月曜昼から高熱にうなされ丸二日間朦朧と寝て過ごした。
今ようやく36度台に熱が下がり、まだボーっとしてはいるが一息ついて縦になった次第。
さて私の文化論?である。
仏大統領マクロン氏の就任演説の、次の二項に感銘を受けた。
「文化と教育を政治の中心に据える」 「自由と人権の側に有り続ける」
彼が今後どう変貌しようと、こんな演説者を選んだフランスは希望だ。
辛い仕事を終えて帰宅する時、ふと心和ませるもの、それが文化だ。
自分たちがどれだけその恩恵を受けて、今日を閉じて眠り、明日を生きる力を得ているかを認識するべきだ。
ある時はTVやラジオ、ある時は食事や酒、スィーツ、温かいお風呂、カラオケ、子供の寝顔、愛する人の笑顔・・・これら全ては文化だ、単なる事象ではない。
美しいものを観て美しいと感じられる心を育むもの、それが文化なのだから。
それは、自分以外のナニモノかと繋がろうとする飢餓感に通じる。
美しい!と感じた瞬間に、幸せな気分になれるのもそのせいではないだろうか。
地獄のような苦しみに沈む時、音楽や誰かの書いた言葉や心のこもった語りかけに救われたことはないだろうか。
私はある。
全ての事象には、社会科学的な因果関係(宗教とは関係ない)が存在する。
あらゆる動植物の命の重さを認識し、長い歴史の中の通過点として在る自分の人生の必然と価値を認識する事がとても大事なのだ。
それを育むのが情操教育であり文化だ。
命の重さを知る人間に文化環境は欠かせない。
だからあらゆる文化、それも上質な芸能芸術に触れて生きる事が、人には不可欠なのだ。
文章の行間にあるものを想像し、絵の奥に秘められた想いを感知し、歌の中の歴史の重さを知って、豊饒な感性を身に着けてゆく・・・。
上質な、心から癒しをもたらすものは、葛藤からしか生まれないから豊かなのだ。
偏差値を重視する教育からは生まれないから、社会環境の中に文化は必要なのだ。
子供だけでは環境を整えるのは無理だ、大人たちが率先して文化に親しむ環境を生きなければ。
利己や拝金や効率主義より遥かに”生きる力”を与える物、それが文化だ。
そういう豊かな人間がたくさん行政に当たれば、正しい効率性、堅実な税金の使い方は自然と生まれてくる。
たとえ20年、30年かかろうとも、正しい方向へ舵を切る勇気が市民にも、政治家にも、役人たちにも求められている。
尊敬する故・井上ひさし先生(日本を代表する社会派の戯曲作家)のことばがある。
「五分後に死ぬと決まっているなら、今この瞬間になにをすればいいか。」
「人間の脳の表面積は、新聞紙にたとえて一ページくらいなものだ。
しかし その新聞紙大のものが健康に働けば、この大宇宙を包んでしまう」
<私たちはこんな美しい国に住んでいる>
今ようやく36度台に熱が下がり、まだボーっとしてはいるが一息ついて縦になった次第。
さて私の文化論?である。
仏大統領マクロン氏の就任演説の、次の二項に感銘を受けた。
「文化と教育を政治の中心に据える」 「自由と人権の側に有り続ける」
彼が今後どう変貌しようと、こんな演説者を選んだフランスは希望だ。
辛い仕事を終えて帰宅する時、ふと心和ませるもの、それが文化だ。
自分たちがどれだけその恩恵を受けて、今日を閉じて眠り、明日を生きる力を得ているかを認識するべきだ。
ある時はTVやラジオ、ある時は食事や酒、スィーツ、温かいお風呂、カラオケ、子供の寝顔、愛する人の笑顔・・・これら全ては文化だ、単なる事象ではない。
美しいものを観て美しいと感じられる心を育むもの、それが文化なのだから。
それは、自分以外のナニモノかと繋がろうとする飢餓感に通じる。
美しい!と感じた瞬間に、幸せな気分になれるのもそのせいではないだろうか。
地獄のような苦しみに沈む時、音楽や誰かの書いた言葉や心のこもった語りかけに救われたことはないだろうか。
私はある。
全ての事象には、社会科学的な因果関係(宗教とは関係ない)が存在する。
あらゆる動植物の命の重さを認識し、長い歴史の中の通過点として在る自分の人生の必然と価値を認識する事がとても大事なのだ。
それを育むのが情操教育であり文化だ。
命の重さを知る人間に文化環境は欠かせない。
だからあらゆる文化、それも上質な芸能芸術に触れて生きる事が、人には不可欠なのだ。
文章の行間にあるものを想像し、絵の奥に秘められた想いを感知し、歌の中の歴史の重さを知って、豊饒な感性を身に着けてゆく・・・。
上質な、心から癒しをもたらすものは、葛藤からしか生まれないから豊かなのだ。
偏差値を重視する教育からは生まれないから、社会環境の中に文化は必要なのだ。
子供だけでは環境を整えるのは無理だ、大人たちが率先して文化に親しむ環境を生きなければ。
利己や拝金や効率主義より遥かに”生きる力”を与える物、それが文化だ。
そういう豊かな人間がたくさん行政に当たれば、正しい効率性、堅実な税金の使い方は自然と生まれてくる。
たとえ20年、30年かかろうとも、正しい方向へ舵を切る勇気が市民にも、政治家にも、役人たちにも求められている。
尊敬する故・井上ひさし先生(日本を代表する社会派の戯曲作家)のことばがある。
「五分後に死ぬと決まっているなら、今この瞬間になにをすればいいか。」
「人間の脳の表面積は、新聞紙にたとえて一ページくらいなものだ。
しかし その新聞紙大のものが健康に働けば、この大宇宙を包んでしまう」
<私たちはこんな美しい国に住んでいる>