織成舘だより

公益財団法人 手織技術振興財団 織成舘のイベントなど、各種お知らせを
更新していきます。

手織職人 其の弐

2008-01-25 11:56:49 | アート・文化

P1030809_3 桑畑絹子さんプロフィール

  昭和27年鹿児島県生まれ

  昭和45年渡文㈱入社

  伝統工芸士

鹿児島県の高校に在学中、西陣織に魅せられ織職人の道を志す。 卒業後、京都・西陣の渡文㈱に入社。亀岡工場で製織を始める。 以来37年、数々の織物を手がけ、今もその名のとおり絹に触れ続けている。

 

 

 

 

インタビュー                                           _                                                                                                                                                                                                                                

   ・ まず、お名前の由来を教えてください。

        わかりません。 強いて言うなら祖父が蚕を飼っていた時期があったからかなぁ。

        桑畑だから絹子でええじゃろみたいな感じかなぁ。

   ・ 織り始めて何年ですか?

        37年になるのかなぁ。

   ・ きっかけは何ですか?

        修学旅行で京都に来たときに、手織の実演を見たのがきっかけです。

        絶対にやりたいと思ったから、すぐ学校で調べてもらいました。

   ・ どういうところがそんなに気に入ったんですか?

        あの当時、田舎の女の子は、集団就職で出てきて、工場で流れ作業のような

        ことをやる人が多かったんだけど、わたしはそれが嫌だったの。 この仕事は、

        最後までひとりで作れるところが気に入ったんじゃないかな。

   ・ 名前も絹子だし?

        それは関係ない(笑)。 と、思う(笑)。

   ・ 織っているときは、何を考えているのですか?

        うーん...。 何も考えてないかな。 たぶん。 集中してるから。

   ・ これは織るのが嫌だなと思う織物はありますか?

        ない。 織っているときは、どんな織物でもいつも楽しいのよ。

   ・ 仕事でこだわっていることはありますか?

        軽い帯を織るように心がけています。 締める人のことを考えたら、軽くて締め

        やすい方がいいと思うから。

        それと、耳付きの部分(帯の端)がでこぼこしないように気を付けています。

   ・ 一番つらかったことと一番うれしかったことを教えてください。

        つらいと思ったことはないです。 入社当時は何もできなくて、たくさん叱られた

        こともあったけど、早く一人前になりたくて毎日一生懸命だったから、つらさは

        感じなかったなぁ。 

        プライベートではたくさんあったけどね。これだけ生きてると(笑)。

        一番うれしかったのは、自分の織った帯が初めて展示会で展示されているのを

        見たときですね。 わたしの織った帯がやっと商品になったんだと思ったとき、

        すごくうれしかったのを覚えています。

        それと、木屋町のあたりで、わたしの織った帯を締めて歩いてる人を見かけて、

        その時は、うれしくて、しばらく後をつけてしまいました(笑)。

   ・ やめようと思ったことは?

        一度もないです。

   ・ 生まれ変わったらどんな仕事がしたいですか?

        また同じ仕事を選ぶと思います。

   ・ 夢はなんですか?

        年をとってもこの仕事を続けていたいです。

        そのためにも、西陣織という伝統産業がなくなってしまわないように願っていま

        す。 わたしの同期入社は14人でした。 その前の年には20人。 今は、若い

        人が入ってくることがほとんどなくなってしまったけど、こんなきれいな織物を自

        分の力で織り上げて、誰かを美しく飾るって素敵な仕事だと思いませんか?

        いろいろ問題はあるのだろうけれど、また若い人がたくさん戻ってきてくれるこ

        と、そして、年をとったわたしも一緒に機を織っている...。それが、わたしの

        夢です。

 

ありがとうございました。

                                                      _

インタビューの間、何度も 「仕事が好きだから」 という言葉がでてきました。 修学旅行で見

た西陣織を一生の仕事にしようと決め 今まで迷うことなく織り続けてこられたのは、「自分で

決めた好きな仕事」 だからなのでしょう。 少しうらやましく思いました。 (実は桑畑さんはと

ても小柄で、高校の先生に背が低いから機に座るのは無理だろうと反対されたそうですが、

絶対できると押し切ったそうです)

もうひとつ、印象深かったのは、「結ぶ人のために軽い帯を織りたい」 という思いと、「細部の

仕上げを丁寧にしたい」 というこだわりをもっておられるということ。 女性ならではの心くばり

だなと感心しました。 桑畑さんの夢、応援したいです。

   

        

 

 


気品ただようゴールデンレトリバー ”エリー”

2008-01-24 15:03:36 | ペット

Photo_6  こんにちは!今日も特別寒くて雪がチラチラしています。

お昼には空が晴れてきて、晴れ間の中に降る雪がとてもきれいでした。 Photo_10

今日は初の大型のわんこを紹介します

名前 : エリー

性別 ・ 年齢 : ・ 4才

犬種 : ゴールデン・レトリーバー

性格 : 人なつっこい

ご主人のおっしゃるとおりとても人なつっこいエリーちゃん。特に女の人が大好きなんだそうです。

大黒町のわんこ初の大型犬は、近くで見るとすごい迫力でした。

私はレトリバーをさわるのが初めてで、こわごわさわらせてもらったのですが、エリーちゃんは本当におとなしくて、お行儀がよくて、可愛かったです。(なでなでしてる間、とっても優しい目で、じっとおすわりしていてくれました)

緊張してご主人にインタビューがあまりできず、エピソードが紹介できなくてすみません!

エリーちゃん、ご主人、大黒町をお散歩の際はまた是非写真を撮らせて下さい!エリーちゃんのエピソードも聞かせて頂きたいので…Photo_8


おしゃれトイプードル “ラブ”

2008-01-22 10:02:03 | ペット

Photo_2 こんにちは! 先週に引き続きとても寒い日が続いてますが、いかがお過ごしですか?

このブログを始めて、自分の写真の下手さを改めて思い知りました…ワンちゃんをとるのは難しいですね。かわいくとれるよう練習するので、一回アップさせてもらったワンちゃんも、ぜひまたとらせてください!

さて、前回に続き、かわいいトイプードルを紹介したいとおもいます♪

名前:ラブ

性別・年齢:♂・2才

犬種:トイプードル(レッド)

性格:おとなしい

おしゃれな耳かざりが目を引くな、と思ってたら何とエクステなんだとか…お正月のイメージで美容師さんが作ってくれたそうです。とてもカラフルでかわいいです!

そして、特技(?)を見せてもらいました。通りかかったちり紙交換の車を追いかけるラブ。音楽に合わせて鳴き始めたのです。外見からは想像も出来ない男らしい声で。まるで音楽に合わせて歌っているようでした。

ステキな歌声をありがとう!ラブ

Photo_4                                  これがラブのエクステだ!→


手織職人 其の壱

2008-01-21 11:58:16 | アート・文化

Jan24230

野尻修一さんプロフィール

  昭和8年京都府生まれ 伝統工芸士

  16才のときに姉婿の工房で製織を始める

  昭和39年渡文㈱入社

  平成14年勲六等瑞宝章を受章

あらゆる製法に精通し、自ら製織するかたわら、大黒町工場の責任者として工程管理や後輩の指導、工房を見学されるお客様へのご案内を通して西陣織の素晴らしさを多くの人に伝えている。 

 

            

 

インタビュー                                                _
      

    ● 織り始めて何年ですか?

          58年になりますね。

          旧制中学を出て2年ほど勤めに出てから16才のときに始めました。

    ● きっかけは何ですか?

          あの頃は、織物の職人のほうがお金が稼げたんですわ。

          それに、戦後でしたから、職業を選ぶ余裕はなかったですね。

    ● 得意な技法などありますか?

          何でも織れることですかね。

          というより何でも織れんとあかんかったんですわ(笑)。仕事ですから。

    ● 織っているときは何を考えているのですか?

          織ることに集中してますな。

          余計なことを考えると失敗します。不思議なほど必ず間違えますな。

          それほど細かい作業なんですわ。

    ● 仕事に対するこだわりはありますか?   

          手織の織機は、立針(経糸を引き上げる装置)を足で踏んで上げ、緯糸を

          通します。今は、開口機という機械で軽く踏めば上るようになっているので

          すが、わたしは昔ながらの踏み機でやってます。

          長年やってますと、足にも微妙な感覚ができあがっていて、力の入れ具合

          とかタイミングは、自分の足でしか調節できないんです。

          重いし足も痛めますけど、わたしは昔ながらのやり方にこだわってます。      

    ● 一番つらかったことと、一番うれしかったことを教えてください。

          この業界が不況になって、機の数も減り、仲間がたくさんやめていったこと

          が、やっぱり一番つらかったですわな・・・・。

          うれしかったんは、勲章をいただいたことですかな。長年やってきたことが、

          認められたというか、報われたみたいな思いがしましたな。

    ● 景気が良かった頃の話を聞かせてください。

          「ガチャ万」いう言葉を知ってますか?

          ガチャっと音を一回させたら万のお金が入ってくるという意味ですわ。

          そんな言葉ができるほどですから、わたしら職人はうらやましがられて

          ましたな。今では考えれられんことですけどね(笑)。

    ● やめようと思ったことはありますか? それはどうして?

          何回もあります。 仕事自体が嫌になったことはありませんけど、やっぱり

          帯が売れなくなって、休機なんかで、思うように織ることができない時は、

          やめんとあかんかなあと何度も思いましたな。

    ● やめずに続けている理由は?

          うーん...(しばらく考えて)

          やっぱり織ることが好きやったからやなぁ。

    ● 生まれ変わったらどんな仕事がしたいですか?

          考えたことないなぁ...(また、しばらく考えて)

          しいて言うなら自然の中で暮らしてみたいなぁ。

    ● 夢はなんですか?

          この年になったら特に夢はないけど、74才で健康で仕事を続けていられる

          のはとても幸せなことやと思います。1年でも長く仕事を続けるのが、夢かも

          知れませんな。

 

ありがとうございました。

                                                          _

踏み機のお話に職人さんのこだわりを感じました。「例えて言うなら洗濯機を使わずに

手を使ってたらいで洗うみたいなものだ」とおっしゃっていました。

1年でも長く現役を続けられるよう応援しています。

      Photo_12 Photo_11

← 開口機  楽に踏めます 

          踏み機 →  力を入れて踏み込みます              


仲良しトイプードル "海都" と "風汰"

2008-01-18 18:05:45 | ペット

Photo_2 こんにちは!急に寒くなりましたね。みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

ここ大黒町ではこの冬初めての雪が降りました!!でも積もるほどではなかったのが残念です…。

雪景色の大黒町はとてもキレイなんですよ。

さて、寒くても元気にお散歩中のわんこを紹介したいと思います♪♪

左)名前 : 海都( かいと )     右)名前 : 風汰( ふうた )

   犬種 : トイプードル(レッド)      犬種 : トイプードル( ブラック )

   年齢・性別 : ♂ ・ 4才         年齢・性別 : ♂ ・ 2才

   性格 : のんびり             性格 : やんちゃ

どちらもとってもカッコイイ名前ですね!!

年上の海都くんは、のんびりやだけどとてもしっかり者。やんちゃでいたずら好きの風汰くんをいつもなだめているそうです。ご主人の言うことを聞かない風汰くんも、海都くんの言うことはとてもよく聞くのだとか…。

本当の兄弟のような信頼関係を築いている海都くんと風汰くんでしたPhoto_3

                             ご主人と一緒