Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

お猿日記

2006-01-19 21:09:06 | 
タイトルでピンと来た方はおそらくバブル期に夜更かし好きだった人です。

福島在住の知人の子供さんが通う小学校の裏にサルが出て児童達は外で遊ぶのを控えているそうだ。 詳細はこちら

おそらくはサルに襲われる心配があるための学校側の対策と思われる。
過去にサルの集団に囲まれ、ややこしいことになりかけたことがある。

99'初めて屋久島へ行ったときのこと。GWだというのに暑く半袖が気持ちよかった。ライダーハウスに宿泊を決め、軽装で島を回り始めた。海岸まで広がる照葉樹林に感激し、山中へ延びる荒川林道へ向かった。

高さが増すにつれ海の向こうに平べったい種子島が見えた。バイクを止め写真を撮っていると背後の土手にヤクザルの群れが現れ、こちらに寄ってきた。喜んでいるが妙に数が多い。バイクに戻ろうとすると一匹がバイクに乗りタンクバッグを物色していた。



このバッグはマグネット式なのでサルでも引っ張るだけで簡単に取り外せる。慌てて、バイクに戻るがサルは「ギィー!ギァー!」とこっちを威嚇して退こうとしない。こっちも負けじとサル同様に意味不明の喚き声を返すが相手はエキサイトするばかりである。被っていたキャップを取り振り回すとサルはようやく退いた。とりあえずバイクのエンジンをかけると私を取り囲んだサルの群れが若干退いた。クラクションを鳴らすと更に退いた。バイクに乗れば怖くはない。サル共を蹴散らすように出発。

荒川林道の終点部まで進む。そこは樹齢7,200年と言われる縄文杉への出発点となっていた。そこで一服していると、環境庁の管理人に話しかけられた。サルの事を話すと、最近人間慣れしたサルが人を襲い困っていると語っていた。原因は観光客がサルに餌を与えたためサルが人に慣れてしまったことだという。また私のように襲われそうになったときの対処法は大声で威嚇するのではなく、手ぬぐいや上着などを振り回すと逃げていくとの事だった。

後に読んだ本『ひかりのあめふるしま屋久島・田口ランディ著』に著者が同じようにサルに囲まれてびびりまくった経験が載っている。彼女の場合は徒歩だったため決して目を合わせようとはせず一点突破で脱兎のごとく走って逃げたそうである。



いずれにしてもサルとはいえ野生の獣に囲まれたときには独特のやばさが漂う。
”サルはこっちが完璧に無視すれば、向こうも無視する。これは野生動物との暗黙の掟だ”
彼女はこのように書いていた。


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2 コメント

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う~む (Cocco Chan)
2006-01-20 14:31:08
ヤクザルというネーミングからも質の悪さを感じる。
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Unknown (キムチ/1)
2006-01-20 15:32:13
屋久島にいるからヤクザルとのこと。ニホンザルに遺伝子情報が近い亜種とのことです。



ネーミングからの質の悪さを感じる。との事ならこの間の『変態』の記事で採り上げた”やくざ”役で芸の幅広さを轟かせた鹿児島の男・長渕を思い起こさせます。
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