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知足

自然と共に素敵に生きたい

熱帯雨林

2007年11月14日 | ガイア

 先日テレビでアマゾン熱帯林伐採の特集をやっていました。

 今、世界で食糧をめぐる“戦争”が進行しているというショッキングな内容でした。その主役となっているのが大豆。
豆腐、納豆、醤油と日本の食卓には欠かせない大豆ですが、実はその殆どが輸入に頼っているそうです。
 また中国での需要の伸びは著しく、爆発的に穀物消費量を増大させ、世界の大豆輸出量の40%を買い占めるまでになっているそうです。

 一方アマゾンの熱帯雨林地帯では、この大豆の需要に目をつけ、ブラジルの大豆輸出量はこの10年で急増し、世界一の輸出国となる勢いになっています。この急激な大豆の作付けに伴い、伐採による森林の消失が深刻化しているそうです。
 地球上の酸素の約1/3がアマゾンで作られているといわれていますが、そのアマゾンが一昨年だけで東京都の12倍の面積が消失し、今も違法伐採が続いているそうです。

 違法伐採を引き起こしている大豆は、そのまま利用するだけでなく牛や豚など家畜の飼料に至るまで、ありとあらゆる所で日本の食を支えています。大豆の自給率は、今や97%を輸入に依存している日本の現実を考えると、アマゾンにおける森林伐採は私達自身の生活に関係する重大事件なのです。

 私達は、資本主義社会の中でとても豊かな生活を送っていますが、資本主義やグローバル化は生産者の顔が見えず、手にするものや食にするものがいったいどういう経路を通り生産されたのかが殆ど分からないという問題を抱えています。

 今朝のニュースで月探査機「かぐや」から届いた「青く光る美しい地球」の映像が紹介されていました。母なる地球は、共に生き、共に支えあう生き物たちによってその輝きを放っています。人、動物、植物、鉱物、火、月、水、、、、すべてが共存共栄しています。
 生物多様性に非常に富んだアマゾンの森林破壊によって私達の食生活が成り立っている現実は、決して見過ごしてはいけないことだと感じました。

 食糧問題、貧困問題、南北格差問題、温暖化問題、水問題、、、、これら全て人間が引き起こしている問題によってこの美しい生命体「ガイア」のバランスが崩れかけている現実に一人ひとりが向き合っていく勇気が今求められていると思いました。

 


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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生かされているということ (minsa)
2007-11-15 06:56:45
故郷で自転車通勤している時、急ぐ自分と対照的に静かに佇む美しい白いサギを発見し、ハッとしました。
何で、こんなに違うんだろうって。

生物は自然のリズムと完全に調和しているのに、この世で人間だけが急いでいる…短期的な利益を求めて自然を利用し、その結果様々な問題を引き起こしている気がします。

太陽や水や緑や生物が資源となり、食糧となり、その連鎖によって人間は完全に生かされていて、それが崩れたら私達の存在も危うくなります。自然の恵みに感謝し、謙虚な心を持ち続ける必要がある、と思います。

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Unknown (yoggy)
2007-11-15 08:42:15
そうですね。

感じる"こころ"、創造する"こころ"、、、
自然を感じる"こころ"、慈しむ"こころ"、、、

感性っていうのかなぁ、そういうことに疎くなっている人、社会、政治、国が多いのが問題なのかなぁ、って思います。
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