昨日は珍しく、テレビにはまってゴールデンタイムから深夜までずっと見てしましまった。
財政再建団体になってしまった「夕張市」のレポートから始まって、オジサン11と
言う番組の「ホームレス中学生」・「いじめ」の話、そしてHIV患者で国会議員
である川田龍平氏の活動レポートと自治体行政⇒社会問題⇒国政とマジながら判り易い番組に釘付けになってしまった。
このところスポーツ番組やバラエティー番組ばかりにはまっていたので、自分たちの周りにリアリティのある番組が新鮮だった。
なかでもインパクトが強かったのが、最近話題の「ホームレス中学生」著者である
お笑いコンビ麒麟の田村氏の体験談。
セレブ、ゴージャスを持て囃す番組や相変わらず奇抜さを狙ったトレンディドラマ
など現実離れした話題が多い中、人々の夢や欲望は何処まで行くのかと考えさせられた。
そんな中、田村氏の「生きる事のハードルを下げれば楽になれんねん!」「どうにかこうにか生きていけんねん!」といった意味合いの言葉がとても心に響いた。
家庭崩壊の末一人で生きる事を決め、ダンボールや雑草を口にしながらの体験は、
この豊かな日本にあっては、とても稀有な事であるかもしれない。
でも、近隣の北朝鮮では田村氏の様な実態が国民の間に現実として存在している。
自分たちが当たり前のこととして暮らしている生活!これってとても幸せなことなんだと改めて気付かされた。
なくなって判るフツーのことの大切さ。今あることの幸せさを感じる能力がいや感覚かもしれないが、自分も含めて今の日本人には欠落してきているように思う。
前段で見た夕張市の財政破綻のことも、どの自治体でも起こりうる可能性があることだという。
贅沢を求める声、過大なサービスを求めすぎる住民、その夢に偽装で答え続けた自治体!そのツケが財政破綻となって現れた。
夢のような暮らしから、現実と向き合った厳しい暮らしへ!
それでも田村少年のようにダンボールや野草を口にすることは無いだろう。
これからは今の生活、あるいは夢物語のような生活を少しずつでも下げていく覚悟
が必要かも!
生きる事のハードルを下げる勇気があれば楽になれる。
例えとしては別次元かもしれないが、今期日本シリーズで活躍した中日の中村選手(元近鉄)全日本女子バレーボールの多治見選手などは、一頃のヒーロー的存在だった。
しかし、辛酸をなめて這いがってきた、そしてどの選手も「出来る事の有難さ」・
「出れる事の有難さ」をしみじみ語っている。
そろそろ日本中の舞い上がっている空気を現実というハードルの高さまで下げてみる必要があるのではないか。
当たり前のことがどれだけ尊いかを実感するために・・・。
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