昨日、今日と選抜チームの練習会を行いました。チーム事情を考えて“フロントオーダー”から“バックオーダー”へ変更しました。チームを編成する際、どちらが良いかを考えて組んでいる指導者はどれくらいいるのかなあと、ふと考えました。以前、中学校からバレーをしてきて経験豊富なセッターの生徒に“バックオーダー”でのフォーメーションでゲームをさせたところ、どうしても“フロントオーダー”でのセットアップをしようとして、サーブレセプションのときに何度も“ポジショナル・フォールト”を繰り返してしまいました。その後はもちろん、どうしてその並び方にしたかを説明して反復練習しましたが、凝り固まった考え方を帰るのに苦労したのを覚えています。『これしか知らない』と決め付けてしまうのはやはり危険です。相手が“フロイントオーダー”なのか“バックオーダー”なのかを知ることもスカウティングの際に大変重要ではと思います。また、自分のチームにどちらがしっくりくるのかを指導者が的確に判断することも大切です。できれば、新チームを組む時に色々とシミュレーションをしてみると良いのではないでしょうか。私も中高時代から“フロントオーダー”に慣れ親しんできましたが、最近は“バックオーダー”の方がやりやすい気がしています。みなさんは、どうでしょうか?
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プレーヤーの役割をL対角2人、C対角2人、RとS(セッター)の2人に分ければ、プレーヤーの並び方は2通りしかありません。
ひとつが前衛(フロント)レフトから左にLCRと並ぶフロントオーダーと、後衛(バック)レフトから左にLCRと並ぶバックオーダーです。さまざまな組み合わせで試してみてください。ローテ順を回すと、結局2通りしかありませんから。
W型SRのように、セッター以外の5人がサーブレシーブし、プレーヤー全員にオールラウンドな能力を要求するシステムでは、バックオーダーでもフロントオーダーでも、セッターがランニングセットでスタートする位置はアタックライン付近にできるため、出遅れるような支障はありません。
しかし、プレーヤーの分業化を進め、バックアタックやクイックを仕掛けるプレーヤーをサーブレシーブから外す3人制や2人制サーブレシーブフォーメーションでは違いが出ます。特に、セッターBL時にセッターはFLのアタッカー(通常SRの中心となるプレーヤー)の後ろからセットアップに走らなければなりませんから、ランニングセットする距離が長くなるデメリットがあります。
高校生レベルでも分業化が進んでいるため、最近はバックオーダーを用いるチームが多くなってます。しかし、大切な事は、両者のメリットを意識して、監督・選手がそのオーダーを取り入れるかどうかだと思います。
ナショナルチームレベルでもフロントオーダーを用いる国があります。そんな時にバックオーダーとの対戦に慣れきったプレーヤーは、アウトサイドヒッターとクイッカーを間違える場合があります。この点を逆手にとって日本がチーム作りをするのも一案かと思います。高さで追いつくことが困難なアジア人にとっては、高い技術や巧緻性を発揮したオールラウンドなプレーヤーを揃えるフロントオーダーも否定できません。
つまり、分業制のバックオーダーが全てではありません。世界標準(分業制バックオーダー)を踏まえつつ、日本のオリジナル戦術を開発することを我々は忘れてはならないと思います。
長文作成でバタンキュー。(死語)
P.S.私も地区PTA開催疲れで、しゃ乱Q、いや、バタンキューです。