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06栗東市長選

2006-10-22 | 京都・滋賀
 10月22日、栗東市長選の投開票が行われた。

=構図=

 東海道新幹線新駅の建設予定地・栗東市。
 その市長選挙が行われる。
 新駅推進の立場を取る現職の国松正一市長に加え、元県労連事務局長・杉田聡司が「中止」、民主党県連から出馬要請を受けた田村隆光栗東市議が「凍結に近い一時中止」を掲げて相次いで出馬表明、県知事選と同様の構図となった。

 前知事の国松善次氏が再選されていれば、栗東市長選もさほど混乱は起きなかっただろう。
 しかし新駅凍結を掲げる嘉田知事の登場で、国松市長も枕を高くして寝られなくなった。

 県労連出身の杉田は知事選に出馬した辻義則県労連議長と同じく中止の立場。
 
 田村は微妙な言い回しだが、嘉田知事の「凍結」に近い「一時中止」の立場。
 滋賀民主は、知事選では自公と現職に相乗りして敗れ、支持者から批判で嘉田知事支持に回るという混乱を見せた。
 滋賀民主としては、新駅建設に懐疑的な県民の意向が判明したため、現職との対抗機軸を明確にすれば勝てるとの目算があった。
 しかし、栗東市は新駅の地元であり、知事選の投票結果を見ると前職の票が嘉田を3千票あまり上回っており、必ずしも知事選と同じ結果になるとは限らない。
 こうしたことから、田村は知事と全く同じ立場を表明できないわけだ。

=展開=

 栗東市議会「栗政会」の自民党員の市議4人が、栗東自民に離党届を提出した。
 4人は市長選で民主党県連が推薦する田村隆光を支援。


 栗東市選出の民主県議・北野加代子は、市長選を巡り滋賀民主幹部から精神的苦痛を受けたなどとして、県連に離党届を提出した。
 新駅について「推進」から「凍結」に転換した際、事前に相談がなかったことや、市長選活動中、県連幹部から暴言を受けたことを挙げた。
 北野県議は、新駅推進の立場だった。
 県議会会派も離脱し、無所属で活動する方針。


当選 12082国松 正一=無・現2=自

落選 11053田村 隆光=無・新 =民 =社

落選  5992杉田 聡司=無・新 =共

(投票率 64% 前回52%)

 東海道新幹線新駅の建設の是非が争点となった任期満了に伴う滋賀県栗東市長選は22日投票、即日開票の結果、建設推進を掲げた無所属現職の国松正一が、凍結を訴えた無所属新人で前栗東市議の田村隆光、無所属新人で中止派の元県労連事務局長の杉田聡司を破り、再選を果たした。

 国松は自民など保守層を手堅くまとめた。
 田村は新駅の中止も含めた再検証を訴え、杉田は建設中止を主張し、反国松票が割れる結果となった。

 新駅を巡り、県民は7月の知事選で凍結を掲げた嘉田由紀子知事を選んだ。
 しかし、建設予定地では推進派市長が選出され、民意にねじれが生じた。
 嘉田知事は「県民の意思」として凍結方針を貫く意向で、今後の混乱は必至だ。

参考・06滋賀県知事選
参考・06近江八幡長選
参考・07余呉町長選