アントニオ猪木さん、誕生日おめでとうございます。
コラム44「不屈の精神:猪木イズムとレジリアンス」
今日、2/20は何の日かご存知ですか?…知るわけもないですよね。私の中では、「スーパースターの日」と定めています…と言うのは、2/20は、野球界のミスター長嶋茂雄さんの誕生日で、お笑い将軍志村けんさんの誕生日でもあるのです。そして、もう一人、私たち信者は絶対に忘れてはならないのですが、プロレス、いや人生のカリスマ、アントニオ猪木さんの誕生日なのです。日本を元気にしてきたこの三大スターが同じ日に生まれているなんて、単なる偶然だとは思えませんよね。何かすごい力を持った日なのかもしれませんね。身近に2/20生まれの方はいませんか?大物になるかもしれません。
3人の中でも、私は特にアントニオ猪木さんが大好きです。猪木さんのすごさは、一言ではとても言い尽くせませんが、「燃える闘魂」や「猪木イズム」と言う言葉で示される猪木さんの「不屈の精神」が、我々信者を熱狂させているのです。どんな相手であっても果敢に挑戦していく精神力の強さ、病気や借金などをはじめとした数多くの困難にもめげずに立ち向かっていく姿に、我々は強く感動するのです。近年、世の中が脆弱化している傾向にあります。猪木さんのように「困難に立ち向かっていき、打ち勝つ力」を備えている人が少なくなってきているのかもしれません。
今日では、発達障害の講演会や震災関係の記事などで、時々「レジリアンス(レジリエンス)」と言う言葉を耳にします。簡単にまとめると「困難や逆境にあっても、それを跳ね返し、生き抜く力」を指します。まさしく「猪木イズム」です。人は困難に直面したり、窮地に立たされたりしたときに、深く悩み苦しむことになります。そのような状況の中では、努力や忍耐を重ねることで、困難や窮地を克服するか、あるいは絶望感に打ちひしがれて目標を完全にあきらめてしまうか、大きく分けて2つのタイプに分かれることになります。「レジリアンス」が高いと前者となり、低いと後者のようになります。虐待や親の離婚、貧困や災害、挫折や深刻な病気など、心理的・身体的ストレスにさらされたすべての子どもや大人がトラウマを抱えたり、PTSDを発症するわけではないですよね。同じような境遇にあっても、なんとかストレスを処理して対応していく人もいます。レジリアンスの高さの差が影響しているといえます。
障害を持った子どもたちに対しても、「レジリアンス」を高めることが必要であると言われています。どのようにしたら高まるのでしょうか?よく言われるものを挙げてみます。
○自己肯定感、自己有能感を高めること…「自分はできる」という経験をたくさんする。
○支持してくれる人がいる。
…守ってくれる、かばってくれる、気持ちをわかろうとしてくれる人を持つ。
私たちが、絶対的なサポーターとなり、自尊感情を高める経験を重ねてあげると、「レジリアンス」が高まり、困難な状況を跳ね返し力強く生きていく人が育っていきます。
子どもたちのレジリアンスを高める私たち自身の「レジリアンス」も高くあることが理想です。努力を惜しまない姿勢はもちろん、心が許せる仲間がいることや肯定的で楽観的な考え方が重要になります。仲間とお酒でも飲みながら、「自分はできる人だ!」とうぬぼれることも、「ピンチはチャンスだ!」とポジティブに物事を捉えることも必要なことなんですよね。
今日の経済情勢、労働環境、社会システム、災害被害の中では、レジリアンスを高めることは難しいことかもしれません。若い世代に元気がない、社会に希望が持てない、人生に夢がない、なんて言われるのもわからなくもありませんが、この状況を克服していくことが、まさにレジリアンス・ミッションとも言えます。元気いっぱい、笑顔いっぱい、わくわくいっぱいの学校を目指したいものです。
「元気ですか! 元気があれば、何でもできる、猪木が笑えば世界も笑う。」…自己肯定感に満ち溢れた、楽観的かつ肯定的なこの言葉に、あらためて猪木さんの偉大さを感じています。おめでとう。
2/20生まれの3人のスーパースターには、生きているうちに「国民栄誉賞」を!…2012/02/20 小2 吉田修一