Barrack Asaka

あばら屋あさか

映画 マジンガーZ / INFINITY & 中二病でも恋したい Take On Me

2018-01-14 23:21:17 | 映画

映画三昧で始まった2018年、平成三十年のイベント始め備忘録です。

まずは1月13日国内上映開始のマジンガーZ / INFINITYについて。都内新宿バルト9にて上映後舞台挨拶ありの回を観ました。バルト9の場内にはマジンガーZの大きな胸像が。

 

力が入っていますね〜。

さて、マジンガーZ/INFINITYですが「それは、神にも悪魔にもなれる」がキャッチコピーのマジンガーZの10年後の世界という設定。ロボットアニメに関しては、どっちかというとリアルロボット派だったので、マジンガーZはほぼ初見に近い状態で観たのですが、観終わっての感想は、一言で言えば最初から最後まで期待を裏切らずスカッと老若男女が安心して観られる作品、です。

(以下ネタバレ含む)

まずは何は無くとも、必殺技を惜しげもなく使いまくるダイナミックで躍動感あふれるマジンガーZと、ビビッドな色使いと多彩な動きを見せる機械獣との戦闘シーン。これは凄かった。昔のアニメだとどうしても戦闘シーンは平面的で、ボリュームも少なく単調になりがちですが、21世紀のCG技術とこれでもかと畳み掛けるような戦闘シーンは圧倒的です。巨大なINFINITYを背景に、機械獣と死闘を繰り広げつつ高度を上げていく甲児とリサの乗るマジンガーZの存在感も迫力満点でした。 

それからINFINITY内部から回収された上坂さん演じる新キャラのアンドロイドのリサ。事と次第によってはDr.ヘル側に取り込まれる展開もあり得る立ち位置で、ちょっと心配しながら観ていたのですが、リサはかわいく真っ直ぐいい子なままでエンディングを迎えました。そのあっさりとした展開に意外な印象を受けましたが、変にひねらず正義は正義のままに、悪は悪のままに、それがマジンガーZの世界なんですね。

舞台挨拶では、甲児役の森久保さんが、神社にて甲児がリサに人間は神でも悪魔でもないその両面を持っていると語るシーンが好き、と仰られていました。それには私も同感で、そこがこの作品にさらに深みを持たせている部分だと思います。上坂さんはゲームのスパロボ大戦に加わったらいいな、と仰っていましたが、リサカットインでマジンガーZに光子力が集中してめちゃめちゃ強くなるとか胸熱展開、見てみたい!

そんなマジンガーZ/INFINIYは、兜甲児を先頭とする新光子力研究所の面々と、INFINITYを使ってゴラーゴンの発動を目論む機械獣軍団を率いるDr.ヘルとの戦いが主に描かれますが、ゴラーゴンの発動を前にして、さやかとの幸せを第一に考えるべきで甲児の行動は不合理だ、と指摘するリサに対して、さやかとの幸せも手に入れるしゴラーゴンの発動も止めて人類の危機も救うという甲児は疑う余地なく正統派ヒーローでした。

バックトゥザフューチャーのドクやゴーストバスターズのピーター博士などのマッドサイエンティスト系キャラが昔から大好きな私としては、そうなってくると内なる中二病フィルタが発動してDr.ヘルに肩入れしたくなってしまうのですが、ヒールを推したくなったことがある方なら理解していただけることでしょうこの気持ち。とはいえ、もし現実にこんな上司の下で働くことになったら、すぐに転職を考えること必至です。

来週末は同じくバルト9で絶叫上映会があるとのことで、チケット次第ですがこれはぜひ行ってみたいですね。

次は中二病でも恋したいTake On Me。Take On Meは1月6日に上映開始で、地元で初日と翌日の京都のライブビューイング回を2回見ているので、今回のさいたま新都心のMOVIXさいたまでの舞台挨拶あり回を含めると合計4回観ています。MOVIXさいたまでは、パネル展示もありました。

 

見過ぎだろ、という指摘はあるかもしれませんが、これがなかなかいいお話なので、中二病をこじらせている方には特に、そうでない方も是非見ていただきたい。何回見ても優しい気持ちになれます。また、映画ではスクリーンの映像を撮ってもいいフォトセッションのコーナーが冒頭に設けられていて、パシャパシャ写真を撮って楽しむこともできます。

これは地元で一週目に撮ったものと、今回MOVIXさいたまで撮った二週目のもの。

 

面白い試みですね〜。

(以下ネタバレ含む)

さて、映画の内容ですが、ヒロイン六花の姉、十花にイタリアに連れて行くと宣告された六花は、勇太と一緒に日本全国をまたにかけた愛の逃避行を繰り広げるというもので、字面ではちょっと深刻そうに見えますが、中二恋の世界では、お気楽駆け落ち全国漫遊記で、各地の観光名所をめぐり、グルメを食べ、二人を追いかける森夏と凸森も、遊び半分で適当に追いかけているという楽しい内容です。

そんなお気楽な感じではありますが、本編では中二病を患ったまま現実と向き合えるのか?中二病を患った結果出会った二人は、現実に直面し変わらざるをえなくなった時どうするのか?ということが全編を通して問われます。六花の将来に対する心配を勇太に語る十花の言葉は、他人事ではないなと思いつつ聞いていました。

そして物語の終盤では、その答えの一つとなる勇太の十花へのメールの内容はタイトルに、そしてファイナルはアニメ第一期にリンクし、一見、結局何も進んでないの?という感じですが、舞台挨拶にて、ブラックレーゾンデートルの皆さんも仰っていましたが、六花と勇太の関係は明らかに変わっていることがわかるのがいいですね。

そんな中二恋の世界、いろんな事件は起こるもののおおむね緩くて優しさが溢れているので前から大好きなのですが、今回の舞台挨拶で監督の石原さんのお話を聴いていて、ああ、石原監督のお人柄もこの作品に表れているんだな、と思いました。そして舞台挨拶されていた上坂さんをはじめ声優の皆さんも、中二恋のアニメの歴史が、そのまま自分の声優としての歴史と重なると仰られていて、改めていろんな方にとっても大切な作品なんだなと思った次第。多くの人に愛されているアニメっていいですね!

そんなこんなで映画三昧の今年のイベント始めでした。映画を見ていて美味しそうな食べ物がたくさん出てきたので、私も今回の遠征で食べたものを載せときましょう。

おなじみ日高屋の担々麺とグリル満点星のハンバーグ。

  

日高屋地元にもできないかなー。