卒業旅行、鳥取～兵庫～京都の旅

卒業旅行は学校の友だちとわいわいがやがやしながら行くのが本来かもしれないけど、僕は集団行動が苦手だった。なので、単独で旅行にいくことにした。今回は以前からよくやり取りをさせてもらっているもっちぃさんと出会う旅だ。

19日の朝3時すぎに京都に向けて鳥取の地を出発した。まだ辺りは暗い。通っている車のほとんどは大型車だ。京都までの道のりはいたってシンプルだ。国道9号線を通っていけばいいのだ。それだけ。

6時ほどになってくると、じょじょに明るくなってきた。少しして気づいたが、霧がものすごい。



あまりに視界が悪いので、ライトを上向きにしながらの運転になった。僕のこれから始まるてんやわんやの旅を予感させた。

京都市内には9時前に入った。だけど、待ち合わせの駅にはなかなかたどり着けず、いろいろな場所をいったりきたりして、方向音痴なのもあって、四苦八苦した。もっちぃさんとお互いにメールでやり取りしつつも待ち合わせ場所を変えつつ、なんとかコンビニで出会うことに成功した。

もっちぃさんとの初対面！　ネットでは頻繁にあっているけど、実際に会うとなると話が違う。お互いに人見知りということもあり、ぎくしゃくしながらも最初の目的地である伏見稲荷大社へと歩を進めた（車でいったんだけど）。一方通行の道に慣れなくて、いろいろとルートを探りながら、なんとかたどり着いた。



鳥居が連なってる！

そうなのです。ここ伏見稲荷大社では数多くの鳥居を見ることができます。1000本あると書いてありましたが、どうなんでしょう。途中までもっちぃさんと数えていましたが、たぶん500はありそうです。

狐の様相を呈した絵馬みたいなものがあったので、絵を描いておきました。



これ、狐ちゃうやん

とんがっている下部に鼻を描くのが普通みたいですが、僕などは口も描いてしまいました。だって描きたかったんだもん。もっちぃさんもかわいい猫のような狐を描いています。裏には願い事を書く欄があったので、でも僕は特に願いがなかったので、適当に健康がどうとか書いておきました。こんなんでいいのか……

次は閻魔様がいらっしゃるという噂のある六道珍皇寺へと向かいました。ところがどっこい、ここで大苦戦。場所がわかんねー　近くに六波羅蜜寺なんていう名前の似たものもあるし、やっぱり分からなくなったので、警備員さんに聞きながらいきました。



やっと着いたー

ぁ、もっちぃさんごめん。心霊スポットなせいか、顔に霊がとりついちゃったみたい。すぐにお払いしてください。

ここのことはほとんど調べなかったんだけど、というか、僕はあらかじめ調べると新鮮味が薄れて嫌なので事前調査はしないことにしているんだけど、どうやら閻魔様がいらっしゃるみたいですよ。えんまさま～　でてきてくださいよ。でてきてくれたら、お賽銭をこれでもかってくらいあげますよ。あと、かわいい女の子も紹介しますよ、などと叫びながら歩いていたら閻魔様がいました。



みにくっ

閻魔様、部屋の中にいたんですよ。だから、僕はふすまチックな扉から目を細くして覗くしかなかったんです。閻魔様、恥ずかしがりやなのかなあ。

あと、ここには現世と冥界を繋ぐ井戸なるものがあって、そこもちょっとした名所になっているようでした。井戸はコチラという案内標識を見るも、井戸らしきものが全然ないので、あきらめかけていたんですが、ちょっと10M歩いたらありました（なんだこの方向感覚）。



わかんないって

井戸わからないよ、本当にあるのかわからないよ、陽が当たってわからないよ。もっと近くにいきたかったのですが、これ以上は近づけないのでした……。詳細をご覧になりたい方は上記のリンク先からどうぞ。

次の目指す場所は空也の滝です。ここはどうも穴場らしく、行く人はあまりいないらしい。だからこそ僕はいきたかったのです。案の定道に迷いながら行くことになりました。途中に有料道路があって、そのまま突入しちゃいましたが、どうやら入らなくてもいけたっぽい。だけど、せっかく入ったので展望台をみたりしました。町並みが一望でき、もっちぃさんもきゃぴきゃぴとはしゃいでいました。

また、途中に清滝なんちゃら寺というのがあったので、せっかくなので入ることに。



こんな感じのお坊さんの像があって、その方の周りを3周すると願い事が叶う（叶いやすい？）らしく、もっちぃさんと僕はぐるぐると回ることにしました。1周目は楽しみながら周り、2周目は周ることに疑問を持ち、3週目は腰にきました。



もっちぃ、お祈り中。「お菓子食べたい。もっとお菓子食べたいのよ」などという囁き声が聞こえてきた気がしたのですが、聞こえなかったことにします。僕ともっちぃさんはいろんな場所で祈りました。5、6箇所くらいだったんじゃないかな。願いを叶えるためにお金を投げ入れることは忘れませんでしたよ。1円じゃ足りないと思って2円を入れたり、それでもやっぱりと思い12円を入れたり、どんどん加算されていきました。やっぱり商業主義だなあって思いました。

車で走っているとトンネルにたどり着きました。



ここがどうも清滝トンネルらしいです。一方通行のトンネルで信号機までついています。中は暗くて明かりも上についているだけ……。ある意味で心霊スポットですよ！　あとなんか変な轟音が聞こえてきます。こ、こわっ　危うくちびりそうになりましたが、なんとか抑えて、一気に突入することにしました。

ごお～ん……

ぶぅ～ん……


なんかこれ大丈夫なの！？　このトンネルあの世に続いてるんじゃ……と思い始めてきたとき、出口が見えました。と、そのとき、左側にお化けがっ！


人でした……。た、頼むから死角にいないでください。本当にお化けだと思いました。それと、このトンネル、歩行者は禁止のような気がするのですが。もしかしたら、本当にお化けだったかもしれない（こわっ）。

ちょっと進んだところに駐車場があり、そこに止めて空也の滝を目指して歩くことにしました。係員の人が僕と同じ鳥取出身の方らしく、ルートを丁寧に教えてくださいました。よし、もっちぃ、ここから1時間歩いて空也の滝を目指すよ！　と気合をいれたところ、もっちぃは「え～　だるい」などと言うこともなく、「うん。がんばろうね」などと僕に合わせてくれることがありがたかったです。なんていい娘なんだ……。



周りの風景を見ながら登ることにしました。川のせせらぎとか、直立する雄大な木々だとかがすごく美しく見え、自然に感謝しつつ歩きました。もっちぃとも少しおしゃべりをしました。ネットについてどう思うかとか、公務員試験の大変さとか、将来についてとか、お互いに言葉数は少なかったけど、すごく楽しかった。僕は言葉を選びつつも、その後の展開を考えながら試行錯誤して言葉を発したけど、へんてこな言葉になったりして、しどろもどろになったりした。だけど、そんな僕の言葉にももっちぃは頷いてくれ、ありがたかった。

途中、ちょっと辺りが暗さを増してきて、お化けがでそうな雰囲気になってきた。そして……





で、でた～っ



あ、ごめん、もっちぃだった。

かれこれ40分ほど歩いていると、「空也滝」と書かれた石柱が見えてきた。



ここから本格的に空也滝へと進む道になるみたいです。それはいいとして、もっちぃの顔に浮かんだ黒い塊がこころなしか大きくなってきているような……。さきほどもいいましたが、なるべく早くお払いにいってくださいね。

しばらく登っていると、鳥居が見えてきました。



ついに空也滝に到着！（なんか展開が急にはやくなったような……）

本邦初公開、空也滝の5秒ムービーはこちら。いやあ、もっと離れたところで撮ったらよかったかもしれない。水しぶきを全身に浴びるほどの近場で撮ったもんで。

近くには地蔵も多く、信仰の中心であることが伺えました。僕はそんなことも知らずにぱしゃぱしゃと写真をとりまくったので、後から呪われるかも。調子にのって滝付近の壁面を登ったりしちゃいましたが、危うくこけて大惨事になるところでした。もっちぃ、焦らせてごめんね。僕ともっちぃはしばらくそこで水びたしになりながらも祈ったりして、下山しました。

そのあとは2人でカラオケにいったりしましたよ。僕は「さくら」というキーワードの元、ケツメイシの「さくら」、河口京吾の「桜」、森山直太郎の「さくら」、そして、もっちぃさんと一緒に日本童謡の「さくらさくら」を歌いました。ちゃんとオチも用意してるなんてずるいですね。もっちぃさんは、バンプ、ゆずなどをメインにアニソンの「タッチ」なども歌っていました。

そこでお酒を飲んだのですが、もっちぃさんの強さは半端なく、5杯飲んでもけろっとしていました。僕などは酔いにまかせてもっちぃさんに絡んでいたような気がしますが、へんなことをしていたらすいません。最後はSMAPの「世界で1つだけの花」を一緒に歌って終わりました。

それから、時間がまだあるので、ゲーセンに繰り出しました。2人でプリクラを撮ったり、レースゲームをしたり、もっちぃさんなどはスーパーマリオをして、1-2で死んだりしてました。僕が最初に死んだんですが（だめ）。

それから、まだ時間があったので、京都駅にいきました。



すごいハイテクな駅で、これは駅というより1つの立派な観光名所でした。エレベーターが4連続とかすごすぎる……。一番上にあがって夜景をみたり、カップルを見てみぬ振りをして通ったりしました。

次はネットカフェです。もっちぃさんは意外にも初体験ということもあり、いろいろ店内を物色して回っていたようです。オフ会なのにオン会になっていたことは内緒です。僕はそこでしばらく寝ようと思っていましたが、どうも寝れないのでmixiをみたり、自分のブログやホムペをみたりして、ドリンクも飲みながらなんとか過ごしました。

時間は朝の5時。もっちぃさんを京都駅まで送りました。なんか僕だけ車に乗って1人で帰ろうとしていましたが、女性をこんな時間に送らず帰るなんて紳士じゃないですね！　デートの「デ」の字も知らないので、いろいろとヘマをしてしまいましたが、なんとか終えることができました。最後の最後、もっちぃさんと別れるとき、適当な言葉がでずに困りました。もっちぃさんが握手を求めてきて、僕もそれに応じたあと、彼女の肩に触れ、「がんばって」と言ったのです。だけど、それは期待をこめてのがんばってじゃない。試験にがんばってのがんばってでも。僕が辛いとき、もっちぃさんは僕の進むべき道の少し前を照らしてくれ、出口へと案内してくれた。僕はただそれに委ねるだけだった。本当に感謝しているんだ。だから、僕ももっちぃさんの進む道を少しでも照らすことができればという思いで「がんばって」と言った。

ありがとう、もっちぃ！


それからは、兵庫の三宮にある妹の家を訪ねました。お決まりのように道に迷いましたが、なんとか合流することができました。



なんか妹がすごい美白になってる……。妹はすっかり垢抜けてしまって田舎臭さを感じさせるものは方言だけになってしまいました。あった記念に



家の前でポーズをとってもらって



そのお返しに僕はコマネチをしたりしました。妹は朝から仕事なので、僕は三宮へと向かい、ゲーセンにいったり、元町に赴きラーメンと餃子、しゅうまいをむさぼり食べたりしました。夜、兵庫の知り合いであるチィ子さんからメールがあり、急遽会うことに。



5分しか会えなかったけど、やっと会えた！　って感じでした。付き合い長いからなあ。また日を改めて会えたらいいですねー　カロリーメイトをもらいました。サンクス！

やばい、そろそろ仕事にいく時間だ……急いでレポ書きます。

それから妹と2人でカラオケに行くことに。



ひろっ

これ20人は入れるんじゃ……。ちょっと贅沢な気分を味わいつつ、時間を10分オーバーしても上の空で歌い続けました。

そらから家に帰って爆睡。朝はお茶漬けを食べました。妹は彼氏とデートです。なので、僕はすぐさま退散しました！　やばい時間がない。

帰りは



車のタイヤがパンクしたり（しかも前後ろ2つが）



心霊スポットである人形トンネルでお化けらしきものを見たりして帰りました。

今回の旅行は内容が濃かったです。半年分くらいの経験をしたような気がします。もっちぃさん、チィ子さん、妹、旅先で出会った人々、どうもありがとうございました。いい卒業旅行になったなあ。