やばい、セールスフォースの株買いたくなってきたw
クラウドの利点はコストメリットや開発期間短縮の他に「作り変えやすさ」ってのもあるらしい。
これがどういうことかと言うと
●これまでの一般的なシステム開発
事前にシステムに必要な要件定義をしてして、それを基にシステム化を実施するんだけど、このときにハードウェア・ソフトウェアともそれなりの投資が一気にかかるんよね。
で、実際に作ってみて期待通りのものであればいいんだけど「期待してたのはこんなんじゃない!」というのが往々にしてあるのもまた事実^^;
使えないから破棄するにしても投資額が大きいのでなかなか難しいし、かと言って修正するものまた追加コストがかかる・・・
●クラウド利用のシステム
既存の部品を組み合わせてシステム化をするので、修正等がかなり楽。
これを利用して「まず作る→ユーザに使わせる→コメントを吸収して修正→また使わせる・・・」とプロトタイプ開発の理想系のようなことができる。
また、利用料金が月額払いで初期コストが小さいので思ったような効果が出なければ簡単に撤退できる。
要はシステム要件定義が"事前で決める一発勝負"なのか"現物を見ながら少しずつ決めていく"なのかってことなんですが・・・この点でおもしろかったのが、本で紹介されているクラウドを導入した企業が「要件定義なんて作る前からできるわけない」って言ってることですね。
つまりモノが無い状態で要件なんてびしっと決められるもんじゃない、と。
現場でシステム開発やってる人なら一度は経験したことあると思うんだけど、確かにユーザ側/SIer側それぞれに起因して当初の要件なんて開発期間中からころころ変わるのが常でして^^;
さらに開発の終盤で実際に使う実作業者を巻き込んだ総合試験のときなんてシステムで提供する機能以前に「画面の文字の大きさが気に入らない」とか「会社のロゴの位置はあと1cm右」とかそんなレベルから言われますからね~。
こういう要件の変更って家を建てるのに例えると外装が出来上がった段階で東側に付いてた窓を西側に変えてくれというくらいのインパクトがあるんよね。
提供側のエゴかもしれないけど、その辺まで鑑みて変更要望出してきてるのか?といいたくなることがしばしば(/ω\)
まぁもちろんユーザ側にも言い分はあるわけですが・・・要はITシステム導入で一番の成否を握る要件定義、すなわち「どう作るか」を事前に決めるのは(業務プロセスやそれに対するIT導入目的の明確化が弱い日本では特に)難しいってのが現実だと思います。
こんな現実に対してクラウド利用型は一度構築したシステムの修正が簡単なのを活かして"作りながら変えていく"が可能なわけです。
つまり、トライ&エラーで「ここをもっとこうしてくれ」といった要望に簡単に応えられるわけで・・・これは当然ユーザが真に望むものを提供しやすくなるよね。
しかももうちょっと踏み込むとこの修正作業自体ユーザ側にやらせることが可能・・・つまり「ある程度は作りますんであとはお客さんの使い良いように変えてくださいよ」みたいなことも可能、と。
これはシステム開発におけるパラダイムシフトって言っても過言じゃない気がしてます。
これまでは"事前の要件定義"と"ユーザが真に望むもの"の間にどうしても差異があり、それを埋めるために様々なコンサル技法や開発手法が研究され現場に導入されてきたけど、どれも一定の効果はあるけど決定的じゃなかった、と。
これに対してクラウドのアプローチは「そもそもそんな差異はあって当然」として、ITシステム導入の弱点であった"変更・修正のしにくさ"を改善することで対応した・・・上の例えを使うと"外装作った後でも窓の位置を変えられるようにした"ってことですね。
なのでゆ。はこの本を読んで「クラウドは今後のITシステム導入の、特に要件定義フェーズにおける考え方を根本から変えるもの」になるだろうなと考えるようになりました(ぉぉ
とは言うものの、クラウドの考え方というか仕組みはSaaSやASPという言葉でこれまでもあったものでクラウド自体が斬新なコンセプトでは無いんだけどね^^;
実際にはサーバ仮想化やネットワークの広帯域化が進んでようやく現実にSaaSを提供できるインフラが整ってきたところで、セールスフォースのような企業が出てきてクラウドをビジネスとして成立させたというふうに捉えてます。
要素分解すると"クラウド普及=インフラ進化+SaaS等コンセプト"って感じですかね。
なので前述の"パラダイムシフト"も実はクラウドが、というよりは細かく言うとインフラ技術の進化がもたらしたというほうが正しいかも(ぉ
・・・話がちょっと逸れてしまいましたが、クラウドによるパラダイムシフトにって特に日本のITシステム導入は大きくインパクトを受けると思う。
前述で括弧書きもしていますが、日本は業務プロセスやそれに対するIT導入目的の明確化が苦手なので要件定義と真に望むものを一致させることがかなり難しい背景があります。
でもクラウドの導入でその作業をすっ飛ばせるとなると・・・その効果は絶大だと思います。
なのでゆ。はクラウドは特に日本で流行るんじゃないかと推測しています。
新ソリューション導入のときに気になる実績もこの前ブログに書いた経産省のエコポイントのシステム以外に、日本郵政やみずほ総研のような大企業の導入事例がこの本で紹介されてるのでこれらも促進材料になるんじゃないかと。
てかあれですね、日本オラクルみたいにセールスフォースの日本法人が株式公開してたらポートフォリオの50%を傾けてもいいような(!)
・・・まぁそんなのは7が許してくれないと思うけど(/ω\)
もちろんセールスフォースのクラウドにも弱点があるらしく、例えばスケジュール機能や他ソフト/システム連携がイマイチ等の部分が紹介されていました。
あと、クラウド一般に言えることとして導入にはセキュリティ面の課題があることなんかも挙げられています。
また、現状は企業の基幹系システムには向かないといったようなマイナス面についてもしっかり書かれていました。
そういった意味で冷静な分析もできていて単なるセールスフォース礼賛ではない良い本だなと思います^^
と、ここまでクラウド=セールスフォースみたいな書き方をしてきましたが当然他の企業もクラウドサービスの提供はしています。
ただ、SaaSとしてのクラウドで世界で最も成功しているのがセールスフォースなのであまり書き分けずにクラウド一般の特徴として書かせてもらいました^^;
てか、また長文で失礼しましたm(_ _)m
今回は2900字・・・
クラウドの利点はコストメリットや開発期間短縮の他に「作り変えやすさ」ってのもあるらしい。
これがどういうことかと言うと
●これまでの一般的なシステム開発
事前にシステムに必要な要件定義をしてして、それを基にシステム化を実施するんだけど、このときにハードウェア・ソフトウェアともそれなりの投資が一気にかかるんよね。
で、実際に作ってみて期待通りのものであればいいんだけど「期待してたのはこんなんじゃない!」というのが往々にしてあるのもまた事実^^;
使えないから破棄するにしても投資額が大きいのでなかなか難しいし、かと言って修正するものまた追加コストがかかる・・・
●クラウド利用のシステム
既存の部品を組み合わせてシステム化をするので、修正等がかなり楽。
これを利用して「まず作る→ユーザに使わせる→コメントを吸収して修正→また使わせる・・・」とプロトタイプ開発の理想系のようなことができる。
また、利用料金が月額払いで初期コストが小さいので思ったような効果が出なければ簡単に撤退できる。
要はシステム要件定義が"事前で決める一発勝負"なのか"現物を見ながら少しずつ決めていく"なのかってことなんですが・・・この点でおもしろかったのが、本で紹介されているクラウドを導入した企業が「要件定義なんて作る前からできるわけない」って言ってることですね。
つまりモノが無い状態で要件なんてびしっと決められるもんじゃない、と。
現場でシステム開発やってる人なら一度は経験したことあると思うんだけど、確かにユーザ側/SIer側それぞれに起因して当初の要件なんて開発期間中からころころ変わるのが常でして^^;
さらに開発の終盤で実際に使う実作業者を巻き込んだ総合試験のときなんてシステムで提供する機能以前に「画面の文字の大きさが気に入らない」とか「会社のロゴの位置はあと1cm右」とかそんなレベルから言われますからね~。
こういう要件の変更って家を建てるのに例えると外装が出来上がった段階で東側に付いてた窓を西側に変えてくれというくらいのインパクトがあるんよね。
提供側のエゴかもしれないけど、その辺まで鑑みて変更要望出してきてるのか?といいたくなることがしばしば(/ω\)
まぁもちろんユーザ側にも言い分はあるわけですが・・・要はITシステム導入で一番の成否を握る要件定義、すなわち「どう作るか」を事前に決めるのは(業務プロセスやそれに対するIT導入目的の明確化が弱い日本では特に)難しいってのが現実だと思います。
こんな現実に対してクラウド利用型は一度構築したシステムの修正が簡単なのを活かして"作りながら変えていく"が可能なわけです。
つまり、トライ&エラーで「ここをもっとこうしてくれ」といった要望に簡単に応えられるわけで・・・これは当然ユーザが真に望むものを提供しやすくなるよね。
しかももうちょっと踏み込むとこの修正作業自体ユーザ側にやらせることが可能・・・つまり「ある程度は作りますんであとはお客さんの使い良いように変えてくださいよ」みたいなことも可能、と。
これはシステム開発におけるパラダイムシフトって言っても過言じゃない気がしてます。
これまでは"事前の要件定義"と"ユーザが真に望むもの"の間にどうしても差異があり、それを埋めるために様々なコンサル技法や開発手法が研究され現場に導入されてきたけど、どれも一定の効果はあるけど決定的じゃなかった、と。
これに対してクラウドのアプローチは「そもそもそんな差異はあって当然」として、ITシステム導入の弱点であった"変更・修正のしにくさ"を改善することで対応した・・・上の例えを使うと"外装作った後でも窓の位置を変えられるようにした"ってことですね。
なのでゆ。はこの本を読んで「クラウドは今後のITシステム導入の、特に要件定義フェーズにおける考え方を根本から変えるもの」になるだろうなと考えるようになりました(ぉぉ
とは言うものの、クラウドの考え方というか仕組みはSaaSやASPという言葉でこれまでもあったものでクラウド自体が斬新なコンセプトでは無いんだけどね^^;
実際にはサーバ仮想化やネットワークの広帯域化が進んでようやく現実にSaaSを提供できるインフラが整ってきたところで、セールスフォースのような企業が出てきてクラウドをビジネスとして成立させたというふうに捉えてます。
要素分解すると"クラウド普及=インフラ進化+SaaS等コンセプト"って感じですかね。
なので前述の"パラダイムシフト"も実はクラウドが、というよりは細かく言うとインフラ技術の進化がもたらしたというほうが正しいかも(ぉ
・・・話がちょっと逸れてしまいましたが、クラウドによるパラダイムシフトにって特に日本のITシステム導入は大きくインパクトを受けると思う。
前述で括弧書きもしていますが、日本は業務プロセスやそれに対するIT導入目的の明確化が苦手なので要件定義と真に望むものを一致させることがかなり難しい背景があります。
でもクラウドの導入でその作業をすっ飛ばせるとなると・・・その効果は絶大だと思います。
なのでゆ。はクラウドは特に日本で流行るんじゃないかと推測しています。
新ソリューション導入のときに気になる実績もこの前ブログに書いた経産省のエコポイントのシステム以外に、日本郵政やみずほ総研のような大企業の導入事例がこの本で紹介されてるのでこれらも促進材料になるんじゃないかと。
てかあれですね、日本オラクルみたいにセールスフォースの日本法人が株式公開してたらポートフォリオの50%を傾けてもいいような(!)
・・・まぁそんなのは7が許してくれないと思うけど(/ω\)
もちろんセールスフォースのクラウドにも弱点があるらしく、例えばスケジュール機能や他ソフト/システム連携がイマイチ等の部分が紹介されていました。
あと、クラウド一般に言えることとして導入にはセキュリティ面の課題があることなんかも挙げられています。
また、現状は企業の基幹系システムには向かないといったようなマイナス面についてもしっかり書かれていました。
そういった意味で冷静な分析もできていて単なるセールスフォース礼賛ではない良い本だなと思います^^
と、ここまでクラウド=セールスフォースみたいな書き方をしてきましたが当然他の企業もクラウドサービスの提供はしています。
ただ、SaaSとしてのクラウドで世界で最も成功しているのがセールスフォースなのであまり書き分けずにクラウド一般の特徴として書かせてもらいました^^;
てか、また長文で失礼しましたm(_ _)m
今回は2900字・・・