男体山の記事で登山の最中に下界の騒音が聞こえるのは嫌いであると記述したが、そのわけを書く。
03.02.28~03.04このとき私は無理矢理取った代休の消化で屋久島にいた。3月2日前日の大雨も止んで快晴のその日、レンタルの原付に乗り、屋久島の前岳と呼ばれるものの一つの本富岳(モッチョムダケ・標高940m)に登った。この山、屋久島一の急登を誇る山で登山口は千尋(センピロ)の滝の展望台(標高270m)横となる。そこから一つめのピークとなる神山展望台(標高979m・何故か本富岳より高い)まで2時間30分のほぼ直登となる。
この程度はいくらもあるだろうと思われるかも知れないが、この山ルートが直登であるため斜面がべらぼうにきつい。普通の山と違い足腰以上に手を使うのだ。立木の幹・枝、岩につかまらなければ登れないほど急である。
※ 登山で腕に筋肉痛が来たのは今のところこの山だけである。
こんな状況で汗だくになって登った。そしてピークの神山展望台から20分ほど下って着いた山頂からは眼下に樹海、その向こうに尾之間の集落、更に向こうに穏やかな春の海が広がり気持ちが良かった。状況次第では100km程離れた鹿児島の開聞岳も見えるらしい。
【モッチョム岳・右のピーク】
ようやく頂上に着いたと一休みして落ち着き出すと、今まで気づかなかった眼下の尾之間集落の商店街のスピーカーから流れている曲が気になりだした。曲名は知らぬが演歌であった。苦労して制覇した山頂でなんとも不条理を感じていると更に追い打ちをかけるようにさびの部分が大音量で集落全体にこだまするようにはっきりと聞こえてきた。
♪やだねったら、やだね~
♪やだねったら、やだね~
箱根八里~の半次郎ぉぉぉぉ~
シーズン外とはいえ安くはない旅費を払って屋久島くんだりまで来て、やっとの思いで日本屈指の陰陽山と言われる本冨岳の山頂を攻めたのに、なんで貸し切りの山頂で『氷川きよし』を聞かされなければならないのだ....。
しかもこのかかっている曲は有線やラジオ等ではなく、氷川きよしのアルバムだったため、この後も延々と彼の曲が続いていた。
※ 下山後知ったが氷川は当時屋久島を舞台としたNHK連ドラ『まんてん』に登場していて島では大人気だったらしい...。ついでに主題歌を歌った『元ちとせ』も凄かったらしい。
しみじみとやるせなさが漂い下山の準備を始めたのを覚えている。別に『氷川きよし』には恨みはないが...。
下山後、確定となったが、この日この山は私の貸し切りだったようだ。1本しか無い登山道の行きにも帰りにも誰にも会わなかった。シーズン外の平日と言うこともあったためだろうが、今までの登山でこういった経験はこの山のみである。
モッチョム岳について詳しくはこちら→かなり笑えます
03.02.28~03.04このとき私は無理矢理取った代休の消化で屋久島にいた。3月2日前日の大雨も止んで快晴のその日、レンタルの原付に乗り、屋久島の前岳と呼ばれるものの一つの本富岳(モッチョムダケ・標高940m)に登った。この山、屋久島一の急登を誇る山で登山口は千尋(センピロ)の滝の展望台(標高270m)横となる。そこから一つめのピークとなる神山展望台(標高979m・何故か本富岳より高い)まで2時間30分のほぼ直登となる。
この程度はいくらもあるだろうと思われるかも知れないが、この山ルートが直登であるため斜面がべらぼうにきつい。普通の山と違い足腰以上に手を使うのだ。立木の幹・枝、岩につかまらなければ登れないほど急である。
※ 登山で腕に筋肉痛が来たのは今のところこの山だけである。
こんな状況で汗だくになって登った。そしてピークの神山展望台から20分ほど下って着いた山頂からは眼下に樹海、その向こうに尾之間の集落、更に向こうに穏やかな春の海が広がり気持ちが良かった。状況次第では100km程離れた鹿児島の開聞岳も見えるらしい。
【モッチョム岳・右のピーク】
ようやく頂上に着いたと一休みして落ち着き出すと、今まで気づかなかった眼下の尾之間集落の商店街のスピーカーから流れている曲が気になりだした。曲名は知らぬが演歌であった。苦労して制覇した山頂でなんとも不条理を感じていると更に追い打ちをかけるようにさびの部分が大音量で集落全体にこだまするようにはっきりと聞こえてきた。
♪やだねったら、やだね~
♪やだねったら、やだね~
箱根八里~の半次郎ぉぉぉぉ~
シーズン外とはいえ安くはない旅費を払って屋久島くんだりまで来て、やっとの思いで日本屈指の陰陽山と言われる本冨岳の山頂を攻めたのに、なんで貸し切りの山頂で『氷川きよし』を聞かされなければならないのだ....。
しかもこのかかっている曲は有線やラジオ等ではなく、氷川きよしのアルバムだったため、この後も延々と彼の曲が続いていた。
※ 下山後知ったが氷川は当時屋久島を舞台としたNHK連ドラ『まんてん』に登場していて島では大人気だったらしい...。ついでに主題歌を歌った『元ちとせ』も凄かったらしい。
しみじみとやるせなさが漂い下山の準備を始めたのを覚えている。別に『氷川きよし』には恨みはないが...。
下山後、確定となったが、この日この山は私の貸し切りだったようだ。1本しか無い登山道の行きにも帰りにも誰にも会わなかった。シーズン外の平日と言うこともあったためだろうが、今までの登山でこういった経験はこの山のみである。
モッチョム岳について詳しくはこちら→かなり笑えます