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「群れない社会主義者」森永卓郎先輩のこと

 森永卓郎氏のブログが久しぶりに更新された。おそらく彼のテレビでの発言が問題となって、コメント欄がいわゆる「炎上」状態となって3ヶ月くらい更新が止まっていたが、最近になって静岡県のヤキソバ(おかべ焼きそば。玉露入り)の写真がUPされた。直接見聞きしていないことでもあり、氏のテレビでの発言については、ここでは論じない(この件に関連するコメントはご遠慮下さい)。

 森永氏は私の一歳年上だ。同じ大学の同じ学部を卒業しているし、長らくUFJ総研に在職されていたので、世間的には「先輩」ということになる。
 UFJ総研では、同時期に4年半過ごしていたわけだが、会社でお会いしたのは、ほんの数回だった。エレベーターの扉が開いて、まるで紙袋を下げたたトトロのように森永氏が現れたことが二、三度あって、これが印象に残っている。テレビで見る印象よりもさらに小柄で丸かった。
 「証券会社の社員ではない経済のコメンテーター」という括りになるためか(もっとも森永さんは日経センターに出向経験がある日本の民間エコノミストとしては正統派の経歴の持ち主だ)、同じテーマで、森永氏と私が共に取材されることが多かった。「今、森永さんに会ってきました」「次は、森永さんのところに行きます」と記者が言うことが再々あった。向こうも、こちらも、彼らを通じてお互いの近況を把握していた。

 手元に「モテなくても人生は愉しい」(森永卓郎著、PHP研究所刊)という無理気味のタイトルのご著書がある。氏は人一倍「モテたい!」人なのではないかと私は推測しているので、このタイトルは信用していない。
 女性は平凡よりも「他人とちがう」対象を好むことが多い(ような気がする)。従って、多数からはモテていないかも知れないが、森永氏を好む女性が確実に一定割合居ると推測する。つまり、森永先輩は十分モテているのではないだろうか。
 しかし、数年前にお聞きした話によると「ニュース・ステーション」(当時)のスタッフから「女性と飲みに行ってはいけません。二人きりで出かけるなんて、もっての外ですよ」と注意されていたという。氏は恋愛の研究がライフワークなのだそうで、「困っている」と仰っていた。そのせいか、初めてお目に掛かってから十年近くになるが、森永氏に関して浮いた噂を聞いたことがない。実のところは、どうなのだろうか。

 森永氏は、いわゆる「オタク」としても有名だ。私はオタクの道については詳しくないが、さる人から、オタクとしての森永氏は「事柄」よりも「モノの所有」にウェイトが偏っているのが特徴だとお聞きしたことがある。実際、彼のモノのコレクターぶりは並はずれている。二、三年前に、秋葉原にビルを買って、コレクションを展示する場所(博物館?)を作りたい、と仰っていたが、その後も忙しく働いて(稼いで)おられるようだし、不動産価格が下落しているので、これは、そろそろ実現するのかもしれない。

 森永先輩は、経済政策的には一貫して大きな政府・大きな福祉を指向されている(政治的には戦争反対の「ハト派」だ)。近時の不景気の前から、財政・金融共に拡張論者だ。小泉首相時代に流行った「構造改革」に対しては大いに批判的だった。彼と話していると、竹中平蔵さん、木村剛さん辺りが仮想論敵になることが多い。
 ある時「官僚の狡さや、政府が関わる仕事の非効率性は気にならないのですか?」とお訊きしたことがあるのだが、「うーん、それもそうなんだけど、大企業やお金持ちからもっとお金を取って、貧乏人のために使うことが大事だ」というような答えが返って来たように記憶している。自由な競争や市場原理に対しては大いに懐疑的だ。
 私も対談の際に「ヤマザキさんは、金持ちの味方だから」と攻撃されたことがあるし、いつぞや森永氏が雑誌に載せた「エコノミスト・マップ」のようなもので、彼が敵意を隠さない木村剛氏と同じ場所に分類されたことがあるのだが、その割には、嫌われずに済んでいるようだ。ある雑誌の取材(たぶん座談会)の席で、森永氏が「僕はIT長者に何人も会ったが、彼らは一様に落ち着かない風情で幸せそうに見えなかった。一方、ヤマザキさんは、あんまり稼いでいないけれども、好きなことを言い放題言って暮らしていて、ずっと幸せそうだ」と褒められた(?)ことがある。
 IT長者達が不幸せに見えたというのは、森永氏流の「思い込み」のような気がしなくもないが、「幸せそうだ」と言われたのは嬉しかった。
 多少無理気味でも「そうだ!」と思ったことは「思い込んでみる」、というのが彼の発想法の一つであるように思う。この方法論でユニークな意見を作っている一方、これが氏の失言(とされるような発言)の原因にもなることがあるようにも思う。

 これも数年前の話だが、ある時「僕は、社会主義者だと言われても構いませんよ」と仰っていた。ご発言を聞いていると、確かに、社会主義者なのかも知れないと思うことがある。しかし、森永氏が特異なのは、(自称)社会主義者なのに、「群れ」を作ろうとしないことだ。「群れない社会主義者」というのは珍しい。これは氏の誇るに足る特長だと思う。

 しかし、前掲の「モテなくても人生は愉しい」を読んでも分かるが、UFJ総研では、働かない役員・社員にはきわめて不寛容で、かなり純粋な成果主義的な会社運営を主張されていたようだ。ビジネス・ユニット毎にテーマを選び、それぞれに顧客獲得の営業を行い、稼ぎに応じて報酬を支払う、という森永氏らが作った当時のUFJ総研の仕組みが極めて資本主義的だったのはちょっと面白い。

 森永氏は、UFJ総研時代からずっとハードワーカーだ。ご本人の言によると、何年間も殆ど休みを取っていないらしい。そして、過労のためか、顔色が悪いことが多かった。
「健康診断で医者に『この調子で働いていたら、5年後の命は保証出来ない』と言われたんだよ。でも、それ、10年前のことなんだけど」というのが、氏の健康に関する定番のジョークだ。
 はじめてこの話を聞いてから、さらに5年以上経過している。相変わらずお忙しそうだが、健康に気を付けて、大いに活躍し続けて欲しい。
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コメント
 
 
 
Unknown (モトジ)
2009-05-30 21:54:25
素晴らしい。個人的に申し訳ありませんが、山崎さんの文章は少々読みづらいと思ってますが、それでもこのブログやラジオ、テレビで拝見する限り、主張が明快でしかも人柄が良さそうだと思ってましたが、このエントリーで確信しました。
なぜかというと、森永さんへの客観的評価もさることながら、そこに決して中傷にならないような配慮が至るところにあるためです。メディアの世界を散見する限り、森永さんはオールドファッションの社会主義者としてたたかれることが多く、山崎さんの言う通りですが、彼もまたユニークで、かつ人となりがにじみ出てくるからメディアに愛されるのでしょうか。

このエントリーで、山崎さんのことを今まで以上に尊敬するようになりましたw。
 
 
 
群れることができない・・・ (かくせいⅢ)
2009-05-30 23:39:57
モリタクさんですか。

社会主義者としては理論がないし、資本主義の面からは、読みを外すばかりだから構造が理解できてないし、言ってみれば「こうもり」なんですよ。

だから、どちらにも入れてもらえないだけの人ではないでしょうか。

TVに出てるのは、いじられキャラだからで、その役割だけはチャンと果してますね。怒らない所が、すごい。

好き嫌いで言えば、彼が出てきたらスイッチを切ります。それぐらいスキなんでしょうね。タブン。
 
 
 
既得権は悪くない (R_kurosaki)
2009-05-31 00:59:53
>かなり純粋な成果主義的な会社運営を主張

考えさせられますね。
私は既得権は一概に悪いとは言えないと思うのです。みんなある意味、既得権を得るために努力するわけですからね。
悪いのは不正に得た既得権、過大な既得権であって、妥当な既得権というのもある。
私は、そう考えます。
 
 
 
類は友を呼ぶ (Unknown)
2009-05-31 02:53:50
森卓なんて、知識はあっても答えが極論。
反体制に賭けてるだけで、知恵はない。
「群れない」のではなくて、
「相手にされない」んですよ。
 
 
 
Unknown (妥当な既得権?w)
2009-05-31 03:18:21
R_kurosaki 様

妥当な既得権って社会的に無害で
誰も関心を持たないレベルの権益でしょうか?

その場合、わざわざ
「妥当な既得権というのもある。私は、そう考えます。」と当たり前のことをコメントするのにどんな意味があるのでしょうか?w
 
 
 
妥当な既得権 (山崎元)
2009-05-31 04:01:58
R_Kurosakiさま

たぶん、どんな既得権は妥当か、という議論をするのが生産的なのだろうと思います。

「妥当なもの(既得権)は、妥当だ」(=妥当な既得権というものが存在する)というだけでは、「既得権は全て妥当ではない」を否定しただけの意味しかありません(意味はあるのですが、それだけでは話が深まりません)。

たとえば、本人の努力によって獲得した権利は既得権として認めてもいいが、既得権の相続は相当程度制限されるべきだ、といった話を深めていくといいのでしょう。

もっとも、モリタク先輩の話とはあまり関係ないので、ここでこの話の続きをしようと言いたいわけではありません。
 
 
 
Unknown (五十路のおばさん)
2009-05-31 10:53:44
 山崎さん、おはようございます。そして初めまして。
たまぁに平日休暇をとった折、テレビで拝見することがあります。キャスターとかコメンテーターのおっしゃることは話2分で聞き流しておりますが、山崎さんの言や話8分で耳を傾けております。
 森永さんですね。数年前に相反する(?)立場の木村剛氏より「政策を語りなさい」との趣旨の反論された記事がありました。今思いますと、緻密(そうな)論理に身を固めていそうな木村氏も「男、意気に感じて・・・」決断されるような面は(この点、私は嫌いではありませんが)、森永さんと似ているような気がします。どちらがどっちと言うわけではありませんが、こういう人がいてもいい、くらいでしょうか。
 
 
 
先輩という事実・敬称にビックリ (佐藤健)
2009-05-31 11:06:05
山崎元様

森永氏の声の高さや趣味等から、てっきり山崎さんの方が目上かとばかり思い込んでいました。そして山崎さんはただ「世間的」に先輩という表現を使ったのかも知れませんが、森永さんの他にもたくさんの著名かつ尊敬できそうな先輩が山崎さんにはいらっしゃるでしょうに、その敬称にも驚きました。世間的という以外に何か森永さんを特別に意識(尊敬)なさっているのでしょうか。
僭越ながら、山崎さんの文章を拝読するに

羽生喜治>米長邦雄>山崎元>安倍晋三>御手洗某

のような尊敬・軽蔑の順序をひしひしと感じてしまいますが。まさか森永氏も米長氏に近い方なのでしょうか。

以前からTVで見ると、顔色悪いなあ、大酒飲みで肝臓でも壊したかなどと思っていましたが、このエントリーで事情が分りました。他の人も誤解しているのでは。

きっと森永氏は人一倍モテたいと思っているに違いありません。その気持ち私もよ~く分ります、モテない私もおんなじです。欲しいものが手に入らないとますます欲望が膨らみます。
 
 
 
訂正 (佐藤健)
2009-05-31 11:12:16
×羽生喜治→○羽生善治
失礼しました。
 
 
 
貧困層を見つめる経済評論家 (くまさん)
2009-05-31 11:43:47
>ある時「官僚の狡さや、政府が関わる仕事の非効率性は気にならないのですか?」とお訊きしたことがあるのだが、「うーん、それもそうなんだけど、大企業やお金持ちからもっとお金を取って、貧乏人のために使うことが大事だ」というような答えが返って来た

私も森永氏と同じように考えます。「行政の非効率性」と「富の再分配」って別の話ですよね。両立も可能です。まさにそれを目指そうとしたのが「小さな政府、大きな福祉」ですよね。ただし、「富の再分配」の方が本質的であり、また、実現が難しいと言うことで、優先すべきはこちらだということしょう。単に経済の効率が改善するだけでは、格差はなくなりません。

「フェアな競争」も、際限なくつきつめれば、その問題点につきあたることもあるでしょう。その解法が社会主義的なものだったということもありえる話だと思います。社会政策ってそうやって形成されてきたのでないでしょうか。

そんな感じで森永氏の主張には大いに共感するのですが、惜しいことにディベートに弱いのですよね。論点をはぐらかされても修正しないし、それっぽい統計資料をだされると退いてしまう。しかも、論敵には竹中元大臣というディベートの鬼がいたりしますので大変です。だから、森永氏の著書を読んで森永氏の主張に転向する人はいても、討論番組における森永氏の発言を聞いて、森永氏の主張に転向する人はあまりいないんじゃないでしょうか。

経済畑で森永氏と同じような主張をする人って見かけないので貴重な方だと思います。
 
 
 
森永卓郎 (ぺこぽん)
2009-05-31 11:49:01
森永卓郎は「とんでもない発言をするオタク」としてテレビで重宝されているだけではないですかね。
ご面相も視聴者に反感をもたれない程度だし。
少し学のある変な芸人と思えば腹をたてることもない
日本ではコメンテーターと称する人が芸能から経済、政治となんにでも意見をいいますが、この風潮はなんとかしてほしい。
 
 
 
何も言うコメンテーターの効用 (Unknown)
2009-05-31 12:57:37
>日本ではコメンテーターと称する人が芸能から経済、政治となんにでも意見をいいますが

「グレートマン症候群」ですね。

「グレートマン症候群」のメリットは
世間的には優秀とされる人物でも専門外のことについては浅はかで失笑を禁じえない発言をして「その道の専門家でない者の発言は要注意」という点を再認識させてくれることでしょうね。

デメリットはコメンテーターの妄言を鵜呑みにする人も出かねないことでしょう。

コメンテーターの妄言は楽しませてくれるものも多く「グレートマン症候群」も個人的には嫌いではないです。

しかし、前述のデメリットがメリットを上回り社会的に有害なのかもしれません。そうであるなら「グレートマン症候群」は「なんとか」すべきでしょうね。
 
 
 
本当に経済が分かっているのか (かくせいⅢ)
2009-05-31 16:28:39
くまさん

皆が満足できるようにする第一は、パイを大きくすることでしょう。小さなパイを公平に分けて満足なら、北朝鮮に行けばいい。(しかも、公平に分けていないことは、外国人しか分からない。統制が効いているからね。)

分配論だけなら、経済学なんて要らないですよ。割り算すればいいのだから。佐高信らのジャーナリストで十分でしょね。

経済学が必要なのは、パイを大きくすること、すなわち全要素生産性を上げることをやりながら、最低層を如何に持ち上げるかと言う課題解決のためだと思います。

モリタクから、生産性を上げる為の最適資源配分の話等聞いたことがない。
 
 
 
モリタクさんの役割 (Unknown)
2009-05-31 18:01:10
かくせいⅢ 様

人口減少時代に突入し、経済成長は困難なご時勢と思われます。経済成長が起き、その恩恵を受け取れる前に絶滅しかねない下層階級がいるのも事実です。そういう階層向けの処世術?を伝授するのがモリタクさんの役割で、それはそれで意義のあることではないでしょうか?

(当たり前ですが)社会は分業で成り立っているので、経済成長は別の方が論じていてそれで
いいのではないかと。
 
 
 
ブログの管理上のお願い (山崎元)
2009-05-31 23:32:07
Unknownさま

コメントのカキコミ大変ありがとうございます。

できれば、以後のコメントの際には、「Unknown」ではなく、何らかのペンネームを付けて書いていただくと助かります。

これは、議論の整理とコメント欄の平穏を目的とした管理上のお願いで、他意はありません。ご一考いただけると幸いです。
 
 
 
転向社会主義者ってありですか? (クソ個人投資家)
2009-06-01 00:39:17
UFJ総研とは今の三菱UFJリサーチ&コンサルティングで理事長は中谷巌氏ですよね?
だったら転向社会主義者の梁山泊じゃないですか!
国民が額に汗する仕事しかなかったら当然生産性は見る見る低下しますから老人はみな姥捨山、病人は厄介者、恐らく日本の人口は半分になるんじゃないですか。
ほんと、こいつら、いい気なもんですね。自分達は逃げおおせるものだと思っているんだから。
まあ、日本の労働組合運動は、正社員と公務員の互助会で、外部との連体を想定していないお気楽なものですから、自分達さえ良ければ外部の連中は自己責任でかってにやれ、額に汗して働け!生活保護などもってのほかだ!とか思ってるんでしょうね。
自己保身で転向するのは、いかがなものでしょうか?森永卓郎氏も中谷巌氏も沈黙する気はないのでしょうか?、
存在自体が有害としか思えないのですが。

 
 
 
ブログ管理 (Unknown)
2009-06-01 01:43:50
Unknownが嫌なら、名前を入れればコメントが
反映されるシステムでやればいいだけです。
自分で今のシステムを選択しておきながら、
なんでああなるのか、理解不能です。
他人にとやかく言う前に、ネットに関して
一から勉強してきてください。
 
 
 
ブログ管理 (Unknown)様へ (ブログ管理 (Unknown)様へ)
2009-06-01 03:54:49
ブログ管理 (Unknown) 様

言い過ぎのような気もします。
もう少し穏当な表現の方がよろしいかと。
 
 
 
先見の森永 解説の山崎 (西)
2009-06-01 08:30:16
森永さんと山崎さんを一言で表すと
陽の森永
陰の山崎

先見の森永 
解説の山崎


 
 
 
TVスターの喜劇 (mistral)
2009-06-01 12:28:35
「ポップスターはキワモノでなければならない」という大宇宙の法則がありますが、森永氏もかなり上手に珍獣キャラを演じていらっしゃいますね。
TVたるもの、凡人を映しているヒマもムダ金もないですから、森永氏の芸、ポジショニングはTVに出る以上、必須のものでしょう。
同じポジショニングを目指して、ブサイクな評論家が2万人位ひしめき始めたら、それはそれで壮観かなとも思います。

それより、お大臣時代は「アヤし気な目立ちたがり」根性をギラギラしつつ、結構政治家さんとしては(毀誉褒貶あるものの)「なかなかやりよるわい」と思わせた妖怪・ヘイゾウさんの近況が気になります。最近は某ゆうめい大学の「教授」の肩書きで出てこられるのには、ううん、ちょっと違うなあと。
あの方、ぜったい政治家の方が適性あり、その道のポップスターをきわめていただきたかったです。

そういやサ会主義者を自称も自称、ことあるごとにそのような発言を繰り返す宮崎駿さんについては、右派の方々って、フシギと批判されないですよね。
やっぱ、左右を問わず、相手を選んでいらっしゃる。
 
 
 
愛すべきひと (はじめまして)
2009-06-01 17:28:58
森永卓郎さんほど、ツッコミ所満載の経済アナリストも珍しいが、氏のように時流にオモネルことなく一貫しているテレビ人はなかなかいない。

100年に1度と言われる経済危機の中で、なんの説明もなくその主張を変更しているエコノミストも多い中で・・・。

この点、森永氏は、きっと「率直な人」なのだろう。
また、「愛すべきキャラ」は羨ましくもある。


 
 
 
さんまさんのTV (蘭子)
2009-06-01 18:58:18
はじめまして。
つい先月のさんまさんの某番組のゲストで森永さんが出演されてました。(結構、privateをお話されてました)
そのトークの中で、芸能人と友達になりたい為【できればアイドルと?】、共演者のゲストやアイドルに携帯番号を聞くも、過去、番号交換ができた人は一人だけだそう。クイズ番組で一緒になった宮崎美子さんだけ…だそうです。
モテたい…と自らおっしゃってました。理想はエヴァンゲリオンのなんとか○○ちゃん?と、おっしゃってました。番組の中で写真を公開されてましたが、自宅にミニカーが一万台以上…あり冗談ではなく、その趣味のお部屋の為に家全体が少し傾いているとの事。TVで、ちょこちょこ拝見しますが…経済人や評論家のコメンテーターの中で、あんなに表情が豊かな人は…豊かと言うか【困った時に、困った表情をする】方は珍しいです(笑)多少の親近感は持てますね。きっと、性格的には、優しい方で、逡巡するタイプなんだと感じます。
 
 
 
金持から金をむしり取ると貧乏人はより貧乏になる (k)
2009-06-01 19:19:10
金持から金をむしり取ると貧乏人はより貧乏になる

この当たり前の論理が分からない人が
まだいるんですね。

金持ちはお金を増やすのがうまいから金持ちであり
貧乏人はうまくないわけです。


だったら、うまい人たちにお金の運用任せた方が
いいに決まっています。

また、日本の金持ちは寄付や社会貢献をしない
と思われていますが、そんなことはありません。

マスコミに取り上げられないだけのことです。


山崎さんがおっしゃる通り、
頑張って自ら稼いだ方はいいが
その相続に制限をかける

というのがいいですよね。


なぜなら、悪いことをする人は問題外として

稼ぐ=社会貢献

であり、自分自身で稼ぐことができる人は
社会貢献もできるものだからです。


そういった

天才たち

に頑張ってもらい庶民はその邪魔をしないのが、

低コスト高福祉になるキモだと思います。
 
 
 
Unknown (サムライ)
2009-06-01 20:46:02
お久しぶりにこんにちわ。森永さんは「人にかわいがられるようになろう」と仰っていたり、「年収300万円時代・・・」にしてもどうも本当に反権力かは疑問なんですよね。"かわいがる"って対等な関係を是とする場合馴染まない表現ですよ。せいぜい「好かれる」かと。"300万円"にしても"500万にしよう"じゃないですもの。"金持ち"にしてみれば300万の部分を懐疑することなくそれを前提としての暮らし方を著書にしてくれる人は重宝でしょう。にも拘らず自称"社会主義者"で周囲からもそう扱われているとしたら個人的には損な役回りなことだと思います。

ちなみに私はここの記事を読むまでそのような立ち位置(社会主義)ということは知りませんでした。テレビを余り見ないからかもしれませんがオタクキャラクターとしてのイメージが強すぎてその他の発言に着目する機会がなかったのかもしれません。オタク系の人は若く(幼い?)見えるのか山崎さんより年上ということも(失礼)同門でいらっしゃるということも存じませんでした。
 
 
 
う~ん。 (あお)
2009-06-01 23:30:54
>行政の非効率性」と「富の再分配」って別の話ですよね。

そうでしょうか?財源に限りはあるわけで、
例えば100万円金持ちからとって、貧しい人に配るにしても、行政が効率的なら80万配れるところ、非効率なせいで抜かれてまくって50万しか配られないというようなことがあると思いますが。
 
 
 
う~ん。 (あお)
2009-06-01 23:30:58
>行政の非効率性」と「富の再分配」って別の話ですよね。

そうでしょうか?財源に限りはあるわけで、
例えば100万円金持ちからとって、貧しい人に配るにしても、行政が効率的なら80万配れるところ、非効率なせいで抜かれてまくって50万しか配られないというようなことがあると思いますが。
 
 
 
Unknown (BMW)
2009-06-01 23:34:43
山崎さんはじめまして。
相続について努力うんぬんを出すのは全くナンセンスだと思っています。
なぜなら生まれた時の遺伝子の方がよほど大きいと思うからです。
遺伝子の違いは経済面だけでも軽く100億円の差はあるのではないでしょうか。
松井松坂イチロー。一般人がどんなに野球やっても稼げないです。
キリがないのでむしろ蓄積を狙う意味でも相続税は廃止した方がよいと考えています。
 
 
 
ムーミン (ごっちん)
2009-06-02 01:37:37
ムーミンって呼称で呼ばれてるみたいです。
 
 
 
異論 (山崎さまの大後輩)
2009-06-02 03:28:35
はじめまして。
興味深く拝見させて頂きました。
失礼ながら感想を述べさせて頂きます。

記事から察するに山崎さまは、森永氏の思想と活動の矛盾を主張されているように見受けられますが、その点につきましては異論を唱えさせて頂きます。

まず、個々の経済活動と公の政治を比べることはできません。様々な見解において、個々の経済活動と公の政治の場合とは意味合いが違ってくるからです。

例えば、個々の経済活動では「自己責任論」を用いても何の問題もありませんが(むしろ正しいと言える)、政治や市場という大局に関しては、「自己責任論」を示すことは格差を助長するだけであります。比較対象としては、全く別次元のものと言っても良いでしょう。

なぜなら、お金儲けがうまい人もいれば下手な人も必ず存在するからです。政治とは、国民全体の生活を守る義務があり、自己責任論を用いる場ではないのです。

つまり、森永氏の個々の活動と思想が逆であることは、なんら不思議ではなく、むしろ正統性のあるご意見だと思われます。

市場原理主義を政治経済の分野で正当化することは、今後の日本経済の破たんをさらに招くことになるのではないでしょうか。合衆国では、オバマが企業の救済措置をあちらこちらで行っておりますが、私欲的な延命措置が国家によって行われているのが実態で、実体経済は全くついてきておりません。その根拠としましては、購買力平価の推移・落ち込みを見て頂けるとわかりやすいでしょう。


私の母校の大先輩である山崎様なら、そんな基本的な項目はご理解されているかと思うのですが。
 
 
 
モリタク ()
2009-06-02 03:29:50
群れない社会主義者! 笑
 
 
 
死せる孔明なんとやら ()
2009-06-02 06:26:40
さすが山崎さん
森永氏をおおいに批判したい”何か”があったのだけどそれも大っぴらにはできないから
自分はオブラートにくるんだ言い方をしてこれを見た第三者にモリタク批判をさせる手法ですね?
 
 
 
思想は思想。 (コアファイター)
2009-06-02 06:27:44
山崎様、おはようございます。

思想と現実は違ってもかまわないと思います。
彼はとても現実派な人でだと思います。理想は全然別にあって、そのギャップをTVの過激なコメントで埋め合わせてるのではないのでしょうか?

ワタクシは彼が好きですけどね。
たまに当たる予想も面白い。競輪場にいる大穴狙いばっかり言ってる予想屋みたいで面白いです。

討論番組では森永さんの話は、みんなに聞き流されてるのに一生懸命叫んでる折れない心は羨ましい。

自分も、たまには本音をぶちまけたい時もありますしね。
 
 
 
反論 死せる孔明 (西)
2009-06-02 08:35:31
山崎君は残念ながら
孔明さんの様に深く考えて書いたり喋ってないな。
それが出来れば今頃は三菱商事の重役だったね。
良くも悪くも
そのまんまなんだよ。
欠落しているのはこの愛すべき
脇の甘さなんだよ。
ちょっと陰なのが欠点だけれどもね。
 
 
 
素晴らしい! (喜八)
2009-06-02 11:42:50
山崎さんの先輩(モリタク氏)を思う心、達意の文章に感激しました。
今年(2009)のベストエントリではないかと思います。

以上が私(喜八)のきわめて率直な感想です。

が、違う解釈をされる方も少なくないようですね(汗)。
「私だけが正しい!」なんて主張はしませんが・・・。
 
 
 
発想法 (naka)
2009-06-02 17:30:35
論点(多分、主張したい訳では余りない)と思われる点を1点。

・森永氏は「なにか違いが有る人」
 長い間、活躍されている。

・理由は(書かれている通り)と推察
 → naka的解釈
   ぱっと見た目と行動の違いや、ぱっと見た感じで見受けられる思想と
   実態の経済活動の違いなど、「一見」矛盾な行動が色々目につく。
   その理由の1つは「思い込んでみる」という行動にあるのでは

  「思い込んでみる」というのは、ある意味常識と
   異なる事を実践しているようなもの。
   それでも、他の人達より忙しい生活を送っているのは、
   何かが有りそう!
  
・今後も大いに活躍して欲しい
 → naka的解釈
   今までも活躍してきた事は、本人の努力+αが有ってなしえてきた。
   健康を損ねない程度に、その+αを大切に、今後も活躍して欲しい。


森永氏の発想方法は、私も「思い込んでみる」だと思います。
多分、「思い込んでみる」は、「目の前の事実や感触をそのまま受け入れる」
だと思っています。なので、裏付け部分で浅かったりしますが、裏付けが
深くても間違った結論を見いだす場合も往々にして有りますし。

で、やっぱりこれは、森本氏の本質的なものでしょけど、それがウケている
理由は、「雑誌やTVだから」に尽きると思います。

特に100年に1度とか言われている(過去の事例が余りない)時に、それ
なりの発言がスピード早く出来るのは、やっぱり貴重だと思います。
スピードが命なので、浅くても直感が優れている方を使った方が、視聴者の
反応が良い、という事だと思っています。

また、いろいろな意味で矛盾や秘密が有ったり、意外性があったりする
キャラクターの方が、長持ちする、という事だとも思います。
(同じアウトプットのままだと、飽きてしまうので)
多少の矛盾や間違いも、「江戸の華」なんでしょうね・・・


と言うことでは? と思ったりしておりました。
 
 
 
信念がある方が受ける誤解? (山崎さんのファンの最後尾!)
2009-06-03 01:43:11
山崎さん、


いつも色んな記事を大変楽しく読ませて頂いている山崎さんの1ファンです!

森永氏の発言と、氏の行動や過去の言動が、ときどきチャーミングに一致していないように思われる、というご趣旨と仮定して、(おこがましいのですが!)ご参考のアイデアの1つになればと申し上げます

自由主義的なプロテスタント(=一般的に資本主義者とリンクされる)の考えの1つに、「人間(の言動、思考)は、神に対する意識」というものがあります。つまり、そのときの(政治・社会)状況により、人間の言動は変わるが、それは神(信仰)に対する意識であるので当然のことであり、信仰上問題がなければ、言動の首尾一貫性は非難されるべきではない、というものです。

むしろ自分の言動の首尾一貫性を保とうとするあまりに、信仰を曲解したり、状況が変わったときの非難を恐れて何もしない、ということのほうが問題である、というような意味です。

このような考え方は、信念なく言動不一致な方の言い訳に悪用される危険性や、信念を理解していない人々から無責任な人物という誤解を受ける危険性があり、現代のビジネス的にはあまりよろしくないのかもしれません。

でも、一部の信念のある政治家の方や、経営者の方の判断や言動には、信仰する宗教と無関係に、この考え方が表れていると思うことが個人的にはあります。

だから私は、森永さんもきっとそんな方のおひとりなのかなと思いました

山崎さんも大変なご多忙とお見受けしますが、ご自愛くださいませ!

 
 
 
>本当に経済が分かっているのか (くまさん)
2009-06-03 03:33:24
>> かくせいⅢ 様

「分配論」だってバカには出来ないと思います。簡単に実現できるものならば、今頃、「格差社会」やら「ワーキングプア」などのキーワードが世間を賑わすことも無かったはずです。また、山崎様が提案されている「ベーシックインカム」もその「分配論」の一形態です。

仮にパイを大きくできても、それで格差が解消するとは限りません。だから、「格差」がキーワードになるのでしょう。したがって、「パイを大きくする話」と「分配論」はそれぞれで追求するべきであり、どちらか一方しか取り扱わないというのは、日本の現状においては、片手落ちと言わざると得ないでしょう。したがって、森永氏が貴重だと思うのです。
 
 
 
>う~ん。 (くまさん)
2009-06-03 03:34:46
>> あお 様

「行政の効率化」と「富の再分配」の関係ですが、おっしゃるとおり無関係ではないと思います。「別の話」と言ったのは言い過ぎだったと思います。ただ、私が言いたかったことは、相反する要素ではなく、「両方を同時に追求する」ことが可能だということです。逆に言うと、「両方を同時に追求しない」ことも可能です。仮に行政が効率化してお金に余裕ができたとしても、それが「富の再分配」に使われるとは限らないのです。たとえば、消費税って福祉を名目として導入されましたが、現実には福祉以外に使われたという話がありますよね。
 
 
 
Unknown (清水一行)
2009-06-03 06:15:17
森永さんは当人が結構、所得のある方なので発言に説得力がないですよね。
 
 
 
矢張り分かってないのだよ (かくせいⅢ)
2009-06-03 17:56:43
モリタクがパイを大きくする話をしたことある?デカパイの話はした個とあるかも知れないけどね。

私は聞いたことが無いですね。彼の話は、金持ちから税金を多くとって、貧しい人に分配しろと言う配分論だけ。

そう言う人は、皆が公務員で同じ給料の共産主義社会に移住すればいいんですよ。

私の経験した共産主義時代の東欧では、給料が同じだから、異性にもてることでの存在感発揮競争はすごかったね。モリタクがそう言う社会に行くと、またもや劣等感にさいなまされて、もてる奴から女性を取り上げてもてない連中に配分しろと叫んでるかな。
 
 
 
わかってねーのは 旬ペーターだがね (作業員)
2009-06-03 18:06:28
うるるん社会主義は作用しうるか。もちろん作用しうるるん。第一に、しょれに必要な産業発展の段階にすでに到達しているのこと、第二に、過渡期の諸問題がうまく解決されうるるんのこと、この二つの仮定が許されるならば、右の設問についてはなんらの疑いもありえない、言うたりこして。

モリタクシェンシェーも、旬ペーター程度には、旬である、のこと。吉川シェンシェー、辻広ダイヤ本からの、孫引きをお許しください。
 
 
 
蒸れない会社主義者も、要るように (mistral)
2009-06-03 18:42:01
愚かな庶民の慰みであるテレビでは、庶民側のバカでアホウ役も必要なんだと思います。
大風呂敷の青い鳥症候群の役も必要でありますし。
南波照間島を目指すもいいが、....目指した先になかったりもするんですよねえ。
僕らの世代としては「海に出るつもりじゃなかった!」と叫ぶしかないでしょう。

ワタクシとしては、中国人の知人やインド人の知人には学ぶところがあるなと最近思います。ホントに。
 
 
 
Unknown (下層階級を救え)
2009-06-03 20:58:19
>森永さんは当人が結構、所得のある方なので発言に説得力がない

まあ仕方ないですよ。年収300万台の方の多くは無知かつ低学歴で発言自体できないんだから(高学歴は年収300万台に転落しても
転職で脱出できることが多いですから)。

下層階級の多くはワーキングプア・スパイラルの自転車操業ですからホームレスや無理心中にならないよう「救済」するしかない気がします。「救済」は短期的には分配、長期的には
社会制度の改変でしょうか。

早慶帝大卒で裕福な方は
ノブレス・オブリージュの精神を思い出し
下層階級救済に何らかの貢献を!

 
 
 
「IT長者」について (サムライ)
2009-06-03 21:05:37
うっかり書き忘れてこれだけは、と思うので再度おじゃまいたしますが、IT長者のくだりはあながち思い込みでもないかなあという気がするんです。というのも資産のほとんどが自社株での換算でそれも新興市場であったりすればそれを売り出して全株消化するのはほぼ無理なわけです。

となると質素に暮らしているならばともかく生活が派手になっていたりすると日々の株価に一喜一憂して"落ち着かない"ということはあるのかなあ、と。これがオールドマネーのビジネスオーナーに対するコメントだったらモリタクさんの僻みだと一蹴してもいいと思いますが(笑)

もちろん私の感想は「思い込みでない」と断言するようなものではありませんので悪しからず。
 
 
 
経験した共産主義時代の東欧 (Unknown)
2009-06-03 21:09:03
かくせい3様

>私の経験した共産主義時代の東欧

東欧に在住してらしたのですか?
何か面白い体験談(例 秘密警察の取調べを受けた)がありましたら披露していただけますと幸いです。

>異性にもてることでの存在感発揮競争はすごかったね

当時、日本人という(現地では)異色キャラだったことは競争上、有利でしたか?不利でしたか?
 
 
 
門外漢で・・・ (きむ)
2009-06-03 23:23:21
経済については何にも知らないシロートですが、モリタクの印象は「素朴ないい人」(言い換えると「バカ」)です。店主の「思い込むという思考法」という表現には感心しました。

ところで、かくせいⅢ様とくまさん様の論争(?)からの疑問なのですが、未だに経済学者の方々はパイを大きくすることを目指しているのでしょうか?
 
 
 
私が「意図していない」モリタク批判 (山崎元)
2009-06-04 10:10:22
自分のエントリーを自分で説明するのは野暮で間抜けですが、今回のエントリーはモリタクさんへの批判を意図したものではありません(読めば分かると思いますが)。特に、私は以下の二つのタイプのようなモリタクさん批判を意図していません。

<タイプ1>「モリタクの発言は間違っている。彼は、有害な影響を与えている。だから、彼は発言を控える(メディアから消える)べきだ」

どんな人に対しても意見・発言への批判はあってしかるべきでしょうが、「発言するな」とか「消えろ」と言うのは不適当でしょう。意見は意見として批判しつつも、多様な意見の存在を許容すべきです。

また、他人を本気で批判したいのなら、本名を名乗って批判の意見を発信すればいいのだと思います。特に最近はブログのような意見発信手段もあります。他人を批判したい人は、メディアで発信手段を持っている人はそれを使えばいいし、そうでなければ自分でブログでも開いて意見を言えばいい。自分の実力に応じた意見発信手段を使って、堂々と批判すればいいのだと思います。

もちろん意見自体を吟味するのは勝手でいいでしょうし、手加減はいらないと思います(礼儀は必要でしょうが)。私もモリタクさんと異なる意見持つことが多々ありますから、「これは、ちがう」と言うことはあるでしょう。ただし、意見攻撃と個人攻撃を混同するようなことはしたくありません。

<タイプ2>「モリタクは自分が金持ちなのに、清貧を説いても、説得力がない」

厳密には「説得力」は意見発信者のメッセージの伝え方全体から生ずるものなので、「お金持ちが説く清貧のススメ」が説得力を持たないことはあり得ます。しかし、単なる感想ではなく他人に対する「意見」を述べる際には、議論は議論として扱う態度が必要ではないでしょうか。これがどの程度フェアに客観的に出来るかには、その人の知性と品性とを含めた人間性が表れます。

極端な例ですが、泥棒が盗みを批判する意見を述べたとしても、その意見が正しければ、意見自体は「正しい」と評価すべきでしょう。もちろん、同時に、泥棒という行為自体は批判されるべきです。

モリタクさんの場合、「年収300万円・・・」の本が大いに売れたので、彼の収入とのギャップが注目されるのでしょうが、ここを論じるのは大衆にはウケても、議論としては不適切だし、品がないと思います。

実は、「300万円」の本が売れていたときに、しばらくの間、彼の本の話題が出るたびに、これに対してどう反応するかを「品性のリトマス試験紙」代わりに使っていたことがあります。割合にして3割くらいの人が「不合格」でしたが、中には意外な人も含まれていて、複雑な気分になったことを思い出します。

尚、「300万円」の本は、内容にはあまり感心しませんでした。森永さんとしても、「上出来」とは思っておられなかったのではないでしょうか。ただし、売り出すタイミングと目の付け所は非常に良かったと思います。私は、彼の本が売れたことについては当時から(ある程度同業者として)羨ましいと思っていましたし、誰もが知っている代表作をお持ちであることについては今でも羨ましく思います。

また、たとえば資本主義を批判する人が資本主義を大いに利用して稼いでいるというようなケースも、稼ぎ方自体がルールに照らして不正でなければ、批判には当たらないでしょう。彼(彼女)はその時のルールでゲームをプレイして勝っているだけのことです。そうしたプレーヤーが、別のルールの方がいいという意見を持っているだけだ、と理解すべきだと思います。



以上の2点は、意見そのものと意見の発信者とを区別すべきだ、ということに集約されますが、この点の扱いは油断するとボロが出やすいところなので、私も大いに気を付けたいと思っています。

意見と人とを分けて見ていると、異なる意見の人も、人として面白い点や、捨てがたい魅力を持っていることが多く、楽しみが増えます。

コイツの意見はとんでもないけれども、人間としては愛嬌があって面白い、というようなケースは多々ありますし、その逆も少数ながらありますが、今回は具体例を挙げません。今後のお楽しみにしておきましょう。
 
 
 
そうでしょうか (ドゥビ)
2009-06-05 02:00:24
久しぶりに書き込みをさせていただきます。(といってもご記憶にないでしょうが…)

>どんな人に対しても意見・発言への批判はあってしかるべきでしょうが、「発言するな」とか「消えろ」と言うのは不適当でしょう。意見は意見として批判しつつも、多様な意見の存在を許容すべきです。

仰るとおり「発言するな」「消えろ」というのは不穏当だと思います。しかし「多様な意見を許容すべきです」というところには、私は条件がつくと思っています。公の電波では言ってもいいことと悪いことがあるということです。

例えば、森永氏は小沢氏の件について麻生の国策捜査だと決め付け、さらに麻生はサミットに出たいに過ぎない、英語をしゃべりたいだけなんですよ、などと言っていました。こういう類の発言は枚挙に暇がないようです。民主党にやらせてみようという発言もためらうことはありません。

こうした類の発言にめくじらを立てる必要もありませんが、公の電波には一応決まりがあります。彼はその決まりの域を出ていると思いますよ。丁寧にお引取りいただくのがよろしいのではないかと思います。

繰り返しますが、電波という媒体はあくまで限定や節度があるのであって、「多様な意見を『すべて』許容すべき」ではないということです。言論の自由と、それを電波で流す自由は異なるということです。

>また、他人を本気で批判したいのなら、本名を名乗って批判の意見を発信すればいいのだと思います。

他人を批判するのにどうして本名が必要なのでしょうか。私にはその理由が分かりません。批判する内容そのものが大切であって、誰が言ったかは問題ではないし、さらに、電波での発言者は金銭という利益を得ており、批判者はその金銭を得ることなく、主義主張で反論するに過ぎません。土俵が違います。

また、本名だったらどうだというのでしょうか。私が在日韓国人で別の名前を持っているとします。日本名よりも本名に違和感があります。それを明らかにしたところでどうなるのでしょうか。名前の問題など大した問題ではありません。要するに発言に責任が持てるかどうか、ということになるかと思いますが、それは普通の「節度」という言葉で済む問題です。

自分のブログで批判するのは当然として、批判される側の人のブログに書き込んではいけないという決まりもどこにもあるとは思えません。山崎さんは、その内容如何にかかわらず、ご自身の批判については本名を明かすべきであり、このブログにも書き込んではいけないという主義でいらっしゃるのでしょうか。

発言手段は多様化しており、また匿名化している。その中で守るべきはマナーが第一でしょう。そうした一定レベルの線を確保することが大事であって、本名を出さなければ批判をするのはおかしい、人のブログで批判をしてはならない、自分のブログでやらなければならない、というのはおかしな話です。

マナーや節度を守る。それだけのことではないでしょうか。そして森永氏は当たり前の電波での節度も守れないから、多くの人はそろそろお引取り願いたい、と思っているのではないでしょうか。ごく自然なことだと思います。私もそう思っています。一線を越えてしまった人だと。ほかにもいますけどね。そういう一線を越えた人は。

彼の発言は思い出しただけでも不愉快なものがありますので、つい、興奮気味に書いてしまいました。失礼致しました。
 
 
 
批判のルールなど (山崎元)
2009-06-05 03:35:41
ドゥビさま

お久しぶりです!かつて何度かご来訪いただいたことは覚えています。

さて、「意見に対する批判と、個人攻撃とを混同しない方がいい」という点についてはご理解いただいているものだとの前提で、幾つか私見を述べます。

先ず、テレビでの森永発言についてはここで議論しないとエントリーに書きましたが、ドゥビさんは十分冷静なようですし、ご意見としてまとまっているので、例外的にコメントしたいと思います(このテーマに関しては、ドゥビさん以外の方からのご意見は遠慮します)。

率直に言って、森永さんのご発言には、電波では不適切だと思うものが、私としてもあります。しかし、それはその発言自体を批判すれば十分で(これは徹底的にやっていいと思います)、森永氏個人を攻撃するのは行き過ぎでしょう。時には拝聴に値するいい発言があり(あるいは、殆ど無い、としても)、それを視聴者やメディアが認めているのなら、彼の発言の機会はあっていいのではないでしょうか。テレビ局への意見はあっていいと思いますが、テレビ局が判断すればいい問題です。

たとえば森永氏のブログに「お前は消えろ」的なカキコミをすることについては、ご本人が許容しているのだから最終的には(単に現実的には)いいのですが、人間の品性的には違和感を持ちます。普通の社会人同士のやりとりなら「あのご発言は拙かったのではないでしょうか」というくらいのやりとりで済む話ではないでしょうか(注:ドゥビさんが、下品なカキコミをした、と批判している訳ではありません)。たとえば、人前で話をしていて、「お前なんて消えてしまえ!」的なことを叫ぶのは、異常と決めつけないまでも、かなり非礼です。

また、テレビの出演報酬については言わない方がいいのではないでしょうか。森永氏の時間当たりコストを考えるとテレビの報酬は(いわゆる「文化人ギャラ」は)決して高くありませんし、大まかに言ってドゥビさんが森永さんの報酬を払っているわけではないので、彼に対しては、この点で、何の「貸し」もないはずです。森永氏が、無料で出ていようと、ギャラを貰って出ていようと、ドゥビさんには関係のないことです。

また言論の自由と、これを電波で流す自由がちがうのはあり得るとして、この境界を誰が判断すべきなのでしょうか。程度の問題でもあり、私もスッキリした基準はしめせませんが、許容範囲はなるべく広くしておく方がいいと思います。個々の「意見」なり「発言」なりを批判すればいいのであって、批判にも節度が必要でしょう。

本質的にはどの媒体を使っても同じことですが、自説のマチガイを指摘されて自分の名誉(だけでない場合もありますが)が傷つくリスクを自分が負わずに、個人を批判するというのはフェアでないと思います。本気で個人の人格まで批判しようとするなら、自宅の所番地まで必要とはいいませんが、どこで何をしている何者かというくらいのこと(個人が特定できる程度の情報)は明らかにすべきでしょう。正論を恥ずかしくない文章で述べられるなら、名乗って何の不都合もないのではないでしょうか。

私は自分の役にも立つので、私個人に対する匿名での批判をブログに書き込まれても概ね構わないと思っていますが(いろいろな意味で時に参考になることがありますし)、気分としては、将棋で言えば「飛車角落ち」のお稽古将棋くらいに思って、その種のコメントの相手をしています。

私は雑誌に匿名原稿を書いたことがありますし(たぶん三桁の数で)、匿名の効用についても理解している積もりです。匿名でなければ指摘できない事実や問題もありますから、匿名を全て封じるべきだとは思いません。しかし、他人の批判は(少なくとも、個人に敬意を払いつつ、意見に限って批判するではない批判は)実名でやるのがフェアだと思います。これは、私が、金融機関のフルタイム正社員を辞めて、現在のような(サラリーマン兼業評論家の)働き方を選択した理由でもあります。

ネットは単なる通信手段です。やりとりには普通の人間関係で必要な常識は必要なのだろうと私は思っています。
 
 
 
>私が「意図していない」モリタク批判 (くまさん)
2009-06-05 04:14:32
>>山崎様

お言葉ですが、本エントリが「森永氏個人」
を題材にしている以上、コメント欄がこのような流れになったのは必然だと思います。とは言え、私もアンチ発言の多さや過激さには驚いておりますが。

ただし、山崎様は個人的に交流があり、私たちにはメディア越しでしか見たことがないという大きな違いはありますので、その意味では言って良いことと悪いことの境界線が異なるんでしょうけど。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2009-06-05 09:54:47
くまさん様

たとえば、くまさん様の「経済畑で森永氏と同じような主張をする人って見かけないので貴重な方だと思います。」といったご意見は、個人に対する(人前で本人に普通に言える意見という意味で)「普通の」「節度ある」意見だと思います。匿名(ハンドル・ネーム)で述べても何ら不適切ということはないでしょう。

一方、もちろん森永氏の「発言」そのものに批判的な意見を持つ方がいても構わないと思います。

ただ、発言の批判と、個人の人格批判をごちゃ混ぜにして、匿名で出かけていって発言を垂れ流すのは、人間として程度が低いと思っています。

今回のエントリーを書いた意図は、単に森永さんが懐かしくなった(半年くらいお会いしていません)ことのほかに、この辺りの区別について、どう理解されているか反応を見たかったということでした(ブログは発言の「ストライク・ゾーン」をチェックするのに使うことがあります)。

この点については、当初の私の心配は概ね杞憂で、多くの人が、「人」と「意見」とは区別すべきだという点について、私とそう違わない感覚を持っているらしいと分かりました。
 
 
 
山崎さん (xtc4241)
2009-06-05 11:58:15
こんにちは(いま5日11:45頃です)

「群れない社会主義者」
「トトロのようだった」
という山崎さんのキャッチフレーズはさすがと思いました。

社会主義者というよりも「社会民主主義」だと、
いっていたと思いますが、どちらにしても、森卓さんのいうことは、
聞くべきものがあると思ってます。

去年、竹中平蔵氏とNHKで討論したのを見たことがありました。
細かく憶えてないですが、相続税をなくしたほうがいいって言ってました。
竹中氏は反対。
そのとき「竹中さんは公正っていつも言ってるのに、おかしいじゃありませんか」
それを聞いて、僕も同感したのを憶えてます。

確かに、ちょっと極論じゃないかって思うこともありけど、
群れない社会主義者って感じで、ふっ切れたひとだな、と思います。
 
 
 
補足? (naka)
2009-06-05 12:40:22
ちょっと前のコメントですが、「目の前の事実や感触をそのまま受け入れる」 → 「直感を信じる」です。

で、その「直感コメント」を感じた方々が、「自分の直感的に」コメントを書いている、という感じかなぁ? と受け取っていました。少々違いますが、野球ファンの言うところの「俺に監督をやらせろ!」と、ノリは一緒かな?と。

多分、森永氏はその辺の構造も理解しているのではないかなぁ? と思っています。(ほとんどの「読んでもしょうがない意見」(≠反対意見)が、単なる直感で書かれているので、しばらくすれば、ほとぼりが醒める。だって、書いている人のほとんどが、自分の生活にさほど直結していない内容に対しての「直感的な」コメントでしょうからねぇ~ だいたいそんな方々から、300万円本に現実感が無いと言われても・・・ 内容を挙げての指摘ならば分かりますが・・・)

自分の発言がどう影響するか予測はつかないでしょうけど、どのような経緯で炎上という結果まで発展したか、は理解していると。(なので、炎上が発生しても、平然としていられる。)


あと、匿名の件でちょっと。社会的制裁を受けるか受けないかの立場の差は大きいと思います。少なくとも自分は、たとえば匿名の意見を根拠に、株を買いたいとは思いません。つまりそんな意見は、都合により切り捨てられるのが、正常な判断と思っています。
(逆にそれを利用して、社会的制裁を受ける立場に立って、思っている事と反対の意見を言う方もいらっしゃる様ですが・・・)

他人を非難するのに本名が必要かどうかではなく、その非難意見には「価値がない」と見なされる扱いになるかもしれませんが、それでも良いですか? という意味と取っています。

と言うことで、nakaの意見も切り捨てられるのが、ある意味正常な判断です。匿名(ハンドル名は名乗っていますが)である以上、これもしょせんは自慰レベルの意見です。


 
 
 
感謝 (ドゥビ)
2009-06-06 01:40:20
>それを視聴者やメディアが認めているのなら、彼の発言の機会はあっていいのではないでしょうか。テレビ局への意見はあっていいと思いますが、テレビ局が判断すればいい問題です。

出演はテレビ局の自由で判断すればいいでしょう。しかし、そこには節度が求められますし、一定の公平性や礼儀も担保されるべき側面があるはずです。あいにくそれは守られているとは私は思っていません。

意見への批判と個人攻撃を区別すべきとの趣旨は理解いたしますが、意見の発信者である個人(の発言した意見)に向けて批判を行なうことにとくに問題はあるとは思えません。これは山崎さんも仰る通りのところです。ブログでの批判もその手段の一つであると思っています。

さて、テレビの出演者は発言の対価としての報酬を得ており、また顔も出しているだけに発言には一定の責任が伴うはずです。物を売る商人と同じです(それが物であれ何であれ)。一方で、私などは、匿名のハンドルネームで発言していますが、私という個人の発話行為の意味は、原則、ブログや掲示板と言う空間における書き込みとしての自己主張、その節度と内容のみにかかっているのではないでしょうか。

報酬を得て不特定多数に行なう発言(商品)と、個人が自ら書き込む単なるコメント(意見提示)。そこには現実としてそれなりに距離感があります。発言者が無報酬であっても画面に出ていれば同様です。

ブログはそれをつないでくれる役割の一端を担っているだけに「炎上」は起きやすいのでしょう。

一方、匿名のハンドルネームであっても発言には責任があります。また、その名前でブログなどで、かなりきつい応酬をすることも珍しくありません。しかしそのやり取りの空間で、それぞれが相手の存在を認知しあえればそれでよいと思います。本名である必要性は感じません。

メディアで名前と顔を出している方は批判者の正体が知れないので不気味に思われるかもしれませんが、その人物は不特定の人をその言葉によって傷つけうる立場にあるのと同時に、不特定の人から批判を浴びうるリスクがある。それが、公の場に出る人の立場ではないでしょうか。

私はもともと発言者と視聴者のやり取りはある種のぎりぎりの緊張感の上にあるものなのだと思います。だからこそ、普通のメディアの発言者は必死に言葉を選びますし、批判者は批判者で、場合によってはデモやスポンサーの不買運動までもためらうことはありません。

いくらメディアの縛りを緩めるとしても、慎重さが要求されるところです。超えられない一線は、確かにあると思います。

それともう一つ。

批判をするものは本名を名乗れ。それはあたかも講演などに行って、批判をするなら本名を名乗れと言うようなものです。学会の類などでは普通に発言者は所属を名乗りますが、一般の講演ではそうでもないように思いますよ。とくに批判者に対してのみ、それを要求するというのは、発言者からの一つの圧力たるものでもあるでしょう。本気で批判をするなら本名を名乗るべき、というのには、私は賛成はしません。匿名でもいいと思います。結局、要は何を書くかではないでしょうか。

匿名でもいくらでも本気で正論と思われるところの批判はできるのです。そして、発言者とのやり取りは成立するのです。本名と言う点に関する限り、ネット媒体においてフェアーとかマナーとはあまり関係はないように感じます。

つまらぬ「飛車角落ち」のお稽古将棋のお相手をどうも有難うございました
 
 
 
ドゥビさんは・・・ (虫とり小僧)
2009-06-06 08:18:23
ドゥビさんは、山崎さん個人に対して「消えろ」とか「死ね」とかそういうことをコメントしているわけではないので、山崎さんの言う「飛車角落ち」のお稽古将棋のお相手ではないと思いますよ。恐らく山崎さんも好感の持てる貴重な投稿者だと思っているのではないでしょうか?(違ってたらスミマセン。。。)


世には、個人に対して「消えろ」などの匿名での書き込みを連発する程度の低い輩が多いのですが、その分、そのあたりの節度をわきまえてコメントできるような人間の価値は高まるような気もするので、それはそれでいいのかなぁ、なんて思いました。

インデックス投資がメジャーになりすぎると、インデックス投資に旨みがなくなるのに似てるかな?いや、ちょっと違うかな(笑)
 
 
 
Unknown (くまさん)
2009-06-06 08:41:35
>> 山崎様

つまり、

「本人を目の前にして言えないような陰口を、(ましてや本人がいないところで)言うのは、みっともないから止めましょう。」

ということですね。それなら理解できます。
 
 
 
所得移転とフェアな競争 (くまさん)
2009-06-06 08:59:23
>>xtc4241様

>細かく憶えてないですが、相続税をなくしたほうがいいって言ってました。

ここは勘違いのようです。

あれれ?と思って、キーワード「森永卓郎 相続税」検索してみました。

件の映像にもヒットします。
相続税の強化を唱えるのが森永氏であり、それに反対するのが竹中氏である、という構図です.竹中氏は成功者のモチベーションをあげるためには、所得移転は反対のようですが、これはつまり、少なくとも格差は拡大しても構わないというスタンスが読み取れます。

テキストになっているのは以下です。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/122/

これを読むと、フェアな競争を行うには機会の平等が必要であり、機会の平等を実現するためには所得移転が必要であり、所得移転の手段として相続税「強化」が必要だということです。
つまり、森永氏の心の中では、「フェアな競争」と「高所得者層から低所得者層への所得移転」は何ら矛盾しないということが読み取れます。
 
 
 
渦巻く嫉妬 (佐藤健)
2009-06-06 13:11:40
アル・ゴア元米副大統領様

拝啓 青葉の候、ますますご繁栄の事とお喜び申し上げます。
さて、ゴア様は相変わらず環境保護の御説教を続けていますでしょうか。
ご自宅の豪邸の電気代が槍玉に上がって以来、自宅の改良によってより環境に優しい方法を採ったと聞いていますが、すでに世界の大部分の人々が日々実践している質素な生活に合わせる気は毛頭ないのですか。
しかし一般の米国民は乗り合いの航空機を利用なのに、自分はテロに無縁なプライベートジェットとは、なんといいご身分だねえ。燃料の分、植林の費用を負担しているのが言い訳みたいだけど、その木が将来寿命を迎えて腐ってCO2に戻ったらゴア家の子孫がまた責任を持つのかい。
そう言えば大統領選落選以来、随分カラダがぶくぶく太ったじゃないかゴアさんよ~お、牛肉ガツガツ食ってんだろ。世界中の人にマネされてもいいのか、その食生活。まったく口先で綺麗事言いやがって。これまでお前は十分空気を汚してきた、だからもう息をするな消えろ…。

山崎元様

身元を隠し、他人様のブログで個人と意見をごっちゃにした当て推量の批判をし、消えろ・死ねとまでカキコミました。自分でも本当に人間として程度が低いと思います。
自分の嫉妬深さにはホトホト嫌になります。自分は自分、他人は他人と割り切れれは例えばご近所付き合いなどもっとお互いに楽しくなるのにと思い続けてます。
がしかし、なかなかこの嫉妬心というものを克服出来ないでいるのです。端的に言って、怠慢な生活習慣を断ち切れていないからでしょう。
テレビやインターネットの視聴者には私のような嫉妬深い人もたくさんいるはずで、テレビタレントや政治家などは、大衆による醜い攻撃に晒される宿命を背負っていると思います。固定観念や嫉妬心から来る非難を受けるか避けるか本人にかかっていると。たとえ願っても罵詈雑言の潜在的な存在は決して減ることはないでしょう。礼儀正しさで満たされるのを願うのはそれこそ「百年河清を俟つ」ではないでしょうか。

もっとも、嫌いだとしても汚い人格非難のカキコミまで実行する輩はまだまだ少数でしょう。あえて皮肉な言い方をすると森永氏の開設している誰にでも撮れそうな写真ばかりのブログに膨大な悪口コメントが集まるというのは、森永氏が類稀なる注目度の高い(視聴率の取れる)テレビタレントの証しでしょうか。

長文失礼しました。
 
 
 
すみ分け (ぎんえもん)
2009-06-09 21:22:45
なんかモリタクさんはあまりこのコメント参加者には評判良くないですね。
いい人か悪い人かよくわかりませんが、経済アナリストというマーケットを良くわかっているんじゃないでしょうか。
私には、山崎さんを含む3人で住み分けているように思えます。
モリタクさん→若い人、比較的低所得者層(ニート、フリーター、専業主婦含む)、あまり向上心はない、大きな政府。
山崎さん→中年、今後減るであろう中所得層中心(サラリーマン)、向上心はあるが冒険はしない、小さな政府。
大前さん→中高年、引退組、高所得者(経営者、資産家)、自分の資産を守りたい、いざとなれば日本脱出。

こう並べるとこれから有望なところはモリタクさんが握っているということになりますね。
(それにこのゾーンを相手にしているアナリストは少ない!)
本が売れている理由もよくわかります。
 
 
 
ご参考まで (ドゥビ)
2009-06-10 01:49:30
どうでもよろしいことですが、本名を名乗る名乗らないについて、いささか面白い現象が発生していますので、ご参考までに紹介しておきます。

山崎さんもメディアにはいろいろと露出していらっしゃいますが、メディア側の問い合わせセンターではそれを受ける人が自分の名前を名乗らないと言うのは決して珍しいことではないようです。以下の朝日新聞の場合はその典型かと思います。(抗議者は自分の名を名乗っているにもかかわらず、新聞社は「規定によって」自らの名を名乗りません)

逆に、自らの名を語ることなく、問い合わせ者の名前を名乗らせようとさせる場合もあるやに記憶しております。メディア側もあまりほめられたものではありません。私は朝日新聞の読者ですが、こういう対応を見ていると情けない会社です。

もちろん、クレーマーだと思われたふしもなくはありません。しかし、おおむね、ひどいクレームとも言えないようには思います。前後の脈絡に不明な部分を残しつつも、いずれにしても、朝日新聞の体質がよく出ている部分かとも思われる次第です。

テレビや新聞では発言者がすき放題に発言し、そのメディア媒体に抗議をすれば、このざまです。本人のブログに書き込めば、「本名を名乗らないとフェアではない」と山崎さんは仰いますが、なかなか難しいところはありそうです。

もちろん、山崎さんは「本気で個人の人格まで批判しようとするなら」という但し書きをつけておられますが、この基準も、これまた曖昧な感がなきにしもあらずです。

普通の人間関係が望ましいというのは正論として、いろいろなところでそうともいえない事態が発生しているのは事実であり、媒体によってそれぞれの特性を有しているのもこれまた一つの側面なのかなぁ、と思っているところです。

ちなみに、私はNHKに一度メールで明らかな放送の誤りのメールを送ったことがありますが、これはPDから感謝の連絡までありました。NHKは、私個人としては、いい対応を受けた体験がありますが、朝日新聞の姿勢は、「?」ですね…。いえ、私もお金を払っている購読者ですが。

http://www.youtube.com/watch?v=ThGlsJBtlM0
http://www.youtube.com/watch?v=WQxexTEOduQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=-X-UBvRUtxI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=KFucjBRU4Ag&feature=related
 
 
 
マーケット (山崎元)
2009-06-10 02:16:28
ぎんえもん様

面白いコメントありがとうございます。

モリタクさん、オーマエさんのような大いに売れている方と並べていただくのは一ビジネス・パーソンとして身に余る光栄です。それにしても、ネームの大きさも稼ぎの桁も違います。

売れ具合の問題を脇に置くと、私が「向上心のある中所得層」が好きなことは否定しません。しかし、この層は、説得するのに骨が折れて、しかもお金にはなりにくいグループでしょう。他方、モリタクさんのマーケットは圧倒的に客数が多いし、オーマエさんのマーケットは客単価が高い。

私は、大前研一論をエントリーに書くほど、大前氏の本を読んでいませんし、何度かお会いしたことはありますが、深く話し込んだこともありません。

氏に対する私の印象は「プレゼンが上手く、客あしらいの上手な、良い意味の愛嬌とコンサルタント的ハッタリが共存した人物」です。女性にモテそうなイメージはありませんが(この辺が違っていれば都知事選も違った結果だったでしょう)、特に年上の男性にはウケそうなキャラクターです。

他人の(まして日本人の)アドバイスを聞くタイプとは思えませんが、一つだけアドバイスするなら、マネー運用に関する半可通の発言(原稿もふくめて)は、個人的なブランドを傷つける可能性もあるので、止めた方がいいと思います。氏の運用に関する理解は、不正確だと私は思っています。

資本市場はより賢い奴・偉い奴がより多く勝てるような仕組みにはなっていませんが、この辺りの勘所が、長年彼のような商売をやっていると分かりにくくなっているのでではないでしょうか。

モリタクさんも、オーマエさんも、共に独自の愛嬌を持っていますし、たいへん商売上手です。私から見ると、お二人とも、見習うべき所の多い先達です。
 
 
 
匿名について (山崎元)
2009-06-10 02:40:52
ドゥビさま

匿名での批評に関しては、以下のように考えています。

(1)匿名の意見でも、それ自体が正しい意見には一定の価値がある。原則として、意見の正否は話者の身分や行いに影響されない(匿名だろうが、犯罪者だろうが、意見自体の正否は同じです)。だから、匿名の発言を封じるべきだとは思わない。

(2)他人に意見を言うときは実名の方が望ましい。理由は、「礼儀」の問題と、発言に対する責任の問題(匿名ならいつでも逃げられます)。

(3)匿名の話者は、自分に「望ましくない」点があることを認識していればいい。「匿名での批評で申し訳なのですが・・・」という態度があれば(暗黙のうちにでも構いません)、ないよりもいい。

(4)メディアに出ているとかいないとか、お金を貰っているとかいないとかは、意見の価値には無関係。特にブログのような私的な場では、対等な一対一の関係が基本。



従って、たとえばモリタクさんが拙い発言をしたとしても、彼のブログその他で、匿名であっても、それなりの礼儀をわきまえて批判するのではなく、彼を人格的に罵るような発言(カキコミ)をするのは賛成できません。

複数の友人から「人間の屑」とか「バカ」とかいった言葉の使用を止めるようにアドバイスを受けていることもあり、彼らを罵るような非生産的なことはしないつもりですが、いい感じはしませんね。

尚、匿名での批評に関して私が大いに考えるきっかけになった本は、ショーペンハウエル「読書について」(岩波文庫)です。これを読んで、いろいろと考え、実名で発言できるように、働き方を改造するにいたりました。人生を変えた本の一つです。
 
 
 
しつこくて申し訳ありません (ドゥビ)
2009-06-12 01:46:33
しつこい投稿で申し訳ありません。山崎さんのご主張は理解できないわけではないですが、やはり、私の考える匿名性、また現実に起きている現象をどう考えるかにおいて山崎さんと若干の違いがありそうです。

ともあれ、ショーペンハウエル「読書について」(岩波文庫)のご紹介有難う御座いました。折を見て読んでみたいと思います。というか、昔読んだ記憶があるのですが、中身がまったく頭に残っていません。記憶違いかもしれません。

1~3に対する私の印象は省きまして、4だけについて少し書かせていただきます。

>(4)メディアに出ているとかいないとか、お金を貰っているとかいないとかは、意見の価値には無関係。特にブログのような私的な場では、対等な一対一の関係が基本。

メディアに出ているとかお金をもらっているとかについて「意見の価値」は無関係だと言えるものでしょうか。メディアに出るとかどうかということは、意見の内容とは無関係にあり、意見そのものが独立して存在する、というご指摘でしょうか。その上で申し上げますが、メディアにおける発言者の責任なるものは、はたして存在しないのでしょうか。私は決して軽くはない責任がつねについて回ると思っておりますが…。

私は以下のように書きました。

>さて、テレビの出演者は発言の対価としての報酬を得ており、また顔も出しているだけに発言には一定の責任が伴うはずです。物を売る商人と同じです(それが物であれ何であれ)。一方で、私などは、匿名のハンドルネームで発言していますが、私という個人の発話行為の意味は、原則、ブログや掲示板と言う空間における書き込みとしての自己主張、その節度と内容のみにかかっているのではないでしょうか。

メディアでの発言者の責任は、視聴者(読者)からの批判というリスクで帰ってくることでしょう。それをどう背負うか、という判断はメディア側と本人のそれぞれでなされるべきものであると考えます。

森永氏の場合、メディアは大いに持ち上げているかにうかがえますが、森永氏本人として、私的にブログを設けられています。テレビ局にも匿名の批判が行っていることでしょうし、ブログにも匿名の批判が殺到しました。

しかし、彼は一切反応はしませんでしたし(それはそれで自由です)、むしろ、自分の発言が曲解されてブログで批判されているかのごとき発言までもしたというように、かの掲示板では記されています。公の電波というものは、決して軽いものではないと私は考えています。そこでの発言はやはり責任をもってなされるべきであり、問題が起きれば何らかの対処はあってもよさそうなものです。電波を自分の好きなように発言する場として用い、一切の批判を受け付けないという姿勢は、私は決して望ましい姿勢であるとは思いません(テレビ局では持ち上げているようですのでどうしようもないですが)。本名で書き込んでも同様でしょう。あのブログはすでに相互のやりとりの機能は喪失しているか、または放棄されているとしなければならないように見えます。

もしも山崎さんだったらどうされるでしょう。テレビで何かを発言し、このブログでいわゆる「炎上」が起きたときに、そして匿名で批判が殺到したときに、一切の釈明なしで、完全無視を決め込むでしょうか。それとも、「本名を名乗ったものだけにレスをする」という確認困難な手段をとられるでしょうか。それとも内容を吟味して、内容のあるものをとりあげて、議論されるでしょうか。

想像するに、山崎さんは「内容で議論」なさると想像いたします。私は「ドゥビ」と名乗っていますが、このネームを少なくともこの山崎さんのブログでは変えるつもりはありません。また過去に変えたこともありません。それで充分なように思われるのです。個人的な意見ですが。

ネットと言う場は一つの空間をなしています。テレビにはテレビの空間があって芸名で多くの人々が活動しており、書籍の世界では書籍の世界で同じく筆名で活動する人が少なくない、そういう現実があります。ネットはこれらよりもさらに匿名性が強い空間であると言えますが、ケースバイケース、状況判断で本名が要求されるかどうか、あるいは自らが本名を名乗ることを選択するかどうかを決定すればそれでよろしいかと思う次第です。

そうする必要や自らの判断で実名を明らかにするのも自由であり、匿名を選ぶのも自由という考えです。批判をするにあたって匿名はアンフェアでしょうか。繰り返しになりますが、ブログや掲示板での議論の根本は内容そのものにあるのであり、逆に言えば、その匿名性がむしろネットの長所とも言えるとも思われるのです。もちろん、短所ともなりうる諸刃の刃となっているのは確かですが、かといって本名にさほどこだわる必要はない。それはケースバイケース、というのが私の考えです。

匿名で罵倒の言葉を並べるのは問題外。それに異論はありません。その上での話です。あと、過去の話になりますが、山崎さんは安倍総理を馬鹿といい、森元総理をサメの脳みそと書いていらっしゃらなかったでしょうか。私は、それらを望ましい表現でないと書いた記憶があります。本名だから罵倒してもよい、ということかもしれませんし、その考え方(当然その言葉に対しての責任を担うということ)は一面で当たっていると思うのですが、私は山崎さんは著名人でいらっしゃいますから言葉は選ぶのがよろしいかと、山崎さんの友人の方のお話に同意する次第です。いえ、毒はあってもいいのですが、まぁ「人間の屑」はやめたほうがいいですね。
 
 
 
Unknown (ドイツ特派員)
2009-06-12 15:01:03
山崎様、

たまたま上に大前氏に関するコメントがあり、恐らく大前氏と山崎様とは、社会への在り方の方向が逆だな、と思ったことがあったことでちょっとコメントです。

大前氏の著作の中で、「日本の問題は、『何もしない奴らが生きていける社会』になっていることだ」と言う趣旨の発言がありました。それに対し山崎様が、「ビジネスメディア誠」の最終回分で、「働かなくても食える社会の方が良いに決まっている」という発言をされています。程度の差こそあれ、出来るだけ皆が生きていけることを目的に進んでいるんだと思っていますが、大前氏はこの点が気に入らないようです。恐らくその裏返しである敗者復活の必要性は感じているとは思いますが。

大前氏は大前氏なりの愛嬌はある(例えば彼は東京スポーツのファンだったりします)んでしょうが、何というか「居酒屋体質」のようなものが無いな、と思っています。同じコンサルタントの堀紘一氏などは何となくこの「居酒屋体質」(と勝手に私がつけているんですが)があるので、その辺が距離感を近くしているんじゃないかな?と思います。

山崎様にはその辺の洒脱さや遊びがあるので良いですね。少しきつい嫌味(昔でいう褒め殺し)も含めてですが(笑)。
 
 
 
モリタク氏 (ezk)
2009-06-16 10:41:20
森永さんはたしかにいじられキャラで、月曜日の文化放送ではもうボロクソなぐらいにいじめられております。(マイナーなラジオだからなのかもしれませんが)

ニュースステーションに出ていたことで知名度も上がり、左派的に見られることも多いのかなとも思います。

彼の過去の発言姿勢(年収300万という書籍で儲け自分の夢を実現するんだ(山崎さんも書かれているコレクションへの「投資」)、日銀福井氏と村上ファンドの関係追求など)から左派という括りで見られがちですが、低所得層への配慮、適度な福祉を求めている方なのだろうと思っております。

コメントで朝日の方がYouTubeへのリンクを貼られていましたが、「リベラル」な私としては、ネット右翼的なものを感じ、気分が悪くなりました。

右:左という過去の見方から脱する時期なのではないかなと思います。
 
 
 
ezk様 (ドゥビ)
2009-06-16 21:45:44
youtubeの貼り付けと言うことで、私の書いたことについてご意見をいただいたようにお見受けしましたので、ご返答申し上げます。

>コメントで朝日の方がYouTubeへのリンクを貼られていましたが、「リベラル」な私としては、ネット右翼的なものを感じ、気分が悪くなりました。

正直申しまして、私には意味が分かりません。何で気分が悪くなられるのでしょうか。朝日新聞に気分が悪くなるならともかく…。

私は新聞社の対応を匿名性ともからめて情けないものと考えました。あの対話は、朝日新聞のだらしなさを典型的にあらわしているものと言ってもいいかと思います。そこらの中小企業でももう少し対応がましでしょうに。(私はNHKについては好意的印象を受けた体験があります。これは個人的に実際の体験に基づくものです)

ましてや公的な性質が濃厚な大手新聞社というところの窓口があれでは所詮「恥知らず」でしょう。かりに何らかの前後の脈絡が映像から省かれていると考えるにしてもの話です。

もしかして、朝日新聞のあの対応をまともだとお考えでしょうか。で、「リベラル」?リベラルって何でしょうか。あなたの求める社会の「正義」や「自由」の意味は何なのでしょうか。あるいは「革新」とは?全くもって、私には理解ができません。あの対応で、朝日新聞社への批判者側や、それを引用するものに対して気分を悪くする「リベラル」という「自称」が私には理解不能なのです。

新聞社側の労働者の人権を保護する側面からこういうのを張るべきでない、というのなら分からないでもないですが、そういう意図でもいらっしゃらないようですし。

それから、ネット右翼という言葉ですが、リベラルともあろう人が何でまたレッテル張りをなさるのでしょうか。これまた私には理解不能です。

私は保守傾向の強い人間ですが、「ネット右翼」の定義も分かりませんし、自分がそれにあてはまるのかどうかも不明といわなければなりません。

ちなみに私は在日外国人地方参政権については条件付き(一定の議席までとの制限をつけるなど)で肯定的に考えており、河野談話も原則賛成です。いわゆるネット右翼というものを最大公約数的に想像するにこのあたりの考え方は、相容れないところがあるものと斟酌いたします。

是々非々で済むことです。なぜに「ネット右翼」とレッテルを貼りたがり、自らを「リベラル」と語りたがるのか分かりません。あなたがおっしゃるリベラルって何ですか。そして、あなた自身が、じつは右だの左だの過去の遺物に縛られているに過ぎないのではないでしょうか。

ご指摘の「右:左という過去の見方から脱する時期なのではないかなと思います」というのは、それこそ10年以上前からの議論でしょう。

問題は、朝日新聞の広報局が礼儀知らずである。おごりたかぶっている。それだけの話です。実はテレビをはじめとしたメディア全体がそうなっているようですけれども。匿名の嵐は、それへの反逆の始まりなのかもしれません。私もその一員でしょうがね。そしてメディア(テレビ)の発言者たちは好き放題な発言を好きなだけ電波で垂れ流して一切のクレーム・批判への対応をしようとはしない(森永氏もそうです)。クレームを誠意をもって聞こうとしないメディアもメディアなら、本人も本人だと思います。

リベラルと言えば、山崎さんはリベラルの印象が強いですね。しかし、申し訳ない話ですが、私は山崎さんがどうやら「政権交代」のみをほぼ目的として(ほかの理由がエントリーされていましたこともあったかと記憶していますが、ごく僅かだったように記憶しています)民主党を支持し、一方で民主党の政策について全くと言ってよいほど論じていらっしゃらないように見えるように感じることは、ちょっとどうかという思いもあります。

山崎さんは公然と民主党に政権交代すべきと書いていらしたと思いますので、やはり政策についてもうかがってみたいところです。もちろん、経済的な面だけでなく、さまざまな政策を総合的にです。

私は自らの思慮の結果、民主党は評価するに値しない政党であると判断しているにすぎません。民主党にはどこまでも野党としての意味しか見出せないということです。
 
 
 
リベラルとは何か? (ezk)
2009-06-21 10:50:54
朝日新聞への電凸に関しては、電凸という行為そのものを嫌悪しています。
マスコミいじりの自己満足、東芝への電凸で有名になった方を思い出し、気分が悪くなったということです。

マスコミも権力という見方もできますが、私は権力者=国家だと考えています。(憲法は何のためにあるのか、という考えも同様です)
電凸するのであれば、国家権力に対して行っていくべきでは?
法で守られている範囲で意志表示をしていくべきと考えています。

リベラルという言葉もいろいろな解釈がなされるようで誤解を生んでしまったようです。

ドゥビ様は中国と台湾の関係についてのYouTubeへのリンクを貼られていました。
中国と台湾の関係について、日本のマスコミがどのような立場(立ち位置)を強く意識するのはなぜなのでしょうか?
歴史的な問題として、台湾は漢民族の島ではなかったという意味ではなく、中国共産党への嫌悪感からなのでしょうか?(もしくは元大日本帝国の植民地であったから?)

話は変わりますが、根っこは同じという意味で、私は「ビルマ」という国を「ミャンマー」と言っている外務省ならびに大手マスコミに対して嫌悪感を感じます。
これは台湾がどこに帰属するのかという問題とは異なります。
民主的な選挙で選ばれた元首を長期間拘束している非民主的な国家に対しての抗議です。

ドゥビ様はどのようにとらえてらっしゃいますか?
 
 
 
ezk様 (ドゥビ)
2009-06-22 23:00:24
メディアなり製造会社に電話で苦情や自己の意思表示をすることに何の間違いがあるでしょうか。それを嫌悪するという考え自体が、私には分かりません。メディアは「神聖にして犯すべからず」というお考えのようで。それは私は間違った考えだと思いますよ。

私は朝日新聞を購読しています。記事に不快な点、疑問点などがあれば、いくらでも広報部に電話しうると思います。しかし、対応があのレベル、というわけです。体験として申し上げれば、私は苦情、批判、訂正願いを、TBSやNHKになしたことがあります。メールです。TBSからは音沙汰なし。NHKはプロデューサー本人から指摘に対する感謝がありました。明らかな間違いだったので。もちろん番組で訂正が入りました。

テレビはCMを受容することで番組を見る行為を行なっているわけで、部分的には商業的な意味がそこにあると同時に、認可権のある電波という公共性もあります。当然、批判はあっていいものです。

東芝批判は、あれは、どう見ても、東芝が悪いでしょう。だから、東芝は謝罪していなかったですか。ともあれ、あれから、私は東芝製品は買わないことにしています。もう10年ほどになりますね。一切、買っていません。部品がどこかに入っていたらやむをえないですが、東芝表示の製品は電池一本買いません。私の信用を失った会社だということです。これは私の自由でしょう。

民間企業ではいくつかの不法迷惑駐車の関係で、苦情の電話およびメールをしたことがあります。電話、メール、すべて、迅速かつ丁寧な対応で、企業と言うのは普通こういうものだろうな、と思わせてくれるちゃんとした対応でした。これは私は実名で行なっておりますし「184」発信もしていません。

簡単な話なのです。朝日新聞は、たかが普通の社会人レベルの対応もできない会社。それだけの話なのです。批判者を無条件に間違っているとお考えのようですが、そんなものは「リベラル」でも何でもありませんよ。単に、朝日新聞が間違っているのです。投稿者の映像の切り貼りまでを想定しても、あれはないですね。問題外です。

国家に電話で苦情、というのが何を仰っているか分かりませんが、国家権力に電凸するというのは、何のことでしょうか。総理官邸?国の象徴ということで天皇陛下?仰る意味が、よく分かりません。市役所などへの苦情は普通にするでしょう。それが国家権力への批判などと大げさな話になるとも思いえませんし…。お話の意味がよく分かりません。

原則、第一義的には問題があれば、みずからの投票行動で代議士を選ぶというのが、さしあたっての国民の行為になるかと理解しています。

日本のマスコミが台湾について微妙な扱いをしていることについては、政府が中国政府の一つの中国政策を「理解し尊重する」立場をとる以上、微妙であらざるを得ないでしょう。それだけのことではないでしょうか。そして、朝日新聞は、台湾を中国の一部と考えているふしがありますが、これは、私は反対ですね。政府の立場とも微妙に異なるものでしょう。支持と尊重とは違いますので。台湾を中国の一部とする認識は基本的に日本ではなじまないものだと思いますよ。

NHKのJAPANデビューで台湾問題が問題になりましたが、あれは、いささか慎重さに欠けていたとは思いますね。大騒ぎするほどのことかどうかは学術的な検討がちゃんとなされないことには、何ともいえません。私が番組担当者だったら、たとえば、台湾での現地民との戦いを「のちに日台戦争と呼ばれる」などという台詞などはまず入れませんね。「近年日台戦争という呼び方をされることも一部ではある」にとどめることでしょう。ほかの部分も含め、全般的に脇があまい番組でしたね。

ゆまに書房だったか(記憶があいまいですが)の台湾総督府文書資料とその一部関係者に乗っかって、全体像を見失っていたのではないかという想像もしますが、これは想像の域を出ません。いずれ検証がなされていくことでしょう。

ミャンマーについては、日本国政府がその名称を認めたのであれば、マスコミがそれを使うことにさほどの違和感はありません。日本でのミャンマー使用は民主主義的な手続きに則った、名称決定であるというべきでしょう。手続きに瑕疵がなければ、その決定を一旦は認めつつ、問題点があれば、それについていろいろな場所で批判すればそれでよろしいことではないでしょうか。

今、日本で一番の権力は、マスコミです。好きなことを好きなだけ垂れ流して、あとはろくに批判を受付さえしません。テレビは日本でもっとも甘やかされた業種であると言えるしょう。特殊な業種です。おおむね出演者(とくにコメンテータなる人たち)も甘えきっていますね。批判の窓口が閉ざされたところで、自分の言いたいことを好きなだけ垂れ流しているのですから、結構なものだと思います。批判の窓口が開かれている山崎さんのブログは、そんな中できわめて良心的かつ精力的で誠実な対応をされていると思っていますが。

というわけで、私は、テレビを見ることイコール馬鹿という意識が強いです。ほとんど見ません。見ても面白いと思うことはまずありません。時間の無駄としか思いませんね。韓国のKBSワールド9時のニュースはときどき見ます(韓国映画もDVDで好んで見ます)。日本のマスコミに比べれば随分と中立的ですよ。日本のマスコミが90%が与党批判報道だとすれば、韓国のニュースは、ほぼ50%で与野党に公平にあろうとしていますね。思想の偏向したつまらないコメンテーターがあまり出てきませんし、ニュースワイドショーのようなものでもありませんから、かなり客観的であろうとする努力は見えます。

まぁ、そうでもない、裏があるのも知っていますが報道内容そのものは日本のマスコミに比べれば、比較の対象にならないほどにまともな内容ですよ。

マスコミにはそれを取り締まるところがないのですから(BPOは単なる業界団体、総務省はまず動かないし動いたためしがほとんどない)、電凸もよいし、匿名の批判も別によいと思いますよ。それも国民の声でしょう。匿名でいいのです。こちらが本名と住所まで名乗って、ときには電話番号まで書いて、あるいは知らせて批判をしたりしても、マスコミ側は一切、匿名を貫くようですから。規則なのだそうで。(朝日新聞しか知りませんが)

そうでなかったのが、唯一、私の経験ではNHKだけだったという話です。TBSは完全無視で、個人情報を取得されてしまっただけでしたね。

私の知り合いなどを見ていると、日本のテレビ・出版界の人々には、一種、独特な雰囲気があるように感じます。政権を意味もなく批判してけらけら笑っている印象。私は不幸にもそういう人にばかり出会ってきたようです。今は、あの乾いた笑いに、鳥肌が立つ思いさえするようになっています。そこに人権意識の希薄さが、どうにも見え隠れしてならないからです。あまり近寄りたくない業界だな、という印象を持っているのが正直な所ですね。人間的に。たまたまかもしれませんがね。親しくなれそうな人には残念ながらこの業種の人たちとは出会ったことがないです。そんなに多くの人に会って話をしたわけではないですがね。
 
 
 
ベストセラーの読まれ方 (ととろそば)
2009-07-02 02:10:24
「年収300万・・・」は、ある種の実用書であると同時に、彼流の皮肉がたっぷり詰め込まれたものだと思いますが。

割とマジメに読まれている方が多いんですね。

山崎さんがどういう角度で読まれたのか、少し気になります。
 
 
 
Unknown (フラコラ)
2009-09-23 09:09:28

*☆*:;;;:*☆*:;;;:おはようございます!

今日で連休最後ですね~
楽しんでますか('-^*)/

ブログ楽しみにしてますね*☆*:;;;:*☆*:;;;:
 
 
 
Unknown (ガーゴイル)
2021-01-11 19:19:23
ビンボー主義の生活経済学は本当は清水建宇の本である。
 
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