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創作論2 田吾作と台風

2016-10-04 01:08:45 | 創作論
前回投稿した、テーマ性日常回帰性仮説について、自分でも創作論1読み返していてかなり分かりにくかったです。また、本論の明確な名称についても曖昧であったため、全体として混乱を招く表現になっていたことを先ずはお詫び申し上げます。文章書くのは難しいですね。

さて、先ずは名称の整理からしましょう。
・正式名称(仮)「テーマ性物語登場人物変化日常回帰性仮説」:略称(仮)「テーマ性回帰性仮説」
・目的(用途) 物語を、登場人物自身の変化と環境の変化から考察し、作品のテーマを洗い出すこと。
・主張 小説のテーマは登場人物に降りかかる事件と環境の変化に込められ、読者に対して具体的に提示されるには登場人物の変化(或は普遍化)を以てなされる。

というものです。(読みにくいけど前回の投稿も大筋はこうなっている、はず。なってなかったら本当に申し訳ない。目的とか曖昧だったし…)

そして、この仮説の対象はテーマ性を有する全ての文学作品であり、反対に対象としない、できないのはテーマ性を有していないか、有していても作者が意図的に組み込んだものではない作品群となります。そして、この二つを一括りにして「ドキュメンタリー式」と創作論1で述べました。
そして、このテーマ性を洗い出す作業のやり方については、センター国語から具体例を挙げて、行く行く紹介したいと思います。(いいのかこんなに大見得切って。筆者はガクブルです。)

が、こうして述べても分かりにくいですね。そこで、夕焼けの挨拶と同様に、例作として「田吾作と台風」という作品群を書いてみました。
先ずお断りしておきますが、本来ならば時代考証や設定を詰めるべきところ、テーマ性回帰性仮説の対象になるかならないかの判定用に二時間三時間程度でざっくり作ったお話です。正直、そんなに質が良いとは思えませんが、例作と割り切ってお披露目させていただきますので、どうぞご笑納のほどを。
ぶっ続けで三時間ほどかけて書いた作品で、かつ深夜帯ですので、変なところがあったらこっそりご連絡ください。
また、2において特定の宗教を思わせる表現が出てきますが、あくまでモチーフとしてポピュラーだったことから採用したのみで、作者の特定の思想、批判的意思、その他如何なる主体的主張も含まれておりません。ご気分を害された方がいらっしゃったら心より謝罪申し上げます。
また、これらの作品群のどれがテーマ性でどれがドキュメンタリー式で、どれがテーマ性ドキュメンタリー(ということは、分類上はテーマ性に入るのだけれども)なのか解説しようと思っていたのですが、流石に精根尽き果てたので明日以降にさせてください。自分としては可能な限り明確な意図と共に書き分けたつもりです。

それでは以上となります。お読みいただきありがとうございました。


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