every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

電気グルーヴ『人間と動物』

2013-05-28 | TECHNO
「そろそろ2013年上半期も終わるなぁ……、上半期ベスト記事書こう」と考えていたら、このアルバムについて触れてなかった事に気が付いたので慌ててエントリー。



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電気グルーヴはまた最高傑作を更新したな。というか人生を解散させて始動した電気グルーヴのコンセプトを一番的確に表現できたアルバムなのでは? と思います。というか初期Zin-Say! ぽい。 「P」中盤のエレクトロ・ビートと奇声なんてまんまですよね。あとこれは指摘されて気が付いたのですが(世代でないので)「PROF.RADIO」のリフがドリフだったりと原点回帰というか原点を改めて描きなおしたような"これぞ電気グルーヴ!"というアルバムだと思います。

ドリフのほんとにほんとにご苦労さん ドリフターズ


かつて「N.O」や「虹」、「Shangri-La」などで垣間見せていたセンティメンタリズムが、ここ何作かではモードをそちらに切り替えることなく自然と出てきているような気がして、とても好きです。
歌詞をみるととてもセンティメンタルな内容ではないし、コード進行、メロディもどちらかというとニュートラルなのに、ちょっと横ガをチラつかせるかというか。"欠番のビート"。なんと想像力を刺激する言葉でしょうか!

電気グルーヴ 『Missing Beatz』


意図的にダンス・ミュージック(今様の。いってしまえばDJミュージック)は避けながらも、グルーヴがあってそれを構成する音は総てエレクトロニック。アシッドでラテンな電気のグルーヴ。

後だしジャンケン的なエントリーなので、こないだのインタビュー(*1)でも取り上げていた808State『New Build』と
Liaisons dangereuses『Liaisons dangereuses』を足してJ-POPで割ると『人間と動物』になるかなと。


因みに最近読んだ『662 BPM BY DG』発表時のインタビューでも、そしてリスナー遍歴を語った最新のインタビューでも一番のフェイバリットに取り上げていて、その真の通りぷりに流石なモノを感じました。



Liaisons dangereuses - Los niños del parque





ここ何年か「ガリガリ君」、リエゾンネタでやってますね。因みに初出は1998年の「ガリガリくん」(アイスの方)のノヴェルティMIXです。
ライヴ毎にアレンジを変えていた電気ですが、過去のライヴ用アレンジを再演することは稀なので、本人としてもよっぽど会心の出来なんでしょうね。

電気グルーヴ ガリガリ君 『StarFes』2012 / Tokyo

このアレンジ、正規で出して欲しいのですが……。


*1 こないだのインタビュー → The Future Times | 石野卓球インタビュー


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