代表的なカクテルのひとつに「マティーニ」があります
標準的なレシピは、ドライ・ジン45ミリリットルに、ドライ・ベルモット15ミリリットルをミキシンググラスに入れて軽くかき混ぜます。
それを、カクテルグラスに注いで、オリーブの実を飾ります。
また、カクテルの女王とよばれる「マンハッタン」は、バーボンかカナディアンウイスキー2に対して、スイート・ベルモットを1の割合で造ります。
これにアンゴスチュラ・ビターズを数滴垂らして軽くかき混ぜ、カクテルグラスに注いだら、レッドチェリーを入れます
このマティーニやマンハッタンには、オリーブやチェリーが添えられます。
ほかにも、レモンやオレンジといったフルーツを添えるカクテルがありますが、これは酒に酸味を加えるためです。
一般に、フルーツやオリーブの実の入ったカクテルは、食前酒としてよく飲まれます。
食前酒には、味覚を高め、食欲を増進させる効果が求められますが、そのためには、味覚のうちでも、食欲を増進させる作用のある酸味が必要となります。
マティーニやマンハッタンのような果汁で割らないカクテルは、酸味を加えにくいため、フルーツやオリーブの実を添えて、食欲増進効果をもたらそうというわけです