毎日を積み重ねて、少しずつ、変わっていく毎日

雑多な「うんちく」を私なりにまとめただけです。一つのネタを数回取り上げた後すぐ燃え尽きます。

安倍総理、突然の辞意表明を分析(後編)-君はいい友人であったが-

2007年09月18日 21時53分11秒 | 政治
長くなったので分けました。こちらは後編です。

■辞意表明会見では意外と事実を語っていたのね…
小沢氏に党首会談を断られ辞めた、という用な事も言っていますが実現しても、
「私は退陣するので次の総理とテロ対策特別法等について話し合って欲しい」
と言う覚悟はあったんでしょうねえ。

退陣表明の会見は、眼が虚ろであきらかに演技とかではあり得ない状態に見え、ちょっと怖いですよね。
これについて精神科医の小田晋氏が、たかじんのそこまで言って委員会(16日放送分)の中で、
安倍総理と朝青龍を比較し興味深い分析をしていました。
安倍氏は病気、朝青龍はふて腐れてるだけと評し、
途中、ストレスを溜め込む場所が心臓の人は攻撃性の強い人で、
腸に来る人は攻撃性の弱い人…というような話をしており、なるほどなと思いました。
(ちなみに安倍氏は腸が悪く、小沢氏は心臓が悪い)

鬱病なら海外で会談なんて出来ないでしょうから、せいぜい鬱気味だったかな…という程度でしょうけどね。

■マスコミ利用能力の無さと、喧嘩能力の無さが最後まで続いた
マスコミが時の総理に好意的な状態が長く続く事はほぼ無いので、
小泉氏のように、マスコミが取り上げたくなるような絵を描いて説明するのが重要
なのですが、その能力が本人にも周りにもなかった。

喧嘩能力の無さと合わせた二点は、この一件に限らず安倍政権の一年全てに言えます。
首相である安倍氏には喧嘩の能力と、マスコミを使った
国民への説明能力が必要なので同情はしません。不憫には思いますので、
口汚く罵る方達には一体何様なのだろうか?と思わずにはいられませんけどね。

国の安全保障を政局にした連中は、汚く罵ってOKだと思いますが(´▽`*)アハハ

■安倍氏4:国民4:マスコミ2くらいな感じでみんなの責任なのかな…
相手の土俵で選挙を戦えば負けるのは当然です。この法案やら拉致問題を
小泉総理の郵政民営化よろしく争点にし、絶叫すれば良かったんでしょうし、
本当に安倍氏は上手く喧嘩の出来ない人でした。
ただ自らの意志で国民は投票した以上、争点に出来なかった安倍氏以上に
この状況の責任は国民に最終的にある、とも思います。
政治家のレベルは国民のレベル…なんて言葉もありますから。
もちろんそれは、国民に説明し自分の方を向かせる事が出来なかった、
安倍首相の責任を軽くし、マスコミと国民が悪い!と言えるようなものでもないでしょうけどね。

こういう自分の主観丸出しの文章は特にわかりにくいな…(汗)

■腹黒い見方もしてみる
ただ嫌らしい見方をすれば、もうなにもかもにウンザリして安全保障で
どうなってもシラネと国民を見捨て、さらに福田氏と小沢氏で適当に妥協して、
長期の休止をはさんで世界と、実生活に実害が及び変化していく世論の両方に叩かれろや、
という究極の嫌がらせという見方も出来ます。こうなっても最終的には民主党が叩かれる中心になり、
福田氏の手柄になってしまいそうですけど。ただ極端から極端に走る傾向の強い
最近の世論の動きだけは読めませんから、この嫌がらせに勝算は少しだけあると思います(笑)

■「坊やだからさ」という言葉の前には「君はいい友人であったが」がある
選挙敗北直後に辞めなかった以上、与党も野党も国民も抵抗勢力だと切って捨て、
手段を選ばず戦って倒れるのが最高の嫌がらせであり、
安倍氏の今後にも良かったと思います。しかし、気力体力限界手前の状況では、
闘い抜くという選択は選べなかったんでしょうね。
gooのニュース投票で、安倍政権の敗因は?に対して坊やだからさ、という回答が
三割を超え一番多いのですが、色々含めてまとめて言うのには便利な言葉ですねえ。
ちなみにこのアンケート、二位が、問題閣僚をかばった優柔不断、
三位が何をしたいのか伝わらなかったで、ネットのアンケートにしては偏ってない…。

■麻生幹事長と与謝野官房長官に安倍総理は裏切られた?
延長ではなく新法での期限切れ後対応の準備を勝手にされ、
小沢党首との会談用意の手配もされず、後ろから麻生氏に刺された説
一部でまことしやかに言われています。しかし麻生氏は日本テレビの
インタビューに対して明確に、入院中の安倍総理に報告しに言ったときにその話をし、
「いやそんなことはない」という話を安倍総理としたと答えています。

こんなすぐにバレる嘘は麻生氏はつかないでしょうし、そもそもそれが事実なら
入院中に安倍総理は色々と理由をつけて麻生氏とは会わないでしょう。
(いつまで見られるかわかりませんが3分40秒あたりから
どうもこの話は反安倍(反麻生)派の著名な政治家が流している…らしいです(信頼性微妙)

また幹事長は総裁と一蓮托生になる可能性が非常に高い上に、
安倍総理は小泉政権の5年と、自分と後継者合わせて10年保守政治が続けば
流れが変わる、という考えの方です。この点からも、
望まなくとも一蓮托生な二人が、刺し合うようなことをするとは考えにくいです。
さらに麻生氏の総裁選立候補の推薦人には、事実なら推薦者にならないような人もいますしね。

麻生氏は、あきらかに福田氏より街頭演説は評判良いようです。
しかし、平日の街頭演説は今回の総裁選挙では禁止、ビラの配布も自粛となっています。
こういった妨害や、妙に福田氏に好意的な一般マスコミ等逆風吹き荒れる中ですが、
少しでも多く票を集め、今後の影響力維持拡大へ繋いで欲しいものですね…。

安倍総理、突然の辞意表明を分析(前編)-喧嘩と説明の下手な人-

2007年09月17日 21時00分03秒 | 政治
本題の前に色々な補足から。

■党員投票を実施する都道府県は8割位、その票の行方に注目ですが…
前々回の記事で今回の総裁選には党員投票がないと書きました。
正式に全国党員投票をしないのは変わりませんが、
8割位の都道府県連で党員投票を独自に実施するとのこと。
その場合の都道府県票三票の分配方法は、
都道府県によって総取りだったり分配だったり様々なようです。

ただ、15、16の両日調査の読売新聞の調査で
「自民党総裁にふさわしい」福田氏58%麻生氏22%
とさらに差が開いていますので、麻生氏は善戦するのも絶望的な情勢です。
議員票は現在全387人中、福田氏支持213人、麻生氏支持45人という情勢とのこと。
(17日読売新聞朝刊一面より)

■安倍ちゃんの名前をちゃんと変換してあげようの会、を見て気付いた
いきなり何の脈略もない話題ですいません(汗)
安倍総理はよく「阿部」と書き間違えられるのですが、私も間違えてましたo(__o)
安「部」ではなく安「倍」ですね。過去記事も含めて全てなおしました。

■テロ対策特別措置法の延長問題の本質が、やはり辞任の理由
基本的に安倍氏は、一旦中止して再開するのではアメリカや参加各国との関係が
おかしくなる上世界経済に多大な影響を与える。一例として原油価格高騰したりして
アメリカや参加国だけでなく、世界中から叩かれるのが間違いないという認識で、
なんとしてでも10月末の期限切れまでに休止を挟まず延長か、
期限内に新法成立させるべきるという考え方だったようです。

また、ほとんど大手マスコミで振れられない話題として、
シーレーン(海上交通路、海上航路帯)防衛の観点からインド洋周辺各国との関係の悪化、
この海域に自衛隊の艦船が存在しなくなる意味が
(来てくれといわれてる間は良いが、もう来なくて良いと言われかねない)
次期米民主党大統領の将来の、日本のシーレーン防衛縮小姿勢に対する対策として
非常に重要。通商国家日本の外交安全保障問題として死活問題であるというのがこの問題の本質で、
安部氏は誰よりもこの問題を気にしていたようです。選挙敗北後の外遊もこの地域が中心でしたしね。

※参考資料
様々な資源を海外に依存している海洋国家である日本にとって、この資源を供給するルートの確保は重要な問題である。そのいくつかある海上ルートを「シーレーン」と呼ぶが、このシーレーンの安全を確保することは、日本にとっては死活問題である。このシーレーンの安全が脅かされることによって、日本の諸活動が大打撃を受けることもひとつの大きな「有事」であることが未だ十分に認識されていない。

全文は下記、そんなに長くはないので一読することをお勧めします。
<シーレーン防衛問題、ならびにアジア諸国との安全保障体制>

■数少ない安全保障に関するまともな思考の持ち主は、喧嘩に弱かった
結局の所、この法案を本気で政争の具にはしないだろうと小沢氏はともかく、
特に自民党反安倍派を信用したのが、辞任の直接の理由なように思えます。
体調がどうしようもないなら帰国後すぐ入院辞職するでしょう。
麻生氏が所信表明演説後に辞職の意向をきいてたとありますが、
辞める気なのに所信表明演説をやる気には、絶対になれません。

ですので所信表明演説後、その演説内容か何かを理由に
自民党反安倍派に協力しないと突き上げられ、
野党との話し合いも絶望的なので テロ対策特別措置法の自体打開のために辞職した、
という結局は言葉通りの理由で辞職なのかなと、今は私も思います。

私を下ろすにしても最低限法案通るまでは協力してくれるだろうと、
魑魅魍魎渦巻く政界で人を信じて裏切られ、それでも闘う体力気力はもはや無かったと…

他にも脱税の記事が理由と言われてますが、出元が民主党の元秘書ですし
今更致命傷になったとは思えません。まあ元々体力気力共に限界が近かった様ですので、
心労が増えたことには違いないでしょうけどね。

■自らの辞職で局面を打開できても名誉は回復せず…
現在世論の注目も上がり法案の賛成が増えていますし、福田政権誕生で民主党と
話し合えれば本人の言葉通り、自らの辞職で局面を打開したことになります。
ただ火中の栗を拾った、福田氏が評価されるだけで
安倍氏は敵前逃亡の無責任者の汚名を回復することは出来ないでしょう。
自らの政治家生命を絶っても何とがするべきだ、もう限界だと思って行動したのでしょうが、
もう少し上手く辞められなかったのかと、本当に残念に思います。
上手く喧嘩をできずの突然の辞任。そして辞意表明の会見も
同情を引くよう?上手くやれず、最後まで喧嘩と説明の下手な人でしたね…。

長くなったので分けました。後編へ続きます。

世論調査でも人気NO.1の福田氏の政治思想

2007年09月15日 21時12分28秒 | 政治
「共同通信社行った全国緊急世論調査で、次の首相にふさわしい人では、
福田氏が28・1%でトップ、麻生氏は18・7%で2番手だった。
テロ対策特別措置法も「延長すべきだ」とする人が47・9%で、
「延長すべきではない」の42・5%を上回った」

頼みの世論調査でも福田氏支持が麻生氏に大差をつけています。
テロ対策法が延長できず、新法が成立しても、
空白期間の影響で石油が高騰したり安全保障上の問題が発生した場合、
下がる時はものすごい勢いで下がる気もしますが、
その場合責任は民主と辞めた安倍氏に押しつけそうだなあ。
(あまりに影響が大きい場合は押しつけきれないだろうが微妙だな…)

しかしテロ対策法の賛成も増えてるのは、皮肉というか
それなら時間が勝負の法案なんだから安倍総理の時からもう少し賛成しろよ…
と流石に感じずにはいられませんね。

さて、以下は今回の本題?であるあまり知られていない
福田康夫元官房長官の政治思想の適当なまとめです。
微妙に長いですが、太いとこだけ適当に流し読むと楽です。

■福田氏がやりそうな政策
詳しくはこちらを全て読んでいただけば分かりやすいのですが、
どうもリンクを張っても読まない人がほとんど?
というのがネットの常識のようなので大量に引用要約してみます。

■1.拉致問題には冷たく、北朝鮮には暖かい
私の母(蓮池透氏の母)が「家族会は一つの家族のようなものです。
こんなふうに別々に発表しないで、みんな一緒の場でやってほしい」と訴えると、
「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」
福田官房長官はそう言って、両腕でわれわれを押さえつけるような仕草をしました。
まるで、なぜ自分たちに感謝しないのか、とでも言いたげな口ぶりでした。

小泉総理訪朝前、首相に会わせてほしいと求めた家族らに対し、
「首相の心が乱れるから」という不思議な理由で断った…らしい。
以上2点は蓮池透氏の著書「奪還 引き裂かれた二十四年」からとの事。

北朝鮮の工作船引き揚げにも不熱心だった…らしい。

■2.防衛庁(当時)に冷淡で外務省大好き
小泉氏の代わりに防衛庁で訓示を述べた際に、
不祥事に対する叱責ばかりでろくに激励は無かった…らしい。

初めて自衛艦がインド洋に向かって出航するときも、事前に新聞が出航予定日を
書いたところ、「情報が漏れたから」と無理やり出航日を変更させる。
寄航先との再調整、キャンセル料支払いなどの負担を負やし責任を防衛庁に押しつけた。

■3.親中派で中国側とのパイプが自慢
台湾の李登輝元総統の訪日に反対…らしい。
尖閣諸島に上陸した中国人活動家を起訴せずに送り返した…らしい。

■4.国立・無宗教の追悼施設建設推進
福田氏が官房長官時代に立ち上げた諮問機関「追悼懇」のメンバー10人の人選では、
「福田さんは当初、靖国神社参拝に賛成の人は1人も入れないと言っていた」(官邸関係者)…らしい。

■5.性格が(ぇ)悪いらしい
気に入らない記者(私も含め)の質問には、あさっての方向を向いて
貧乏ゆすりをしながら投げやりに答える姿には、呆れていました。
記者の質問をはぐらかし、まともに答えようしないいいかげんな答弁を、
「軽妙で洒脱」と評した記事を読んだときには、もう茫然自失です。…ということらしい。

福田氏は週刊誌の自分に関する記事をサインペンでアンダーラインを引きながら読むことがあり、
安倍氏に対して「この記事は君が書かせたんだろう」とからんできたこともあったそうです。
一方で秘密主義的で、官僚らとの政策打ち合わせの際には、
最後に「口外しないこと、いいね」と一人ひとりを指差し点検していたそうです。…ということらしい。

■6.外国人地方参政権
この問題にこだわる公明党とは安倍総理以上に仲良くしそう…ということらしい。

■7.皇室典範改正について女系天皇容認に熱心
「男系維持派は相当、頭が悪い」と言い放った…らしい。

■8.夫婦別姓、男女共同参画社会推進
まあ…これだけなら必ずしも悪いとは言えないのかも知れませんが、
記者が男女共同参画条例を調べて問題点を指摘した際、官房長官記者会見で
記事をろくに読まずに「何も問題はない」とにやにや答えていた…らしい。

基本的に最初にも書きましたがこちらからの引用で、若干私が要約している程度です。

■福田総理が誕生後…
おまえはそんなに福田氏が嫌いなのか、と言われて仕方の無い記事になりましたね。
特に、拉致家族に対して福田氏は血も涙もなかったのは忘れてはいけない事実
だと私は思います。

小泉総裁誕生時に橋本元総理が勝っていたら自民党は終わっていたでしょう。
今回も似たような状況で、福田氏が勝てば自民党崩壊の始まりとなるかもしれません。
野党は民主党しか事実上ありませんので政界再編でも無い限り、
当分(5~10年)はいわゆる外交安全保障を軽視する売国な方々の天下、になりそうですね。

福田氏が早い時期に支持率低迷等から総選挙をせず総理を辞職しない限り、
野党転落時の自民党総裁の椅子が麻生氏には回ってきそうですね。
(解散して福田氏が勝利すれば回ってこない。負けて回ってくる場合は野党転落時)

しかし安倍氏を叩きまくってたマスコミは、福田氏もやはり叩きまくるのかな?
それとも持ち上げるんだろうか?どういう扱いになるのか読みにくいなあ。

■誰も興味のない次回予告
インド洋での給油活動中止は、実は今日本で報道されてる以上に
世界と日本に悪影響を与える、という点。それと結局の所色々言われている
安倍総理の辞任の理由の分析、というか色々見た私なりのまとめをしてみます。

自民党総裁選の行方と安倍総理の功績

2007年09月14日 23時13分45秒 | 政治
福田康夫元官房長官が総裁選に立候補。
後継は麻生氏が最有力と言われていましたが、
それは福田氏は立候補しないだろうという条件での話でした。

さらに自民党総裁選は当初予定の19日から23日の日曜日に延び、
期間は延びたが党員投票はせず、議員と地方代表のみの投票で決める形になりました。
(追記:日時が延びた為独自に8割方の都道府県が党員投票をする模様)
ですから議員の支持票で不利な麻生氏は、一層追い込まれた形になります。
すでに福田氏は議員票のみで全体の過半数を超えていると言って良いですから、
よほどの失言やスキャンダルでもない限り、福田氏で決まりですね。

■小泉総裁誕生時を再現できるか?
初めて総裁になった時の小泉氏も、このような状況だったのですが、
あの時は全国党員投票があった上、しかも現在と違い党員投票で勝った
都道府県の票を総取りできる、という制度面での違いもあり大差で勝利できました。
また過半数を得た候補がいない場合、上位2名で国会議員のみによる
決選投票を行う、という規定も議員票では不利な麻生氏にはマイナスです。
現状ではそこまで持ち込むのも無理な情勢ですが。

ただ、投票日が延びマスコミに露出する機会が増えるというのはおそらく、
麻生氏の好感度アップに有利に働くでしょう。
また福田氏は愛想が悪いので、好感度ダウンか現状維持でしょう。
この場合の問題は、世論が麻生氏を支持して福田氏は微妙と判断しても、
それが反映されにくいという選挙方法となります。

ただし、漠然と小泉政権~安倍政権の流れにウンザリして変更を望んでいる
世論もあるのも事実。ゆえにマスコミの誘導も手伝って
麻生氏支持が盛り上がらないという事態になりそうなのが現状です。
もし逆転の可能性があるとすれば、よほど上手くTVを使い得点を上げるか、
相手に失点させるかしかありませんねえ。

■安倍総理の功績
具体的成果としては、教育基本法改正、防衛庁の省昇格、国民投票法の成立。
さらに北朝鮮に対する強硬姿勢を貫いたことでしょうか。
一年の間にこの三つを成立させることは麻生氏でも不可能でしょう。
また福田氏ならどれ一つ成立することはなかったでしょう。
北朝鮮に対する強硬姿勢を貫く…のも福田氏は論外としても麻生氏でも難しかったでしょう。

いずれにせよ安倍総理が表舞台から消えることで、急速に接近している
アメリカと北朝鮮の障害は一つ消え、北朝鮮としては笑いが止まらないでしょう。
拉致問題に関しては、辞任は仕方ないとしてもそれ以上に痛いのが、
この時期の辞任による政治家安倍氏の人気、影響力の低下です。
これで拉致問題の解決を強く訴える最も有力な議員が事実上無力化しました。

麻生氏には期待しすぎているネット保守?右翼?も多いようですが、
安倍総理に簡単に失望した人たちを満足させるのは難しい、と私は思います。
結局の所あまり外交安全保障で妙なこと、をやらないであろう安倍総理が
可能な限り続投するのが無難なんだろうなあ、と私は思っていたのですが、
まあ「真相は世論に呆れて 国民が見捨てられたんだよ!!!! 」
なんて書き込みが2chにあったらしいのですけど、ある意味核心を突いてるのかもしれませんね。

支持率は低いとはいえ25%前後はあり、続投は可能な水準だったのですから
一国の首相である以上、命を賭けて頑張って欲しかったんですけどね。
小泉氏のような恐るべき心臓の持ち主はそうはいないと言うことか…

■誰も興味のない次回予告
福田氏の過去の素行や政治思想を簡単にまとめてありますので、明日また更新します。

安倍首相辞意表明…全く同情できない時期の決断

2007年09月12日 22時53分22秒 | 政治
9月12日午後安倍首相が首相官邸で緊急会見し、辞意を表明しました。
9月10日に臨時国会が招集され所信表明演説をした直後です。

例えて言うなら4/1日付けで校長に就任、入学式で挨拶し、
職員会議で今後の抱負を表明した翌日に辞めるという感じでしょうか。

敵前逃亡、責任放棄と言われてしかたのない時期の辞意表明です。
とにかくどこからも擁護の声は上がらない、最悪の時期ですね。
今後、安倍晋三氏は一議員として影響力を発揮するこもほぼできなくなり、
彼の政治家生命は事実上終わりでしょう。

■拉致問題の先行きも絶望的
比較的政治思想が近いと言われている次の総理候補の麻生幹事長ですら、
安倍総理に比べれば現実的な落とし所を探る方である上、
安倍議員が一議員としても無力化してしまうわけですから
全面的な解決はもうなさそうですね…。
綺麗に辞めていればそれなりに影響力を行使することもできたろうに。
(例えば今後街頭で拉致問題解決の演説をしても、聴衆の数も姿勢も違うでしょう)

■何の局面打開の要素にもならない
辞意表明の理由として「新たな首相の下で、テロとの戦いを目指すべきと判断した」と述べ、
テロ対策特措法成立のための局面打開という意味合いがあるとしています。
が、この時期に総理が交代しても何の局面打開の要素にもなりません。
むしろ余計に混乱し民主党は硬化、解散要求を強めるだけです。
こんな時期に辞めるなら、選挙が終わった直後に辞めるべきですし、
辞めなかった以上は最低限、テロ対策特措法成立を強行に衆議院の2/3で再議決、
成立させその責任をとって辞めるべきでしょう。
(あるいは民主党に否決させて辞めるというのもの手でしたね…)
(<安倍首相辞任>国民の信頼得られなかった……一問一答全文)

そうしないと次の総理が、2/3で再議決の責任を負うことになります。
こんな辞め方をすれば、ますます世論のテロ対策特措法成立に対する目はきびしくなり、
次の総理は再議決しないことも視野に入れなければならないかもしれません。
それは安倍首相の先日の職責をかけて、国際公約として、のどちらの発言にも反します。

■職責をかけて成立させると言った以上、命を賭けてやる責任があった
健康面に不安がある為とも言われていますが、
選挙に負けた直後に辞めなかった上に、職責をかけて成立させると言った以上は、
三ヶ月(参議院で60日放置された場合法案成立にかかるであろう期間)は続投すべきでした。
ひどいと言われる方もいるかも知れませんが、
それで死ぬ用な事があっても選挙直後に辞めなかった本人の責任です。
また、健康面で非常に逼迫しているのであれば、正式に辞意表明時に述べるべきでしょう。

■次期総理総裁も火中の栗
次の総裁は麻生幹事長が最有力なようですが、総裁選直後に解散総選挙しても
程度の差はあれ敗北必死、任期ギリギリまで解散しなくとも苦しい日々が続くといいとこなしです。
遠くない時期に解散すれば、民主党の勝利は約束されたような物ですので、
よほどの根性がないと総裁選直後には解散は出来ないでしょうけどね。
しかしこの損な役目は本来、選挙直後に辞任しなかった
安倍総理が引き受けるべきものなのだからほんと無責任よなあ…。

また次期総理総裁は最悪の場合公明党与党離脱、閣外協力というような
事態に遭遇するかも知れません。
こうなると衆議院で2/3の議席が無い為さらに政権運営が苦しくなりますね。
風前の灯火といった自由民主党ですが、マスコミも世論も民主党も無視し、
当面解散せずに政権運営できるかどうかが一番のポイントでしょうかねえ…?