評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
日本のIT企業は法人営業に弱点がある
ある有名IT企業(取りあえず楽天グループの会社ではないと申し上げておきましょう)の経営の内情に詳しい友人に、食事をしながら、面白い話を聞いた。法人営業が、IT企業の大きな弱点になっているというのだ。
広告モデルで収益を得ているIT企業の場合、大きな広告を取るためには、たとえば三菱グループの企業のような、古い大企業とも契約をまとめる必要がある。大きな案件であれば、たとえば、○○重工とか○○電機、あるいは○○○自動車といった会社の広報担当の執行役員あるいは部長クラスを訪問して、話をまとめてくるのが普通だろう。
ところが、このような場合、件の友人のよく知るIT企業では、彼の言葉を借りると、以下のような仕儀となる。
「だいたいさあ、こっちから訪ねていく奴の年が若過ぎて相手の役員クラスと釣り合わないし、話が合わない。それに、こんな髪(自分の頭の上に手で三角を作って)をした奴が、カラダにぴたぴたの服着て行って、しかも、アポの時間に遅れていたりするんだな。」
「それに、相手の関心に合わせた、気の利いた世間話も出来ないから、役員の前で、いきなりカタログ拡げて、商品説明を始めからしたりするんだ。話し始めると、携帯の着メロが鳴ったりするしさ。これじゃあ、まとまるものも、まとまらないよ」
「結局、経営者からしてアンちゃんだし、企業経験があっても、たとえばR社みたいな社員の若い会社しか経験がないから、大企業や金融機関を担当する”法人営業担当者”がどんなものなのかが分かっていない。目標と、根性と、ノリだけで、何とかなると思われては困るんだけど、分かんないんだねぇ・・・」
彼の言葉を補足すると、大企業の役員は時間に遅れるような相手は論外だし、細かな商品の内容はあらかじめ相手の部下に根回しが済んでいなければならないし、学園祭に資本金とノルマをくっつけたようなR式経営が通用する相手と、通用しない相手は、やはり、ある。
日本のIT企業の場合は、Googleのように技術的なアドバンテージを参入障壁として持っている訳ではなく、割合成功している会社でも、「日本のIT企業」=「アメリカのITビジネスの真似」×「ど根性営業」というパターンが多いだけに、「営業」のあり方を見直すことは必要かも知れない。
たとえば金融機関勤めで法人営業担当のゼネラリストで(マーケットも、金融工学も、英語も、法律も、何にもゼネラリーに詳しくない)これまで転職市場ではパッとしなかったような人材が、案外、こうしたところで生きるのかも知れない(彼/彼女がIT企業になじめるか、という問題はあるが)。
尚、上記は、一般論であって、若くてトンガリ・ヘアーでも魔法のように年上の顧客を落とす有能なセールスマンはいらっしゃるだろうから、読者がこれに該当する場合は、気を悪くされないで下さい。
広告モデルで収益を得ているIT企業の場合、大きな広告を取るためには、たとえば三菱グループの企業のような、古い大企業とも契約をまとめる必要がある。大きな案件であれば、たとえば、○○重工とか○○電機、あるいは○○○自動車といった会社の広報担当の執行役員あるいは部長クラスを訪問して、話をまとめてくるのが普通だろう。
ところが、このような場合、件の友人のよく知るIT企業では、彼の言葉を借りると、以下のような仕儀となる。
「だいたいさあ、こっちから訪ねていく奴の年が若過ぎて相手の役員クラスと釣り合わないし、話が合わない。それに、こんな髪(自分の頭の上に手で三角を作って)をした奴が、カラダにぴたぴたの服着て行って、しかも、アポの時間に遅れていたりするんだな。」
「それに、相手の関心に合わせた、気の利いた世間話も出来ないから、役員の前で、いきなりカタログ拡げて、商品説明を始めからしたりするんだ。話し始めると、携帯の着メロが鳴ったりするしさ。これじゃあ、まとまるものも、まとまらないよ」
「結局、経営者からしてアンちゃんだし、企業経験があっても、たとえばR社みたいな社員の若い会社しか経験がないから、大企業や金融機関を担当する”法人営業担当者”がどんなものなのかが分かっていない。目標と、根性と、ノリだけで、何とかなると思われては困るんだけど、分かんないんだねぇ・・・」
彼の言葉を補足すると、大企業の役員は時間に遅れるような相手は論外だし、細かな商品の内容はあらかじめ相手の部下に根回しが済んでいなければならないし、学園祭に資本金とノルマをくっつけたようなR式経営が通用する相手と、通用しない相手は、やはり、ある。
日本のIT企業の場合は、Googleのように技術的なアドバンテージを参入障壁として持っている訳ではなく、割合成功している会社でも、「日本のIT企業」=「アメリカのITビジネスの真似」×「ど根性営業」というパターンが多いだけに、「営業」のあり方を見直すことは必要かも知れない。
たとえば金融機関勤めで法人営業担当のゼネラリストで(マーケットも、金融工学も、英語も、法律も、何にもゼネラリーに詳しくない)これまで転職市場ではパッとしなかったような人材が、案外、こうしたところで生きるのかも知れない(彼/彼女がIT企業になじめるか、という問題はあるが)。
尚、上記は、一般論であって、若くてトンガリ・ヘアーでも魔法のように年上の顧客を落とす有能なセールスマンはいらっしゃるだろうから、読者がこれに該当する場合は、気を悪くされないで下さい。
コメント ( 21 ) | Trackback ( 0 )
« 株価が高過ぎ... | 「Y’s Ba... » |
このコーナーのタイトルとは関係ないんですがここ2年ぐらい山崎先生を拝見しています。
そこで、できれば週の初めにでもメディアの出演情報をアップしていただけるとありがたいのですがいかがでしょうか。
ファンの方には見逃しがなくなってよりこのブログでの意見の交換が深まってお互いにより高めあっていけると思います。
ぜひ、お考えいただければ幸いです。
これからもちょくちょく書き込みさせていただきますので、よろしくお願いします。
IT企業って言うと、IBM、富士通、NECを連想する人も多いのでは?
これら企業は技術ではなく営業が全てですから・・・
(ちょっと言い過ぎ?)
ソニーや松下をIT企業って言う人もいるようけどそうはどうかな?って思いますが。
山崎さんの言われているIT企業ってのは「ネットベンチャー」の事と推察しますのでちょっと表記を変えた方がいいのかな?ってちょっと思いました。
一言だけ言わせてほしいのだが。人材派遣とか人材育成とか自己啓発とかの、いわゆる指南役の側、のことなのだが。ほとんど、仕事を探しているあんちゃんと変わらんだろうが。以前からそのことが非常に気になっていた。R社で三年働いたぐらいで、何を偉そうに、「仕事とは」とか「ビジョンとは」とか、糞御手洗なこと言ってるんだ。十年ほど血と汗をながして、そこそこ一人前に丁稚あけした人間でも、仕事について講釈たれる資格などまだまだ、人生など語るとなると、お笑いだろうに。子供が子供に指南をしている姿は、見るにたえない。人材派遣等の関係者に要望したい。窓口で若者にアドバイスする人間には、いくらか重みと加齢臭のある人材を配して欲しい。と書いて、そんな業界じゃねーんだよね、そんな仕事じゃねーんだよね、と改めて思う。職人の生きる世界が狭く小さくなっていくのは、本当に寂しい。
トラバ設定をなくされてはいかがでしょうか?
イメージ的にちょっとがっくりします・・。
(当方女性です)
出演情報ですか。そうですねぇ、考えた方がいいかも知れませんね。
取りあえず今週の金曜日に、朝8-10時フジテレビの「とくダネ」にコメンテーターで出演します。
>774さま
ご指摘のように、私が指しているのは、ネット企業です。電器屋さんや、システム屋さんの方ではないので、少々紛らわしかったかも知れませんね。
>作業員さま
アンちゃんが、アンちゃんを指導する、ということ自体は一向に構わないと、私は思うのですが(単なる体験や人生の長さを信用していないので)、急に拡大したせいだと思うのですが、人材仲介ビジネスに携わる人材の質が今一つであるような感じはします。
>通りすがり様
私も当ブログのトラックバックには悩んでおります。大量のエロ芸能ネタのトラックバックは、おそらく自動的にばらまかれているものと推定されますが、知らないうちにどんどん付いてきますし、たまに削除するのですが、削除が追いつきません。
ご提案のようにトラックバック機能をオフにすることも考えたのですが、Gooブログの利用設定のページを見ると、「事前承認」を必要とするように出来ることが分かりましたので、先ずは、これを試してみます。
一般には、コメント欄は質が悪く、トラックバックは自分のブログの存在を明かして送ってくる意見・情報なので真面目なものが多いとされているのに、このブログでは、これまでの所、全く逆のパターンになっています。
様子を見ながら、管理方法を工夫しようと思っています。
これに懲りずに、また遊びに来て下さい。
地味なIT企業に勤めている私からするとR式に株式市場で派手に動き回るようなお金回りがよさそうなところはちょっと羨ましくもあります(逮捕される危険は冒したくないけれども)
「IT」がそれを担い続けるかどうかはともかくとして、市場参加者の過剰な期待を株価に背負って、この時価総額(=ゲームに参加するチップのようなものですね)をどのように使うかが問われるバブルのフロントランナーのようなプレーヤーは、何時の世にも居ますね(余程のことがない限り)。
非合理的な存在ではありますが、当事者になると、それなりに楽しいのでしょう。ただ、日米両方を見ても、「逮捕」のリスクを負うくらい、高すぎる株価というのは大きな重圧になり得るようです。
>大手の社員とベンチャーとを、簡単に行き来できるようになるといいですね。取りあえず、制度的には、企業年金や、退職金が、かなりの制約です。
退職金の優遇税制を止めて、年金の加算部分は個人勘定の確定拠出年金に一本化してくれると、「出入り」のコストが大幅に軽減されます。
上記コメントの後半は、宛名が抜けていますが、ミランダさん宛の返信です。失礼しました。
『ゼネラリスト』この言葉に第一番先に反応しました。
『ん! もしかしたら法人営業は私の唯一売込める能力かな』と言うのも次の反応です。
会社生活を始めた頃には確か日本では一般的にサラリーマンに求められた姿 & あるべき姿だとされていなかったかな? ゼネラリストと言うのは! 教育もそう言う作りではなかったかなあ。
『いいですか、君たちは□□学部・学科卒かも知れないが、求めらる能力は或る一定レベル以上の幅広い知識をベースに、どんな状況でも臨機応変・取り回しの利く有能なゼネラリストとしての機動力ですよ』と繰り返し言われた記憶が鮮明にあります(人事主催の新人研修資料か何かで確か書いた物もあった筈だが保存してはいない)。
それに、恥ずかしながらも付け加えると結構最近までその事が心と身体に浸み込んで(信じて込まされて)いた(?)のも事実ではあります。
言われてみれば確かに『何にもゼネラリーに詳しくない』30年後の自分の姿に改めて愕然!!。
まあ、もう少し賢く(会社のお金と時間を使ってでも)何か資格の一つ二つでも取って磨きをかけておけば、今更こんな愚痴みたいなコメントは出さずに済んだのかも知れない(but 自己責任×2)。
時あたかも、週刊東洋経済12/9号が特集記事を組んでいます・・・・このタイトルが凄い↓
『落ちる中間層 ワーキングプアーより深刻なホワイトカラーの没落』。
子供達にはかねがね口煩く繰り返して来た『いいな一つでもいい、手に職を持つのだぞ』が、我とわが身には備わっていないことが悔やまれる。
確か山崎さんが日経アソシエで仰っていたと記憶しますが『後悔先に立たず』、まさにあの時代は別物の『勃念』にとらわれ(過ぎ)て居たのかも知れない。
しかし、っとここで、労働者の敵『低生産性のぶら下がりホワイト正社員』の私は思うのです。
まさにあの若かりし日々にぼつねんと勃念に没する暇のあればこそ、それを犠牲に、潜在残業・サービス残業なんのその、時代は36協定やらパワハラなどという雑念を要しない、自分自身も体力・気力に溢れていた、夜を陽に注いで全ては世の為・人の為・会社の為、自分の為は将来きっと取り戻せるであろうからと(会社の作戦にまんまと載せられ)安月給でどれほど頑張ったことか。
紙切れ一枚で駐在だって例え僻地も何のその、何処へでも家族と別れても何時でも行った、そんな時代であった&長く続いた。
それがどうですか、成果報酬(しかも人の成果の賞味期限は勝手に短縮して)、退職金も減額or場合によっては出さない(債務引当不十分は経営無責任でしょう)、年金受給開始は遅れしかも減額は避けられない、では余りにも酷い、と天を突くべき頭髪も殆ど抜け失せ、残った怒りに打ち震えつつも、それでも黙然と日々を仕事に打ち込むのが大半の下っ端サラリーマンの実態ではないでしょうか。
万一にも我々は高度成長の世の上昇スパイラルに偶然に同乗出来て一時の幸せ感を得ただけ増しだとしても、それは経営者と取巻き茶坊主の皆さん!! あなた方も一緒ではあります!
強烈な国際経済拡大の残滓モメンタムに上手く一人だけ乗り逃げするのは実に醜いことではありませんか、それがおとなしくも従順なマジョリティーの忍耐の上に載った成功物語である以上は。
もし生涯生産性に着目すれば本当は最も高いのが寧ろ我々日本のサイレント(じゃないも含め)マジョリティーなのではありませんか!! きっとそうですよ。
以上結論としては『日本の大組織は経営陣に弱点がある』。
とまあ考えつつ、今日もロバ耳の穴に叫んでストレスを発散させて頂きました。
人生65歳まで、まして75まで現役とすれば今からでも遅くは無い、老眼にめげずに勉強にも打ち込み 場合に依ってはIT法人営業職にCV出してもみようかな(でもきっとホリエモンや世彰君流の方々とはそりが会わないかもなあ~)。
さてっと!!、12月18日を以って我らが『王様の耳はロバの耳』も記念すべき一周年ですね。
山崎様 そして皆々様、本当にこの1年 沢山の多面的な話題と気付きの機会を与えて頂き有難う御座いました、来年もまた宜しくお願い致します。
一足早い、心ばかりの しかし 心からの、Merry Christmas & Happy New Year♪♪。
割食ったとお思いの人生と思います。私も貴方と同じ不満というか不愉快さを肝に銘じてはおりますが、今更ゲームセットでどうにもなるわけもない年代です。ただ少しだけ先輩(多分ね)として申し上げますと私が入社したときの先輩達は命からがら生きて帰った方々でした。あの先輩達がけしからん経営者どもの年代と思います。人生を人殺しで始めてやっと生きて帰ってきて呆然と平和時代を迎えた人たちです。平和な世界を運営する能力に限界があって当たり前でしょう。しかしあの人達は命を掛けて運良く生き残れた人たちです。私たちはアッツ島で玉砕することもなく、ニューギニアで餓死することもなく、一生懸命に働いたのにあっさりと社会契約を反古にされた騙された年代にしても飢え死にはしていません。特攻隊にも行っていません。
若い世代は年金払うだけで自分達の時代はリターンがないと泣き言を言っています。こんな豊かな時代に生まれ育てて貰って甘ったれるなってどやしてやりたいですよね。私達がいわゆる月給取りという社会人になった時代だって、一般のお店は週休2日制どころか藪入りしか休みがなかったのですよ。月に一日休みが出来て新聞に載りましたよね。自分らしさとかなんとかそれはそれで結構ですけどもっと広い目で人生を世界を見て欲しいですよね。年金システムが枯渇するならそれをしないようなしっかりした新しい社会を構成すれば良いでしょう。子供生むなり新しく移民を入れる社会に作り替えるなり。頑張れ! ですよ。
どの時代も他には無い問題を抱えて奮闘しています。私たちは残念ながらこういう事で割り食った世代ですけど、ま、生きてて良かったですよね。
確かに人生・人生観を180度変えて仕舞う様な修羅場・死線を越えその後の廃墟の欠乏の中で餓えを凌ぎ生活を・地域をそして邦を再建するご経験をされた方々の中には、尊敬申し上げる立派な方も居られます。
こうした方々へのリスペクトは決して忘れない様に心掛けている積もりです(本物は非常に少数しか居られないと感じますが)。
しかし私が最も怒りを感じるのは自分(1951年生まれです)の世代も含め衣食足りた時代の自由を享受しつつ己が事しか眼中に無く私利私欲を最優先に、その追求に汲々とした(そんな自分の浅ましさには気付かず)人様のお陰で成り立つ己が地位を自分一人の才覚で築き得たものと大いなる勘違いに溺れ、天を仰がずひたすら上役への気配りに徹し(いわゆる平目族)、所詮使い切れもせずあの世には持っても行けぬ程の金銭財物の増大の欲に囚われた『コモノ』達の多くが人様の人生に大きく影響を及ぼす高い地位に、当然求められる強い責任感を持たずに居座ることです。
仰る通り玉砕や特攻や空襲の死の危険を生きた経験は戦後生まれの幸いなるかな、自分には持ち合わせていません。
私などが勝手に思い込んでいる『自分の人生観を変える様な経験や出来事』などはいわゆる戦前・戦中世代の方々からは平和な世の中のあまい戯言に感じられる場合の方が多いのであろうかとも思います。
だからといって専ら私欲に囚われた馬鹿者が死線をくぐる経験を持っているとのそのことだけで(又はかかる経験を持っていなくても)傲慢不遜に生きることに対して目を瞑り許す気もまた尊敬の念も持たないのも事実です。(日銀や都庁に出勤して来る例えば福井総裁や石原都知事や其の類の大バカモノどもを玄関先で待ち構え大音声で『オオバカモノめ~!』と一度どやしつけたいと思っています ⇒ もし実行に移したらきっと警護官の警察署で取り調べ位は確実に受け会社は首になるのでしょうね、従って実行に移してません。)
殺人の危険(兵隊であれば合法化されるとはいえ)や殺される(死の恐ろしい)危険を乗り越えた人が、平和な時代に、懸命の努力にも拘わらず苦しむ人々に思いを至らせず、ましてや人を利用する事だけは確実に行い、自分の出世や保身のことにしか気持ちが向かないということを『(*↓)平和な世界を運営する能力に限界がある』と大目に見ることは出来ないのです(その程度の人間の語る死線を越えた経験談はエセとしか見做せません)。(↑*のんきなとうさん様が仰る意味で正確に理解出来ているか少し自信がありませんが。)
確かに仰る通り『どの時代も他には無い問題を抱えて』いることは事実ですよね、そして其処で問題に取り組みながら奮闘して生きてゆくべきとのお考えに全く同感です。
本当に生きてて良かったと思っていますし此れから先にも同じ思いを重ねたいところです。
多くの方々は寡黙に頑張って居られます、そして私は時々ロバの耳に叫びに寄らせて頂きながら少なくとも70歳(可能であれば75)まで現役で頑張る積もりです(具体的に何をするかは模索中ですが)。
現状は自分の責任と思っていますので、今後此れまでのサラリーマン人生の半分の時間を掛けて本当に自分のしたい事で世の役に立ってみようと思っております。
『割りを喰った人生』との思いを見透かされて仕舞う自分の至らなさに赤面ですが、お話頂けて幸運です(割り込まれたなどとんでもありません、正直な気持ちです)。
なかなか呑気になれない&経済観に欠けるオヤジですが今後とも宜しくお願い致します。
『ロバ耳』、益々の大盛況のなかでコメントを頂いていた事に気付くのが遅れご返事も遅くなりましたことご容赦下さい。
衣食足りて礼節を知る、即ち、悲しいかな、お金がなければ、人に優しくもなれないけれども、ある程度余裕があれば、立派なことが出来るのか、と思えば、福井総裁や石原知事のように、衣食十分足りて、尚、浅ましく私欲に走って、恥じない人もいる、という訳で、世の中困ったものです。
もちろん、こうした、「影響力の大きな悪い人」はどいていて欲しいし、そうしてくれないまでも、せめて態度を矯正して欲しいとも思うのですが、この実現は、なかなか難しいようです。
結局、他人をあてに生きていく訳には行かないのが現実なので、非力な私、一個人としては、「他人をあてにしない生き方」を別の非力な個人達と一緒に工夫する程度がせいぜいの世間への恩返し(自分のためでもありますが)です。
私も、70歳過ぎても働こうと思っているクチなので、気長に、しかし、ねばり強く、怒るべきことには怒り、笑うべき事は笑って、生きていこうと思っています。
どうぞ、よろしく!
おはよう御座います。
>結局、他人をあてに生きていく訳には行かないのが現実なので、・・・・・・・・・せいぜいの世間への恩返し(自分のためでもありますが)です。> 全く同感です。
喜怒哀楽、健康に十分気配りして粘り強く生き・行きましょう。
昨夜ふと思い至ったのですが、大組織の偉くないお偉いさんが共通して持ちたがるもの:
1)不可欠な条件(Min)
(1)人事権、(2)豪華家具の大きな個執務室、(3)秘書、(4)専用の白ナンバーのドライバー付お車、(5)有名高級ゴルフ場会員証
2)出来れば欲しいもの
(1)経済団体役職、(2)私の履歴書執筆、(3)叙勲
3)マズロー要求5段階目とそれ以降
(1)愛人⇒Orixの宣伝『その男VIP』の絵図柄(男は後ろにピンボケ、若い美しそうに演出された女性にフォーカス)に嫌悪感を覚えるのは背景に宮内御大がダブル所為でしょうか⇒いずれにしてもエコノミック処世術のコンセプトをお借りすると『変態』ですね。
『立派』じゃないなあ~、我が国を代表するお偉くないさん達は。
天下りの官僚さんも、個室・秘書・クルマの三点セットは欲しがるようですね。特に秘書は便利ではありますが、こうしたものに慣れてしまうと、どこでもサバイバルするぞ、という逞しさが無くなってしまいますね。
それと、「叙勲」ですが、これを待つばかりに退かないオジイサン達がたくさんいるようですね。この制度は、日本を悪くしています。早く無くすべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
それは、文中で言われている「R」という会社のことです。
Rとされている会社に働いている身としては、「学園祭に資本金とノルマをくっつけたようなR式経営」というのは、もしかすると10年以上前にはそのようなスタイル(表現としては適切かどうかは置いておいて)がコアコンピタンスで、中心を占めていたのかもしれませんが、少なくとも現在はそのようなコアコンピタンスではありません。
また、10年以上前から、Rの人材部門の売上高の大部分は、文中で「大手」とされている売上高、従業員規模の大きい企業が占めています。
もちろん、従業員の中には、また、数年いて辞めていった人の中には(こちらの方がより問題が多いのですが)R出身ということを過度にひけらかし、オーバーコンフィデンス状態でビジネスに臨む者が多く、それは私(決して若造ではありませんで、人材ビジネスに10年以上携わっています)は苦々しく思っています。ただ、それはR全体の社員がそうではありませんし、もしそうであるならば、これだけ多くの大企業がRと取引を継続するとは思えません。
非上場企業ゆえ、また、以前起こした事件ゆえ、いろいろ誤解も多い企業だとは思いますが、少なくとも、客観的に事実であるかどうか疑わしいことをベースに議論を展開されるのは、いつもの山崎さんらしくないと思いまして筆をとりました。
ご指摘ありがとうございます。
R社に関する記述は、かつての勤務者などから聞いた話及び同社出身者が起こした事業の様子などから判断して、「学園祭に資本金をくっつけたような・・・」ノルマ・プラスお祭り、とでもいうような仕事のスタイルを持った事業があった、と判断して、その出身者を少々からかう意味も込めて、エントリーの文章を書きました。
ただ、個人的には、「これで案外、世間に通用するものなのだな」という驚きもあり、「学園祭+資本金・・・」の経営スタイルについては、そう悪いことばかりだとも思っていません。
とはいえ、決して、現在のR社の経営全体がこのレベルだ、と思っているわけではないので(現在のR社全体については、これよりも、いいとも、悪いとも、判断できる詳しい情報を持っていません)、一般へは誤解、及び関係者には不快の念を持たれる書き方であったかも知れません。この点は、お詫び申し上げます。
ただ、コメントにもお書きになっておられるように、R社出身者の「オーバーコンフィデンス状態」は、かなり目に付きますし、実名を挙げるわけにも行かないのですが、私も、実例を複数見聞きしたことがあります。もっとも、オーバーコンフィデンスも、多くの場合は、現実が教師代わりとなって修正してくれるので、これを指摘するのは、余計なお世話であるのかも知れません。
大変ご多忙でいらっしゃる(と想像します)のに、大変早いレスポンスをいただき、驚くと共に感謝いたします。
山崎さんの見聞きされた「R出身者」・・・なんとなく誰だか想像できてしまいます(笑)もちろん、実名は省かせていただきますが。
話が変わって恐縮ですが、Rの関連会社では、産業心理について研究している部門があり、日本産業心理学会に加盟・参加している企業の中では貢献が多い企業の1つだと思います。(分科会などを主催することも多いですし)
そこのテーマに出ていることで最近感じるのは、単なる(産業・社会)心理学面のアプローチでは、企業内の組織・人事を語るのは限界であるということです。ではどういうアプローチかというと、金融・財務的アプローチだと思っています。そして、それをつなぐ端緒になりそうなのが、行動ファイナンスだと思っています。
また、逆に、投資家・アナリストという視点からは、財務諸表や企業発表の業績予想などの財務的観点のみから投資先を選定(推奨)する手法は早晩限界にくる(=他者と差別化できない)と思います。それをブレイクスルーするのは、組織・人事面(=人的資源)のアプローチだと思っています。現に優秀な投資家・アナリストは意識・無意識にかかわらず、それを行っていると思います(例えば、あるアナリストは、企業に訪問し、入った瞬間の会社の雰囲気を大事にしていると聞いたことがありますが、それは無意識にその会社の組織風土を分析していると言えると思います)
バーニーがリソース・ベースド・ビューという考え方を発表し経営学界に衝撃を与えてから10年くらいになりますが、それを定量的にアプローチできるメソッドが現れるような気がしますし、個人的にはテーマとしたいところです。
私はIT企業に勤めておりますが、元は会社役員や人生の大先輩と接する仕事(要は営業)をしておりました。IT企業に勤めそういった機会は減りましたが、IT企業から提案を受ける機会が逆に増えました。
彼らIT企業の営業マン(営業レディ)のセールスを聞いていると、無いようが薄いのです。急速に成長している業界だからこそ、人材の層が薄いことが一発でわかります。きっと、大量採用を繰り返した結果でしょう。。
私は大企業だからとか、中小企業だからとかは気にしませんが、営業の基本は「気が利くかどうか?」だと思っております。知識や経験が無くても、相手が何を欲しているかを感じ取れれば、顧客との機会は充実したものになると思います。営業は所詮御用聞きだと思いますが、ただ、それがあるから個人、その会社から信頼されるのだと思います。そう、営業の宝は「信頼」ですね。
「気が利かない人」や「信頼を雑に扱う」人は得てして、人としても大切ななにかが欠落しているとも思いますが・・。
「IT企業=気が利かない=最近の若者=なってない」
といわれるのが、私もIT企業ですし社会人の若者として悲しいですね。ただ、それは我々の責任なので努力しなくては・・・。
こんにちは。
たぶん、最終的には、自分にとって何が効果的かという点を考えたフィードバックによってビジネスのスタイルが形成されるのでしょうし、時代によってその内容は変化するのでしょうが、ろくな挨拶と世間話さえもできない人々の一群がビジネスの世界に急に入ってきて、旧来のビジネス・パーソン達がまだ、彼らに慣れていない、という状況なのではないかと思います。
この状況で、取り落としているビジネスは結構あろうかと思います。
社会的に放置できない、というような大問題だとはおもいませんが、個々の企業にとっては、見直すべき問題点の一つであり、会社的には、放置できない、という場合が結構あるだろうと思います。
気が利く・利かないは、ご指摘のように、非常に重要な問題ですが、老若はあまり関係がないので、気の利く若者については、あまり心配していません。