「浅間のいたずら鬼の押し出し」と言って分からない上州人は居ないと思われる。
「上毛かるた」の頭を飾るほど群馬県民には親しみを持たれている浅間山だが、
それが今朝がた噴火したというニュースを聞いて驚いた。
噴火としては小規模で、大災害には至らないとのことで胸を撫で下ろしたが、周辺住民の方々は大変だろう。
伊勢崎市にある私の実家の庭には、数十年前に起きた浅間山大噴火の時に飛んできた溶岩が、花壇の柵代わりに使われている。
今は亡き祖父がまだ若かった頃のことで、冷えて固まってから拾い集めたらしい。
その時の様子を祖父から何度か聞いたが、なかなかに凄まじい光景だったそうだ。
空気の澄んだ冬、小学校の帰り道。
雪を纏って真っ白なシルエットを見せる浅間山は本当に見事で、子ども心にも感動を覚えたものだ。
あの山がおこって噴火するとは、どうしてもイメージできなかった。
浅間山 白かたびらと なるまでに ふぶくゆうべと なりにけるかも
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