携帯電話の時計は残り4分と酷に示してます。
二胡奏者の心は穏やかです。
急いでも仕方ないので、次の列車に乗るしかありませんと覚悟しているからです。
雑多な人混みの中で、二胡奏者がかけた電話は通じた。
マネージャーが走りながらの息が切れそうな声:
「いまどこですか?」
「ユニクロの前を・・・」
二胡奏者の話しがまだ終わらないうち、突然向かい側から、きゃ~という声が聞こえ、
続いて手にしていた赤いスーツケースは誰かに力強く奪われた。
良く見たらマネージャーは既に5メートル先で赤いスーツケースを持って走っていた。
走る走る、走って走って、走れ走れ、、、
時間のこと、考えたくない!
時間のこと、ほっといて!
時間のこと、どうでもいい!
いま、目の前の赤いスーツケースを追っかけていきたいだけです。
爆風スランプの「ランナー」が耳のそばで聴こえてくる
・・・
走る走る
おれたち
流れる汗も
そのままに
・・・
エスカレーターを通り走る
階段を降り走る
人混みを通り抜ける
親愛なる蝶々飾り付けの二胡ケースを終始抱きしめていた。
この走りコースを少しでも予測できたら、ハイヒールの赤いブーツを今朝選らばなかったはず。
京葉線の改札口、思ったより早く現れた。
それでも間に合うはずがないと確信している二胡奏者。
サイヤクなパターンを想像した:
ようやく走り着けた列車ホームから、
無情に閉められたばっかりドアガラスはキラキラと、
旅へ出発の喜びを歌うようこちらに手振りしています。
それだけは止めて!
最後の階段と思われるターンがやってきました。
発車ベールも伴って聞こえてくる。
目標列車の出発ベールかどうか、わかりません。
だって時間なんかもう気にしなかった。
とにかく、赤いスーツケースを追いかけるのに、
マネージャーの後ろに最終ゴールに近づいてきた。
ベールは奇跡的にまだ鳴ってます。
マネージャーは迷わず開けている列車のドアに乗り込んだ。
二胡奏者も赤いケースを追っかけて乗り込んだ。
方向は間違っても、I don´t care!
行き先は違っても、I don´t care!
なにがあっても、I don´t care!
いいんです!
走った結果、どうであれ、乗り込むのてす!
・・・
第三楽章(最終楽章)につづき
二胡奏者の心は穏やかです。
急いでも仕方ないので、次の列車に乗るしかありませんと覚悟しているからです。
雑多な人混みの中で、二胡奏者がかけた電話は通じた。
マネージャーが走りながらの息が切れそうな声:
「いまどこですか?」
「ユニクロの前を・・・」
二胡奏者の話しがまだ終わらないうち、突然向かい側から、きゃ~という声が聞こえ、
続いて手にしていた赤いスーツケースは誰かに力強く奪われた。
良く見たらマネージャーは既に5メートル先で赤いスーツケースを持って走っていた。
走る走る、走って走って、走れ走れ、、、
時間のこと、考えたくない!
時間のこと、ほっといて!
時間のこと、どうでもいい!
いま、目の前の赤いスーツケースを追っかけていきたいだけです。
爆風スランプの「ランナー」が耳のそばで聴こえてくる
・・・
走る走る
おれたち
流れる汗も
そのままに
・・・
エスカレーターを通り走る
階段を降り走る
人混みを通り抜ける
親愛なる蝶々飾り付けの二胡ケースを終始抱きしめていた。
この走りコースを少しでも予測できたら、ハイヒールの赤いブーツを今朝選らばなかったはず。
京葉線の改札口、思ったより早く現れた。
それでも間に合うはずがないと確信している二胡奏者。
サイヤクなパターンを想像した:
ようやく走り着けた列車ホームから、
無情に閉められたばっかりドアガラスはキラキラと、
旅へ出発の喜びを歌うようこちらに手振りしています。
それだけは止めて!
最後の階段と思われるターンがやってきました。
発車ベールも伴って聞こえてくる。
目標列車の出発ベールかどうか、わかりません。
だって時間なんかもう気にしなかった。
とにかく、赤いスーツケースを追いかけるのに、
マネージャーの後ろに最終ゴールに近づいてきた。
ベールは奇跡的にまだ鳴ってます。
マネージャーは迷わず開けている列車のドアに乗り込んだ。
二胡奏者も赤いケースを追っかけて乗り込んだ。
方向は間違っても、I don´t care!
行き先は違っても、I don´t care!
なにがあっても、I don´t care!
いいんです!
走った結果、どうであれ、乗り込むのてす!
・・・
第三楽章(最終楽章)につづき