たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

北朝鮮の思惑通りに進む作業部会

2007-03-08 10:14:02 | Weblog
 北朝鮮核問題の六カ国協議で設置が決まった五つの作業部会のうち、米朝作業部会と日朝国交正常化作業部会が開催された。この二つの作業部会の進行は極めて対照的だ。米朝の話合いは終始友好的雰囲気の中で円満に行われたようだ。対する日朝の話合いは拉致問題について双方の歩みよりは全く見られず、対立したまま前に進むことなく終わりそうな雰囲気だ。
 北朝鮮は「拉致は解決済み」の主張を繰り返し、日本も「拉致問題の解決なくして日朝の正常化はない」との主張を押し通している。昨日はお互いの立場を主張し合っただけで午後の会議は中止となった。韓国との南北閣僚級会談では離散家族再会に合意し、コメの支援も視野に、こちらも友好的ムードの中で会談が行われている。
 今のところ北朝鮮の思惑通りにことが運んでいる。日本が六カ国協議に参加していることに拒否反応を示している北朝鮮とって日朝作業部会など不本意な存在だが、米国に対する顔向けからやむなくお付き合いしているように見受けられる。拉致問題で日朝間の対立が厳しくなり核問題にまで影響が出ることは、米国はじめ他の4カ国にとって最も恐れることであることを北朝鮮は見抜いており、このまま日本が拉致問題に固執し続けると関係国から批判の声が上がり、米国が日本の説得に回るのではないかと考えているのではないか。またそう仕向けるようにこれからも動くのではないか。


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