ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

昨日の恐ろしかった雷

2017-08-20 09:06:28 | エッセー
 夕方5時20分ごろから夕立が降り、雷鳴が物凄く、稲光が時折あり
夕食の準備をしていた私は、とても恐ろしくてならない。
 時折大きな悲鳴を上げたが、傍で夫は「良くそんな大きい声が出るね」
と笑っていた。幼い頃から臆病でそんな夕立には、母にシッカリしがみつ
いて、その大きな音の度に泣いていた。でも昔の夕立は雷が怖かったが
雨が止むととても涼しい風が吹いて、きれいな虹が出たが、それも幼い
頃の懐かしい思い出だ。
 
 ☆ 母としての権限が失墜した日
 これも一生忘れられない出来事で、娘が小学5年生の夏だった。
その頃の子供達は学校から帰ると、近所の子ども達と遊ぶため外に出て
いた。すると急に暗くなり夕立が降りそうなので、娘は帰ってきた。
 その頃小学生の子供達は、あまりにも幼くて臆病な母をまるでバカに
していた。私はいつもそれが癪に障ってならなかったので、娘が帰って
きたときも知らん顔をしていた。娘は椅子に座って足をブラブラさせな
がら「ママ、雷怖いでしょ」と、私をからかうように言ったが、ピカピカ
光る稲妻に内心ドキドキしていたが、「ママは何も怖い物なんてない」
と水をジャージャー出して、雷鳴を聞こえないようにして、目を閉じて
食器を洗っていた。すると突然物凄い音がした、どこかに雷が落ちたようだ。虚勢を張って怖いのをずっと我慢していいた私は、気がついたら
何と娘の膝に飛び乗っていた。それから、私は親の権限のすべてを失った
ような気がする。

 今日は娘の誕生日。シッカリした娘はその頃言ったのは「ママは私の妹
みたい」「もっとお母さんポいママが欲しい」と。
 未だに「乙女のまま大人になったようだね」などと言われるが、育ち切
れていないと自認していたので、私はそれから勉強したり、随分努力して
現在の自分に変えたつもりだ。でもその片鱗は残っているようで、これも
また天性かもしれない。雷、地震、風、お化け、暗闇、物音、蛇、虫 
怖いものが私にはあまりにも沢山あり、友人たちからは「色々恐怖症」と、ニックネームをつけられた。でも、今更変わるのは無理なので、できるだけ迷惑になる悲鳴は上げないつもりだが、こればかりは一瞬なので、コントロールできいない。昔と比べたら、随分臆病さや淋しさからは解放された
ような気がする。何歳になっても変えられない部分はあるのです。


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