支払いして頂きたい事を説明したら、お客様はびっくりされていたらしいです。
お客様は家が完成した時に全額支払えばいいと思われていたそうです。
確かにそうですね。
全て買い物は商品と引き替えで代金を支払うのが普通です。車を買う時も金融機関等からお金を借りて一括で売り主には支払います。そう考えると家も完成してから代金を払えばいいと思いますよね?
ちょっと錯覚しがちですが、マイホームの購入も実は代金引換で支払う流れにはなっています。と言うのも、基本的に建物が完成して、表示、保存登記、さらに抵当権設定登記後に融資が実行されます(住宅ローンを利用した場合)
つまり、建物が完成し登記がすまないと融資は実行されません。と、言うことは着手金、中間金は自己資金で何とかしなければいけない事になります。総工費2000万円で自己資金300万円、金融機関からの借り入れ1700万円とした場合、お客様の口座には先の登記後に1700万円融資されます。
じゃあ着手金は自己資金で払ったとしても中間金は払えないじゃん!って思われますよね?その説明はちょっと待って下さいね(^^)
ではなぜ着手金、中間金を頂きたいと工務店は言うのか?
家を建てる場合、地盤調査→基礎工事→上棟→完成までには何ヶ月もの期間を用します。
まず地盤調査も専門の業者に依頼します。調査終了後に基礎工事に入ります。平行して材料発注、現場管理と上棟までにもかなりの費用がかかってきます。
当然工務店は、業者への支払いが発生してきます。お客様から完成後に全額頂いた場合、着工から引き渡しまでの数ヶ月間の業者への支払いは全て工務店が立て替える形になってしまいます。
仮に同じ月に何棟か新築物件があった場合はとても立て替えれる金額ではなくなります。つまり工務店側の資金繰りが出来なくなってしまいます。
大手ハウスメーカーさんの様に月に何十棟もかかえていた場合はもっと大変です。ですからお客様からは中間金を頂くのは大手も地場工務店も同じなんです。「いや~そんな事はないよ」「いくらでも立て替えるよ」と言われる工務店さんがいらっしゃったらご立派です(^^;)
随分前ふりが長くなりましたね(^^;)実質中間金を頂いて、工務店はそれぞれの業者に支払いをするという形になります。業者も支払いを何ヶ月も待ってはくれませんので。
中間金はお客様から頂くのですが、この時にお客様が中間金を手にする方法と言うのが「つなぎ融資」になるわけです。
前で述べた様に完成引き渡し後に実行される融資の一部を前受けして工務店等に中間金として支払う時に利用します。
例えば工務店との契約で上棟時に1000万円の中間金を支払うという契約の場合、1000万円をつなぎ融資として金融機関から借りるという事になります。
その1000万円にも金融機関の定める金利と手数料がかかりますが、この負担はお客様負担となります。簡単に例をあげて計算してみます。
1000万円をつなぎ融資 金利3% 90日間借りた場合の例
1000万円×3%×90日/365日=73,973円
となります。この他に振り込み手数料、印紙代等もかかります。
上記の90日間というのは、つなぎ融資実行されてから、完成後に融資が実行されるまでの期間の例えです。
つなぎ融資金額、金利手数料は完成後の融資実行時に全て相殺されますので現金で支払う必要はありません。
よく使う地元の金融機関は完成引き渡しから、融資実行までの期間が大変短いから有り難いです。(^^)
いや~長々書きましたねー(^^;)
工務店等に支払う工事費と借入先からの融資のタイミングについては事前に確認して、資金がショートしない様な計画を立てる事が大切だと思います。
※つなぎ融資については、資金計画の時に、使わなくていい方もいらっしゃいますし様々なケースがあります。工務店側とよく相談される事をお願いします。
本日も読んで下さってありがとう(^0^)最後に1クリックだけお願いします。楽しいゴールデンウィークを(^^)
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お客様は家が完成した時に全額支払えばいいと思われていたそうです。
確かにそうですね。
全て買い物は商品と引き替えで代金を支払うのが普通です。車を買う時も金融機関等からお金を借りて一括で売り主には支払います。そう考えると家も完成してから代金を払えばいいと思いますよね?
ちょっと錯覚しがちですが、マイホームの購入も実は代金引換で支払う流れにはなっています。と言うのも、基本的に建物が完成して、表示、保存登記、さらに抵当権設定登記後に融資が実行されます(住宅ローンを利用した場合)
つまり、建物が完成し登記がすまないと融資は実行されません。と、言うことは着手金、中間金は自己資金で何とかしなければいけない事になります。総工費2000万円で自己資金300万円、金融機関からの借り入れ1700万円とした場合、お客様の口座には先の登記後に1700万円融資されます。
じゃあ着手金は自己資金で払ったとしても中間金は払えないじゃん!って思われますよね?その説明はちょっと待って下さいね(^^)
ではなぜ着手金、中間金を頂きたいと工務店は言うのか?
家を建てる場合、地盤調査→基礎工事→上棟→完成までには何ヶ月もの期間を用します。
まず地盤調査も専門の業者に依頼します。調査終了後に基礎工事に入ります。平行して材料発注、現場管理と上棟までにもかなりの費用がかかってきます。
当然工務店は、業者への支払いが発生してきます。お客様から完成後に全額頂いた場合、着工から引き渡しまでの数ヶ月間の業者への支払いは全て工務店が立て替える形になってしまいます。
仮に同じ月に何棟か新築物件があった場合はとても立て替えれる金額ではなくなります。つまり工務店側の資金繰りが出来なくなってしまいます。
大手ハウスメーカーさんの様に月に何十棟もかかえていた場合はもっと大変です。ですからお客様からは中間金を頂くのは大手も地場工務店も同じなんです。「いや~そんな事はないよ」「いくらでも立て替えるよ」と言われる工務店さんがいらっしゃったらご立派です(^^;)
随分前ふりが長くなりましたね(^^;)実質中間金を頂いて、工務店はそれぞれの業者に支払いをするという形になります。業者も支払いを何ヶ月も待ってはくれませんので。
中間金はお客様から頂くのですが、この時にお客様が中間金を手にする方法と言うのが「つなぎ融資」になるわけです。
前で述べた様に完成引き渡し後に実行される融資の一部を前受けして工務店等に中間金として支払う時に利用します。
例えば工務店との契約で上棟時に1000万円の中間金を支払うという契約の場合、1000万円をつなぎ融資として金融機関から借りるという事になります。
その1000万円にも金融機関の定める金利と手数料がかかりますが、この負担はお客様負担となります。簡単に例をあげて計算してみます。
1000万円をつなぎ融資 金利3% 90日間借りた場合の例
1000万円×3%×90日/365日=73,973円
となります。この他に振り込み手数料、印紙代等もかかります。
上記の90日間というのは、つなぎ融資実行されてから、完成後に融資が実行されるまでの期間の例えです。
つなぎ融資金額、金利手数料は完成後の融資実行時に全て相殺されますので現金で支払う必要はありません。
よく使う地元の金融機関は完成引き渡しから、融資実行までの期間が大変短いから有り難いです。(^^)
いや~長々書きましたねー(^^;)
工務店等に支払う工事費と借入先からの融資のタイミングについては事前に確認して、資金がショートしない様な計画を立てる事が大切だと思います。
※つなぎ融資については、資金計画の時に、使わなくていい方もいらっしゃいますし様々なケースがあります。工務店側とよく相談される事をお願いします。
本日も読んで下さってありがとう(^0^)最後に1クリックだけお願いします。楽しいゴールデンウィークを(^^)
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