お猫様隊との共生の日々

シェルカメオの玉麿、ゴールデンのあやめと黒姫と共に広汎性発達障害について広報する日々を送る元システム・エンジニアの日常。

元お猫様隊員 君麿の思い出

2010-08-14 16:21:24 | お猫様隊

最初に感謝の報告を致します。

昨日の時点で、チンチラ部門で36位になりました。
特に4日の記事の内、3日分が20位以内に入りました。
これも沢山の方がブログを拝見して頂いたおかげです。
この場を借りて、御礼申し上げます。

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今日は君麿について、書きたいと思います。

君麿は初代隊員で、一人暮らしをして初めて飼った猫です。

最初の出会いは、当時働いていた現場の社内写真展示会で
チンチラシルバー2頭の写真が掲載されていました。
その写真の説明に「この兄弟を譲ります」と記載されていま
したので、その写真の主(同僚)に話を聞いてみた所、当時
チンチラのブリーダーをしていて、その兄弟の中のペット
タイプの仔猫を譲るという事でした。そこで、譲って欲しい
旨を伝え、具体的な話を進めました。そして、譲渡金額と
引取日を決め、12月に駅で待ち合わせをする事にしました。
当日駅で待っていると車が来て、同僚が車から降りてきました。
同僚の車に乗り、彼が住むマンションに向かいました。
部屋に案内してもらうと、20数頭の猫に出迎えられました。
その中に君麿がいました。追いかける事30分位で、やっと
捕獲する事が出来ました。君麿をキャリーケースに入れ、
同僚に車で駅まで送ってもらいました。途中ペットショップにより、
爪切り等の猫用品を何点か購入しました。

家に到着してケースの扉を開けると、様子を伺いながらゆっくり
中から出てきて、あやめと同じような行動をとっていました。
翌日以降は玉麿同様にやんちゃで初めて飼った事もあり、生傷が
絶えませんでした。そんな元気いっぱいの君麿も途中動物病院の
世話になる事が数回ありました。当時は保険もなく、治療費だけで
7十万位掛かりました…。ただ私自身も3回ほど入院していました
ので、退院すると今まで甘えられなかった分、一日中私のそばを
離れませんでした。

そんな日常が変わったのが、一昨年の夏からでした。君麿の尻尾の
付け根にしこりの様な物が出来ている事に気付き、病院で見て貰う
つもりだったのですが、当時仕事が忙しくて病院に連れて行く事が
なかなか出来ませんでした。私自身が体調を悪くして、療養のため
やむなく退職して、君麿を連れて行ったのは、しこりが大きくなり、
皮膚が破れて中から膿が出始めた時でした。
3ヶ月ほどの入院で分った事は、軟部組織腫瘍と言う悪性の癌で
かなり進行しているとの事でした。治療方法としては放射線か、
手術で腫瘍を回りの組織毎取るしかないとの事でした。手術の場合、
骨盤の一部も取る為、片足になってしまうと言う事を聞いて、
他に治療法がないか、ネットで探して見付けたのが東京動物医療
センター(旧:杉並動物病院)でした。その病院にいって、診察した結果、
放射線治療か手術で回りの組織毎取るしかないとの事でした。
手術は回避したかったので、放射線治療でお願いする事にして、
その治療が出来る大学病院で、改めて診察を受ける事にしました。
診断の結果、治療期間が7週間で100万円以上の費用が掛かると
言われました。その事を先程の病院の担当医師に話し、弟からお金を
借りてでも治療を受けさせたいと伝えました。その話を院長が聞いて、
それなら試験治療になるけど、治療データ提供という形で無償で
受けられる治療があるが、どうしますか?と担当医から話を聞き
ました。ちなみに実験動物以外では君麿が最初の患者になるとの
事でしたので、無償とお役に立てられるならと言う事で、その治療を
受ける事にしました。ただ、その治療を受ける為の検査費用として
5万ほど掛かるとの事で、その分は兄弟で話し合って、弟に費用と
誓約書を書いて貰いました。そして、その治療が始まったのですが、
やはり連れて来るのが遅すぎた事もあり、癌を完全に無くす事は
出来ませんでした。

それで、その治療を止めて、手術で取り切れる範囲で腫瘍を除き、
その後は自己免疫療法などで延命治療を行う事になりました。
手術後は元気を取り戻しましたが、11月に入って腎臓の値が悪く
なり、それから一日ごとに君麿が元気が無くなってきました。
君麿の面会の際に心配げな顔の私を担当医が安楽死という選択肢も
ありますと言われましたが、君麿が私の為にがんばっている姿を見ると、
安楽死の事は考えられませんでした。

12月4日、病院から電話が掛かってきて、危篤状態になったので、
急いで病院に来て欲しいとの連絡を受け、急遽病院に向かいました。
病院に入ると君麿が一命を取り留めてICUの中で酸素吸入と点滴を
受けていました。私が近づくとそれに気付いて、ニャーと鳴きながら、
必死に立ち上がって私の側に来ました。
もう病院としては手の打ち様が無いと言う事でしたので、その日の
内に家に連れて帰る事にしました。
そして、息を引き取る瞬間まで君麿に寄り添って、最期を看取りました。
翌日、病院に君麿が死んだ旨を伝えた所、その次の日に病院から花束が
送られてきました。病院内では元気をくれるアイドル的な存在でした。

以上、長文になってしまいましたが、君麿について書きました。

下の写真は、ライオンカットの君麿です。

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それから、数少ない動画の一本です。

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YouTube: 在りし日の君麿

今年が君麿にとって初盆になるので、供養の意味を込めて本日書かせて
頂きました。

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今日の写真と動画です。

100814_112454

今日もパソコンデスク上のディスプレイの前でレスリングの練習後に、
玉麿とあやめが一緒に寝ている所です。
この2隊員のおかげで君麿亡き後の心の隙間をいつも埋めてもらっています。

今朝の玉麿とあやめのレスリングの様子です。

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YouTube: 玉麿とあやめ '10年8月14日

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明日は私の病気について書きたいと思います。



最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

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3 コメント

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今日もコメントありがとうございました"^_^&q... (しゅりっち)
2010-08-14 17:58:34
今日もコメントありがとうございました"^_^"
昨日はもう時間がなくて、通常応援訪問して周ってるブロ友さんちですらも
全員周りきれない状態でした(~_~;)
どうもすみません…
仕事に家事に…とやってると主婦ってPC触る時間がね、どうしても限られてしまうし、内心はね、もうしっかりゆっくり記事に目を通すのも至難の技な日だってあるんです~(T_T)
本当にごめんなさい… 今日はユックリ来れてよかったです"^_^"
先代猫ちゃんとの思い出って、こういう特別な時に大事に丁寧に綴る方がいいですよね…辛いことを思い出すかもしれないですが、それもこれも一緒に共に歩んだ日々の綴りですものね。
こうしてブログに書き記すのは本当に自分にとっても良い記念と思い出になると思いますよ!
返信する
君麿くんの動画を見て・・ウルウルしてしまいました。 (iomoca)
2010-08-14 21:28:49
君麿くんの動画を見て・・ウルウルしてしまいました。
出来るだけ病気は早期発見をしてあげたい
でもそうはいかない事・・やっぱりありますよね
そして出来るだけの治療をしてあげたい
これもそう思ってはいるけど・・限界はありますよね

私のお子達ももう今年は8歳
色々出てきても可笑しくない年頃です。
保険ははいっていません。
病気をしたときに・・どのくらいの事が出来るのか??
もし病気を告知されたときに、平常心でいられるのか??
不安でいっぱいです。

私も安楽死は考えらません。
君麿くんは幸せだったと思いますよ
最後家でyamaryuさんといられて・・・私はそう思います。
きっともっともっと大変で辛い日々を送られたんだと思います
でも今はあやめちゃんと玉麿くんがいるから
君麿くんが連れてきてくれたんですよね・・きっと・・

yamaryuさんの病気の事はまだわからないけど・・
無理なさらないでくださいね。

リンクはらせてもらいました~これからも宜しくお願いします。
返信する
> iomocaさんへ (yamaryu)
2010-08-15 05:02:29
> iomocaさんへ

訪問とコメント、それにリンクを張って頂き、ありがとうございます。
やはり、うるうるさせてしまいましたか…。
私も最後に家で見取る事が出来たので、最後に
君麿の希望をかなえられたのかなと思っています。
私が病院に来るまで、頑張ってくれたのでしたから、
私たち飼い主が出来る事と言ったら、写真やビデオ等で
何らかの記録を残して、日頃の健康状態を観察する事。
それと年1回のワクチンの他に猫ドック等で病気の早期発見を
心がける事と、万が一に備えて治療費を貯金する事ですね。
それからペット保険に入る事がこれからペットを家族に迎える
人にとって必要になるものと今は思っています。
8歳でも保険に入る事は出来ますので、出来る事から初めて
いざという時に備えられた方が、多少なりとも不安を解消できる
のではないでしょうか。
返信する

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