芽育塾ブログ

宇治市五ヶ庄一里塚にある学習塾。小さな個人塾の今日をつづります。

「み・は・じ」

2017年07月14日 22時02分10秒 | 学習
 小学6年生は速さの授業をしている。今日は「み・は・じ」を教えて、速さだけでなく、道のりと時間を求める問題に初挑戦した。計算ミスはあるもののほとんどの生徒ができる。「み・は・じ」で計算方法が分かるので、できて当たり前と思ってしまうかもしれないが、掛け算の筆算や割り算の筆算ができなかったり、小数点の概念が理解しにくいという子どもは、実はそれなりの割合でいる。だから、みんなができているというのはすごいことだったりする。

 速さを比べる問題にも初めて挑んだ。分速50mと秒速0.8mは、どちらが速いか? というような問題だ。解き方のコツは、単位を合わせて比べること。秒速0.8mは分速に直すと分速48mになる。単位が合うとどちらが速いかはすぐにわかる。これは「速さ」の意味が分かっていないとできない。秒速0.8mとは1秒間に0.8m進むスピードだ、分速50mとは1分間に50m進む速さのことだ、と理解できていないと、速さの単位を合わせられない。
 今日初めて取り組んだこの問題に、元気な男の子が発言した。
「『秒』を『分』に直すんや! 60を掛ければいい!」
 ぼくが言いたい事の要点だけを、ズバリ答えた。ノーヒントでこの考えを導き出した。
 今日は頭の回転が速いようだ。思考がキレている。この生徒はたくさん発言して、授業に参加してくれる。この生徒のお陰で授業が盛り上がることもある。たまに、ぜんぜん違う答えを大きな声で発表してしまうけども…、それも大人のぼくから見ると素敵なことだと思える。

 元気で一生懸命。分け隔てなく誰にでも明るく接する。

 この生徒のいいところ。これって素晴らしくいいことだと思う。もし、別のところに欠点があったとしても、その欠点を補って余りある美点ではなかろうか。
 どれだけ年齢が離れていようが、ぼくが一生かけても手に入れることのできない素質を持っている子どもは、実はかなりの割合でいる。

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