スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

横須賀・子安の里

2009-06-11 | 横須賀・三浦

湘南国際村から100段以上ある階段をトントンと下り
案内板に従って左折し、静かな山里に入って行きます。

「子安の里」は国際村ができる前に何度か来たことがあります。
炭焼き小屋があったり道端に野菜や花などを置いた無人の
販売スタンドがあったり・・楽しく歩いた記憶がよみがえります。


「軽部家長屋門」
長屋門は比較的裕福な農家が建てたもので、農具などの
倉庫として、また一部は家畜小屋として使われていました。

この門は2代目で、100年ほど前に秋谷の若命家から
古材を譲り受けて建てられたものだそうです。

子安の里は軽部一族が拓いた土地だそうで、そのため今も
軽部姓の家が多いとか。また、今回は行きませんでしたが
車道を挟んだ向こう側(秋谷)には小菅姓が多く、小菅家にも
築200年以上という大きな長屋門があるとのことです。


緑に埋もれそうになりながら歩いていくと、

所々で可憐な花に出会います。

ナツハギ?                   ヤマユリ
    


この道は、葉山にご滞在の皇后様が散策なさることも
おありだったとか。きっと御心を癒されたことでしょうね。



少し先の道端に売店がありました。店の奥の方で炭焼きを
しているそうで、ここで焼かれた炭や木酢液が野菜とともに
売られています。明治時代までは盛んに行われた炭焼きも
現在では、2軒を残すだけになっているそうです。


岐れ道の傍に庚申塔群


御幣を担いだ一猿の像
横須賀西海岸だけに見られる珍しいものだそうです。
江戸・享保年間に建立されたもののようです。
    


その少し先にもまた庚申塔群
供花のようにホタルブクロが咲いていました。


「子安観音」
子供を抱いた像は、子供の安らかな成長を願ったものでしょうか。
1789(寛政元)年に建立したもののようです。



関根川沿いの道を歩いていくと、お堂がありました。
「関根御滝不動尊」

かつては対岸の崖にありましたが、関東大震災で崩れたため
現在の場所に移されました。川向こうから引いている湧水は
胃腸病に効く霊水といわれ、ポリタンク持参で汲みに来る人が
絶えません。この水でコーヒーを淹れると美味だとか。


もう1箇所庚申塔群がありました。


ここにも御幣猿がいました。



このあと海岸線を走るR134 に出て、ゴールまでもうひと歩きです。

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2 コメント

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この先も? (kikyo)
2009-06-12 08:39:27
こちらも国際村とは違った自然そのままの別世界。
お猿さんの庚申塔というのも珍しいんですね。
(もちろん、見たことがありません。)
山百合は懐かしい田舎の山道を思い出させてくれました。

ここまでずいぶん歩いたようですが、まだ先があるんですか。
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庚申塔 (夜猫子)
2009-06-12 11:02:37
三浦半島は昔から庚申講が盛んな土地柄だったそうで
歩いていると、あちらこちらで庚申塔をよく見かけます。
「青面金剛」などの文字や仏像や三猿を彫りつけたものは
よくありますが、御幣猿は今回初めて見ました。
庚申塔に興味をもってたずね歩いていらっしゃる方も多いようで、
今回のツアーにもとてもお詳しい方がおいででしたよ。

ゴールはもう間近です(笑)
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