前回の投稿から2年あまり経ってしまいました
ブログを休んでいる間に、義母を看取り、実母を看取り、その後、独り暮らしになった義父や近所に住んでいる高齢の叔母のお世話に追われる時期もありましたが、まったく自分の時間が取れなかったわけではないんです。
ずぼらなわたしにはfacebookへの投稿だけで精一杯だったんですが、それにしても2年ぶりだなんて・・・自分でもびっくりです。
さて、わたしが住んでいる人吉市は4月の熊本地震で震度5を経験したとはいえ、幸い大きな被害はありませんでしたので、被害が酷かった地域にお手伝い行きたいとずっと思っていたんですが、3月に娘が3人目の子供を流産しそうなって、手術・入院・出産と、8月のはじめまで安静にしていなければいけない状態が続いていました。
休日は主に上2人の孫達の世話がありましたし、それ以外にも義父の用事などなどで、ずっと被災地に行くことは叶いませんでした。
それでも諸々のことが一つづつ解決していき自分の時間もとれるようになって、先日、被災地支援を続けているRQ九州さんの活動に参加してきました。
RQ九州さんの活動を紹介してくれた友人のよーこちゃんのように、自分も被災していながら毎週毎週(被害が酷かった)益城町に通い続けている人もいるのに、一日手伝いに行っただけで自分のブログにあげるのもどうかとも思いましたが、一人でも多くの方に被災地の現状を知って頂きたくて、久しぶり更新をすることにしました。
わたしがお手伝いしたのは益城町の東無田という地区での作業です。
この地図上の赤い印の東無田公民館が集合場所でした。↓
到着するまでは 『地震から5か月経っているんだから、ずいぶん復旧も進んでいるのでは?』 という気持ちでいましたが、現地に近づくにつれて、それが呑気な思い込みであることを実感しました。
至るところに、こういう光景が。
わたしが参加した主な作業は、消防団の詰所だったこの建物の瓦礫の処理でした。
集積場では瓦とモルタルの瓦礫が混じっていると受け入れてもらえないので、人の手で丁寧に分別しなくてはいけないそうです。
消防団の皆さんの大切な場であった詰所も、いまだにこういう状態です。
それぞれのお宅の片付けもままならないのが現状でしょうし、片づけても使用出来そうにないそうなので、この建物の場合、ボランティアの手で危険な瓦礫を撤去するのが精一杯のようです。
倒れていたピアノを起こしているところです。 いまだにグチャグチャの部屋の悲惨さを嘆いたわたしですが、中に入れるだけましだとのよーこちゃんの言葉に、被災地の状況の厳しさを想い胸が潰れそうでした。
毎週毎週 宮崎県の小林市から通われている「チーム小林」の皆さんは、主に重機で作業されているとのことで、この日も大活躍でした。
道路に倒れ掛かっている危険な屋根の前で、今後の作業について打ち合わせるRQ九州の宮本君とよーこちゃん。
この木が、倒れ掛かったこの屋根をなんとか支えていましたが、瓦がずれ落ちてきてかなり危険な状態です。
新しいお家は崩れ落ちてはいませんが住める状態ではなく、地震前は平地だったお庭も、こんな姿に。
日本財団が東無田の住民の皆さんのために建ててくださった集会場の隣のお宅では、立派な馬と可愛いポニーが飼われています。よーこちゃんが餌をあげている馬は、ぼした祭りにも出場しているそうで、このお宅(といっても潰れていますが)のおじいさんの生きがいだそうです。二頭とも無事でよかった!
瓦礫の上にあった鳥かご。 中にいた鳥は無事に逃げた・・・と思いたいです。
写真のように、作業現場周辺にも辛くて悲しい光景が広がっていましたし、写真は撮りそびれましたが、作業後よーこちゃんが案内してくれた益城の街中も、至る所が酷い状態でした。
瓦礫を集積場に運び込むのにもかなりの時間を要し、解体作業が2年待ちという家屋も珍しくないそうです。
地元の方達とボランティアの連携の大切さや、国や行政からの支援についてなど考えさせられることが色々ありましたし、復旧作業はまだまだこれからだということも実感しましたが、同時に、ここまでに至る過酷な道のりを支えてきた、たくさんの人達の力を感じた日でもありました。
そして、これまた写真を撮りそびれましたが、帰り際によーこちゃんに連れて行ってもらった復興屋台村では、希望を見いだせた嬉しい出会いと再会が・・・ 今後も益城町に行くつもりですので、(更新は遅くなるかもしれませんが)希望編もお伝えしたいと思います☆
あっ、でも、無理はしないつもりです。「出来るしこ」づつ、長いスパンでお手伝いが出来たらと思っています☆
復旧にはかなりの時間がかかりそうです。
膨大な瓦礫の仕分け作業など、人の手が必要な作業もたくさんありますが、それぞれの方にそれぞれの生活がありますし、作業に参加したい気持はあっても出来ない環境の方もいらっしゃると思います。
自分が動けない間、わたしは周りの信頼できる人達に物資や交通費としての費用を託してその人の活動を支援するという方法で、自分なりに被災地を応援してきましたが、RQ九州さんへの資金援助も同じような考えで、現場で動く人たちへの活動費を送ることで、被災地支援を行うという方法です。
『おっ、それがよか!』と思われる方は、こちらのサイトから応援が出来ます。
RQ九州 熊本地震支援サイト http://kyushu.rq-center.jp/
様々な支援の仕方があると思いますし様々な団体が活動を行っていますが、活動に参加している友人・知人に相談するのも近道ですよ。 わたしも、友人のよーこちゃんに色々教えてもらえてすごく助かりました
RQ九州 facebookページはこちら https://www.facebook.com/rqkyushu/?fref=ts
(RQ九州さんのページから写真をたくさん頂きました。ありがとうございます!)
あー!それにしても、本日2016年9月17日の心配事は、台風16号の襲撃です。
写真のような状態の被災地に台風が直撃したらと思うと、胸の中に嵐が吹き荒れるような心持ちです。
マラカス(台風16号)~!消滅してー!!!