単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

南アルプス 池山吊尾根

2014-11-21 | 山歩き

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 <概 要>
・単独行 
避難小屋泊 
・単独行 
・奈良田温泉~歩き沢橋~池山吊尾根~大樺沢~広河原~奈良田温泉
・2003.08.13~15 
・曇り・雨

2003年
8月13日〈水) 
奈良田9:35~9:56 R 10:05 ~<自転車> ~12:45 歩き沢橋(登山道付近に自転車止め置き) 13:20 ・・・13:59 R 14:05 ・・・ 14:37 R 14:47 ・・・ 15:08 R 15:16 ・・・15:44 R 15:50 ・・・16:29 R 16:35 ・・・17:20池山小屋(泊)(夜から雨が降り出す)

池山吊尾根から農鳥岳を超え奈良田温泉に下りる周回コースを考えたのですが、
この時代の県道南アルプス公園線は、交通手段がなく、車で行くしかないので、
奈良田温泉までは車で行き、池山吊尾根取り付き点まで自転車を利用しようと考えたのです。


歩き沢橋に自転車を止め、池山吊尾根に取り付く~念のため水を4リッター持っていきます。
重い・暑い・睡眠不足でペダルも重い。
さらに、尾根の取り付きから結構急な登りと4リィッターの水が重く、 池山小屋までが1日目としては
ちょうどの距離です。
小屋はしっかりしていましたが、クマザサが入口まであり、かき分けして出入りします。
誰もいませんでした。


池山小屋の横の池~天気の悪化を告げる雲と霧が神秘的な雰囲気を漂わせます。

8月14(木) 
池山小屋 7:10 ・・・ 雨 ・・・ 12:00八本歯のコル ・・・ 大樺沢 ・・・ 広河原に下山(広河原山荘泊)

昨夜から降り出した雨は大粒で、しっかりとした雨脚でしたが、登ってきた道が急坂かつ不明瞭
であったため、
下山するのも危険が伴うと判断し、前進を決断。
しかし、たたきつける雨は冷たく、八本歯のコルは寒くて、
本来、農鳥岳を越えて大門沢へ下山予定でしたが
大樺沢を下山。広河原山荘に宿泊。
雨と寒さで写真も少ないです。
コース変更のもうひとつの理由は、雨具が古く、防水が効かず雨水が浸入してきたこともあります。
10年あまり使ってきたゴアテックスです。
さすがに耐用年数を越えたのでしょう。

当時、国民宿舎広河原ロッジがあり、以前風呂に入れたので、それを楽しみに大樺沢を下ったのですが
この年は天候不順で休業中でした。
 

8月15(金)
広河原山・・・歩き沢橋~(自転車回収)~奈良田温泉

広河原山荘にて宿泊するも、翌日も雨はあがらず、林道は通行止め。
「全面通行止め」とは歩行者も通行禁止になるとは初めて知りました。
着替えを持ってこなかったので、濡れた服のまま開通のあてのない通行止めはつらく、
林道の途中に自転車を止め置きしているので、
そこまでいけば奈良田温泉まで帰れる。
それに寒くて濡れた服のままではとても耐えられず、やむを得ず歩き出しました。

自転車のある歩き沢橋までは徒歩で、自転車を回収すればあっと言う間に奈良田温泉でした。
最後のトンネルのゲートがしまっていましたが、ザックと自転車を先にゲートの上に担ぎあげて下ろし
最後に自身が乗り越えました。
なかなかスリルのある一幕で何やら映画のシーンのようでした。
しかし、ゲートがしまっているのを見たときは愕然としました。
なにせ高さが2m以上あるのですから。 

奈良田温泉で立ち寄り湯に入り、ほっとしていると、
若い男性2人が車に乗せて貰えないかと言ってきた。
聞くと北岳から農鳥岳を越えて来たとのこと。
あの雨の中を行く人もいるのだ、と感心したり、彼らは若い(京都大生)のだと
わが身を慰めたり・・・。 
とりあえず無事に帰れました。 

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