天声俊語-俊坊が語る-

 キチガイ芸術家、俊坊の毎日更新ブロク。
 主な内容は友人アーティストの楽曲紹介と、拙作「王善本紀」の製作記録です。

親友マサノリ

2006年04月22日 | 
 去年の12月から今年の3月までの4ヶ月間、鬱同然の酷いスランプに見舞われて絵だけでなく仕事やその他のプライベートにまで支障が出る程の惨状となった。
 その時一旦描くのを止めて身内・webを問わず色んな人に相談してみた。
 オフライン、オンライン問わず顔が広いので沢山の人に送り、沢山の人からアドバイスを頂いた。
 全てのアドバイスが我が血肉となり、お蔭でスランプから脱却出来たのだが中でも一番心を打ったのが身内で親友のマサノリからもらったやつだ。
 彼とオフラインで遭遇しなくなってからかなり経つが、この相談の少し前にmixiで再開したのでそちらにメッセージを送ったのに対する返信文だ。
 美文ではないものの実物の私をよく知っているからこそ魂に響く何かを感じたのだ。
 マサノリに対する感謝を込めてここにそのアドバイスを紹介する。
 まぁミクシィのメッセージの保存期限は60日なのでそれが過ぎて消されても読み返せるようにする為でもあるのだが・・・。

 因みに文中の「紳助」と「ヌーマン」とはわたくし俊坊の事である。
 由来を解説するとこうなる。
◆紳助:王善本紀の主人公の大沼紳助(おおぬま・しんすけ)から。
 私の本名とひらがな一文字しか違わないという微妙なネーミング。
◆ヌーマン:私のあだ名のひとつで、姓に由来する。
 主にマサノリや彼の仲間からこう呼ばれる。
 時々「ヌゥマン」とか表記が変わる事があるので注意。
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 予てから活動の話は直接聞いていたが、少し前にwebで見させてもらってからあなたの本気さがようやく理解できるようになりました。
 とりあえず今までお疲れさんでした。

 今はブランクにあるとのことですが、それが必要であり、無理矢理今何すべきということではないと思います。
 本能の欲求においてもあるように。
 何日も満足に食事できてない。
 ある日やっと満足のいく食事を腹いっぱい食することができた。
 いくらずっと待っていた食事とはいえ、それからもラーメン10杯食べて、ハンバーグ5個食べて・・・・
 がんばったって限界があります。
 そこに大好きな食べ物がある。
 死ぬまで好きでいることはむしろ難しいです。
 食欲という本能は僕が考える中で、現代の人間社会においてももっとも欲を満たすことに関して制限の緩いものとされている欲だと思っています。

 -was born. 
 生まれたくて生まれたという奴がいるとすればその人は偽りの人生・人生観を持つのではないかと思います。
 堕落でさえ肯定的なものなんじゃないかな?
 ブランクなんて超自然的に起こるものであり、超自然的な行為以外の中で解決するのではそこにおいて起こしている自分行動は偽りになってしまうと思います。
 そんな「がんばり」はやめて欲しい。
 いつものヌーマンパワーが絵から出てこない。

 女が描けなかった紳助だからこそ、今までの絵の良さ、話は完成されていたんじゃないかな。
 善し悪しの表裏一体考えたら、今の超自然の紳助が描く絵でやりたいことやんなきゃ紳助の絵じゃないと思いますよ。

 ずっと自分のやりたいことやってたら今自分の跡と先が見えなくなる。
 でも紳助の発した情報発信は、情報受信者に対して初めのお前のイメージに位置付けられた中で組み込まれていく。
 しんちゃんの声優が変わったクレヨンしんちゃんは興味を消滅させていくだろう。
 インディーズ時代に人気だったバンドはメジャーデビューを果たす。
 しかしライブに来てくれる客層に変化が見られる。
 食べ物だっって味だけじゃない。
 雰囲気を好んで通っていた客は、新しく改築したラーメン屋をその後も愛用できるのだろうか。
 常の自分に自信を持てばいいんだよ。
 やる気あったってなくったって。
 好きなことやってんだからまたやる気出てくるのが自然ですよ。

 なかなかお前と二人で語れる時間はなく、こういうところで話せる機会をありがたく思っています。
 標準偏差は大きいが、その大きな偏差をマイナスに見る人がいればプラスに見る人がいる。
 そして軽蔑する人もいれば大きく評価・共感できる人も必ずいる。
 紳助を大事にして欲しい。
 あくまで一友人の考えだから、でも真剣に考えて人前ではなかなか言えないことだったから、オレが紳助に対して考えることを少しでも参考にして今後の自分の肉してくれると、オレも嬉しいよ。