川端裕人「星と半月の海」

川端裕人の「星と半月の海」を読みました。
動物に関わる短編、６こ。
どれも面白かった。登場人物は
少しずつリンクしていて、またいい。
以降ネタバレあり。














「みっともないけど本物のペンギン」
絶滅したはずのペンギンを追い求める。ロマンがある。
読んでてぞくぞくした。一番すきかも。

「星と半月の海」
ジンベイザメの研究をする女性と、
その娘をめぐる話。深い。腸洗いとか面白い。
大水槽の前での、授乳の視線のロック。
川端裕人って「ふにゅう」の人かな？
あれも、面白かったなぁ！

「ティラノサウルスの名前」
まぁまぁ面白かった。

「世界樹の上から」
星と半月の海に出てきた娘と助手がでてくる。
とくに短めの話。ティラノサウルスの親子も出てくる。
ほんわりしてて、早朝の荘厳なさわやかな
澄んだ感じが伝わってくる。いい。

「パンダが街にやってくる」
ペンギンの人がでてくる。
林さんがいい！野生のパンダが気持ちがいい。
かっこいい。

「墓の中に生きている」
おおきな話。進化とは生物とは。
レムールがかわいい。見てみたい。