Yokusia の問はず語り

写真担当: Olympus E-400 / Panasonic FZ5

医は仁術

2008-05-21 | Weblog

今日、なんと8年ぶりに歯医者に行ってきました。
歯医者さんって、子供の頃からお世話になっているのに、いまだに苦手。
幼稚園の頃、乳歯を麻酔なしで抜かれたのがトラウマになっているよう・・・。
軍医出身の歯医者さんで、幼い私が泣くと、「この程度の痛みで泣くんじゃない!」と一喝。
浮かんだ涙が引っ込むくらい怖かったです。

その後、近所に出来た歯医者さんは、私が行くたびに、「虫歯が多いなぁ。20年後は総入れ歯だな」
とか、「歯茎が弱いね。今からこんなじゃすぐ歯槽膿漏になるぞ」とか言って脅すので、だんだん足が
向かなくなりました。

いい先生もいたのですが、歯医者恐怖症は治らず、寝椅子に横になったとたん、緊張してガチガチ。
そんな私が重い腰を上げたのは、最近、舌で奥歯を触ったら、ゴリゴリと嫌な感触があったから。
これまで、こういう時はたいてい虫歯になっているケースが多かったので、悪化してから行くよりは
・・・とうちの相棒の行きつけの歯医者に行くことにしました。




こんな具合で、かなり覚悟して行ったのに、虫歯はなし(よかったけど・・・)
歯を酷使したせいでエナメル質の部分が削れ、舌にあたるようになっただけだとか。
とは言え、8年間に蓄積された歯石はかなりのもので、コレを全部とるだけでもかなりの時間を要し
ましたが・・・。

でも、うちの相棒が言っていたことは本当で、この歯医者さん、患者をリラックスさせるのがすごく
うまいんですよね。

今までかかった歯医者さんのように、行くとすぐ口内のレントゲンをバシャバシャ撮るようなことは
せず、まず、患者が違和感を感じている箇所をよく診察してから、残りの歯も、ミラーで一本一本
丁寧に診てくれるし、その後は、患者を安心させるよう、ゆっくりわかり易く説明してくれる。

「名医だよ」とは言われていたけど、診察+治療(と言っても歯石掃除だけだけど)の間、こんなに
落ち着いた気持ちでいられたのは初めてかも・・・。技術や知識ももちろんだけど、医療に携わる人
に一番必要なのは、患者への細やかな心遣いですね。お陰でこの年にして初めて、これから毎年、
歯科検診に行こう・・・と思うようになりました。