渕上瑞樹 Blog++

学んだことを実践して、日ごろの気づきをまとめたブログです。

「何となく」を、、、

2012-10-31 11:02:02 | Weblog
「何となく」を極力潰していくのが、改善です。

「何となく、こういう作業の流れにしていた」という作業を

きちんと意味のあるものに変えていくこと、

「何となく、こういう仕事のやり方にしていた」という仕事のやり方を

きちんと意味のあるものに変えていくこと、

「何となく、こういう会議をしていた」という会議を

きちんと意味のあるものにしていくこと、

それが、改善です。


渕上瑞樹

企画に携わる人間にとって、、、

2012-10-25 10:55:51 | Weblog
企画に携わる人間にとって、
普通の企画力の人間になるか、
一流の企画力の人間になるかという差はどこか。

研究開発に携わる人間にとって、
普通の技術開発力の人間になるか、
一流の技術開発力の人間になるかという差はどこか。

それは

「自分ハードル」

が持てるかどうかにかかっています。



仕事には、「他人ハードル」と「自分ハードル」があります。

「ハードルが高い」と言われる仕事であっても、
そのハードルには
「他人ハードル」と「自分ハードル」の2種類があるのです。

「他人ハードル」とは、他の人が定める合格ライン、
「自分ハードル」とは、自分が定める合格ラインです。



ほとんどの人が、
ハードルとは「他人ハードル」のことだと思っています。

つまり、責任者から取引先から、
「この合格ラインに達するようにして下さい」
と言われて、それをクリアするまで頑張ります。


もちろん、それは仕事上とても大切なことなのですが、
もう一つ「自分ハードル」をどこに設置するかで、
自分の価値は変わってきます。


三流の人間は、「他人ハードル」よりも
「自分ハードル」を低い位置に持ってきてしまいます。

「先方は4日後と言ってるけど、まあ5日後でもいいだろう」

「購入予算は500万円前後と言ってたから、515万円でもいいだろう」

と、自分のクリアするべきラインを甘くしてしまう。
これを妥協と言いますが、
妥協というのは自分から「自分ハードル」を下げることです。



「他人ハードル」を忠実にクリアしていくものの、
「自分ハードル」が常にそこにある、
または「自分ハードル」の意識を持ったことがない、
という人は、二流止まりです。

みんな当たり前のように、そこまでしかクリアしないから、
自分だけ突出していけないのです。

「言われたことは確実にやる」と言えば聞こえはいいですが、
「でも言われた以上のことはやらない」
という人間に留まってしまうことも考えられます。



一流の企画力を持つ人、一流の技術力を持つ人、
一流の行動力を持つ人、一流の経営力を持つ人は、
「自分ハードル」を常に高く持っています。

少なくとも「他人ハードル」よりも高めるのです。


「自分ハードル」は、高さを設定するのは自分自身ですし、
それをクリアするのも自分自身ですし、
クリアしたかどうかをチェックするのも自分自身です。

自分の心の内の話であり、他人には関係がない。

だから、いくらでも嘘がつけるし、いくらでもズルができる。

それでも、自分が自分のためにやるかどうかです。



「企画案を3つ用意しろ」と言われた。

「頑張ったけど2案しかできませんでした。
でもこの2案は自信がありますから、2案を見て下さい!」

という人は、企画案に自信があるかどうかというよりも、
「自分ハードル」を自分から下げています。

だいたいそういう場合は、企画を発注した側は、
「他人ハードルが高くても、食らいついていくかどうか」
を見ているので、自信満々に言われたところで、
「自分ハードル」を下げる人間は信用をしません。


そして、言われたとおりに企画案を3つ用意してくるのが、
普通のタイプの人です。


でも「自分は企画のプロフェッショナルだ」と自覚する人、
「自分は一流の企画力を持ちたいんだ」と切望する人は、
「自分ハードル」を自分で勝手に上げますから、
勝手に5案なり8案なり、企画案を用意しているのです。

相手は3案をリクエストしているわけだから、
8案用意しても、あとの5案は不要です。
日の目を見ないでしょう。

でも、「自分ハードル」を上げたことで生まれた結果は、
日の目を見るかどうか、評価されたかどうかは関係ないのです。

「普通の人が3案しか出さないであろう場面で、
自分は8案も用意することができたんだ」

という自分の中の自信になればいいのです。


そういう能力や自信は、口に出さなくても自然に周囲に伝わります。

企画案を3つ用意しなければならない場面で、
とりあえず3案だけ用意してきた人と、
8案用意した中から上位3案を厳選した人とでは、
企画案のクオリティがまるで違うからです。

また、「他人ハードル」どおりに仕事ができたという人と
高い「自分ハードル」で仕事をしたという人とでは、
表情や立ち振る舞いが全く違います。

「次は5案ぐらい用意してよ」と追加の仕事が来た時に、
「えー、3案でもあんなに大変だったのに…」と思う人も、
「前は8案できたんだから5案ぐらい余裕だし、
次は12案ぐらい作ろうかな」と考える人とでは、
余裕さが全く違うのです。

どちらの人と仕事をしたいと思うか。
一目瞭然です。



この成熟した経済の中で、
「他人ハードル」はこなせます、という人は当たり前になり、
どこでもいる普通の人になりました。

これからは、
「自分ハードル」を高く設定できるかどうかで、
その人の評価も、人生の価値も変わります。

「他人ハードル」を投げかけられたらすぐ、
「自分ハードル」を高く設定し、自分でそれをクリアする。

そんな意識を持ちたいですね。


渕上瑞樹