「…………言いたい事はそれだけか?
大義名分は我にありとばかりのご大層な演説はもう終いか?
では、その大言壮語に見合った力というものを是非とも見せて貰おうか。
ヒーロー?」 . . . 本文を読む
「おやおや、これは困りましたねぇ。
せっかくの舞台がこれでは台無しだ。
絶望に歪む人々の姿を愉しみにしていたんですがねぇ…。
まあ、いいでしょう。
貴方がたがどれだけ邪魔をしようとも、結果は変わらない。
ほんの少し、素敵なShowが先送りになるだけのこと。
そう、ただその程度のことなんですよ」 . . . 本文を読む
「覚えていろとは、これまたけったいな事をぬかすものだ。
もしや、帰れるとでも思っているのか?
これは愉快極まりないな。
迷妄もそこまでいくといっそ清々しい。
が、所詮は妄信。
貴様の軽挙な妄想が如何に薄っぺらいものであったのか、その身をもって知るといい」 . . . 本文を読む
お題箱より。
――――――
「一縷の望みでも賭けてやって来たんだろうが、残念だったな。
おっと、そう血相を変えてくれるなよ。
あんたもすぐ送ってやるからさ。
もう少し早く到着してたなら、生きてるお仲間もいただろうが…。
まあ、結果は御覧の通りだ。
ああ、あんたのオトモダチならあっちに死体が転がってるぜ。
命と引き換えに与えられるのは、はした金と揃いの死に装束。
まったく、軍ってやつは血 . . . 本文を読む
お題箱より。
――――――
「下手な鬼ごっこはもうやめにしない?
そんなに逃げ回ってもキミが疲れるだけだって、もう分かってるでしょ?
どうしてかなぁ…、分かっちゃうんだよね。
恐怖の匂い…って。
キミがそうして怯えてる限り、どこに逃げてもボクはキミを見つけ出せる。
ほらね? みーつけた」 . . . 本文を読む
「さっきから随分と喧しいじゃねえか。
人でなし? 結構。
ろくでなし? 結構。
そんなもんは先刻承知よ。
俺は根っから馬鹿だって自覚くらいはあるんだぜ?
わざわざお前に言われなくっても、な。
だからよ、なんだ…、そう怒ってくれんなよ。
お前のそういう顔だけは、どうも苦手なんだからよ…」 . . . 本文を読む
「僕たちは、イタリアの利権に興味がなかった。なのにこうして強欲な彼らは手を伸ばす。まったくもって理解が出来ないね。
古くからの取り決めを無視した後に何が起こるのかを、彼らはこれから知る事になる。
掟を破ったその先になにがあろうとも、それは彼ら自身の選んだ道であって僕が望んだ事じゃない。
だけど、降りかかる火の粉を払うだけで満足すると思われたくはないね。
僕たちは、相応の対価を手に入れる。
僕た . . . 本文を読む
「そうだなぁ、キミにはこれで充分だろう?
鉛玉ひとつで僕の怒りが収まる訳じゃないけれど、これ以上不愉快な思いをしなくて済むのなら安いものだよね。
まあ、キミ程度を相手に僕が手を下してあげるんだから、過ぎた死に花に感謝のひとつもして欲しいものだね」 . . . 本文を読む
「自分だけは大丈夫だなんて、考えが甘っちょろいんだよなぁ。
現にホラ、アンタの目の前には何が見える?
玩具じゃないって事は、その目をよーっくかっぴらいて見てみれば分かるだろう?
ははっ、安心しろよ。
何もすぐに殺したりはしない。
アンタが俺の望む答えを言えたのなら、その時は黙って消えるさ。
人生ってのは、分岐でできてる。そうだろう?
今、アンタはその分起点に立ってるって事だ。
案外非日常 . . . 本文を読む
「愚民共に選ぶ道など与える必要はないだろう?
奴等はただ飯を食って糞を垂れ流すしか能のない連中だからな。
それなのに、お前は救いたいと言う。
私には理解出来ないね。
これでも私は、お前の事を買っているのだよ。
だから、選ばせてやろう。
お前の大切なものを二つ、秤にかけるがいい。
選択は君次第だ」 . . . 本文を読む