アトキンスダイエット失敗日記

話題の低糖質ダイエット失敗の顛末と、体重-25kgへの挑戦について。

タニタの高級体脂肪体重計「体組成計 部位測定インナースキャンBC-600」を買ってしまった!!

2004年08月25日 | ダイエット
高級っつうのは、一言で言えば本体価格が2万円を越えちゃう奴ってことで・・・
ただこのあたりの値段帯のってのには二つ傾向があって本体が本当に高機能なのと、パソコンに接続できる機能のせいで高い奴がある。
オムロンとタニタに関しては高機能なフラグシップ機とパソコン接続可能な高級機は別にある。オムロンでは最近までHBF-354ITとかいうのが機能も最高でパソコン接続もできるっていう二つを兼ねそえた機種だったけど、新しくパソコン接続はできないけど最高機能なHBF-355っていうのが出たために一致しなくなった(ただしHBF-355は高級機にしては15000円台と売価がお安かったりするが・・・まあ安いのは安いなりだ)。
まあ中にはヤマトのDF810みたいに両方を兼ね備えたものもあるけれどね。
今回はシリアスなダイエッター用ってことで高機能なほうだけを考えることにした(パソコンでグラフ化とかの処理をしたかったら数値をメモって打ち込みなさいってことだ)。

ところで、市販の体脂肪体重計というのは体脂肪を測定するためにインピーダンス法(Bioelectrical Impedance Analysis Method:BIA法)というのを使用している。
これは人体に僅かな交流電流を流してその流れやすさ(インピーダンス値)を元に体脂肪の量を推定するものだ。脂肪はほかの組織(例えば筋肉)よりも電気を流しにくいので、実際に電気を流してみてその流れやすさから逆算して脂肪の量を調べようというわけだ。
なぜ脂肪は電気が流れにくいかというと水分をあまり含んでいないからだ。
つまりこれは直接的には体内の水分量を測る方法あり脂肪量を測れるわけではない。だから測定したときの体内の水分量や、胃腸の内容物などの変化によって値は大きく影響を受けてしまう。体脂肪率は推定で近い値になるよう計算しているにすぎない。
もう少し大かがりな方法を使えばインピーダンス法よりは正確に脂肪量を求めることができる(ただしそうした方法でも生きている人間の脂肪量を直接調べる方法はない。どんな方法でも結局間接的に測っているにすぎない)。
方法の中で特に有名なのは水中体重法(Underwater weighing method)という奴だ。脂肪と筋肉などの比重差を利用して、アルキメデスの原理を応用し体脂肪を測定される者が水中に潜って体容積を測定してそこから脂肪量を推定するものである。
しかしこの方法も、肺の空気残量や胃腸の内容物、ガスなどの影響を排除することができず誤差が発生してしまう。また水中に潜らなければいけないということで肉体に対する負担も大きい方法ではある。
そこで最近使われるのが二重X線法(dualenergy X-ray absorptiometry:DXA法)で、これは人体に2種類の微弱なエネルギー(胸部X線の0.1~6%程度)を照射して減衰係数から、脂肪量、骨塩量、それ以外の軟部組織重量の3つを求める方法である。
水中体重法もDXA法も方法としてはインピーダンス法よりも安定して体脂肪率を求められる。そこでインピーダンス法は計算結果がそれらの方法によって求められた体脂肪率に近くなるように推定式を決めている。
最近各社が出しているインピーダンス法体脂肪計における大きな変化は、目標とする体脂肪の測定法を水中体重法からDXA法に変更したということだろう。DXA法のほうが正確であるということと、水に浸かったりせず容易に測定できるので、推定式を作るためのサンプル数を増やしやすいといった理由から変更されたんじゃないかと思う・・・

さて元々のインピーダンス法は手足で測るなら手足それぞれに電極を1個ずつの4個。両手か両足なら2個の電極で測定可能だった。しかしわれわれが今目にするものにはそれぞれ、8個と4個の電極がある・・・これはどうしてだろう?
最初のころのインピーダンス法体脂肪測定器は測定部位の皮膚をアルコールでよく拭い て、皮膚電極における抵抗の増大がないようにしたり(抵抗が大きいと、体脂肪率が多めに推定される)、体温、体表の発汗などによる誤差がないようにするため、測定場所の室温を発汗しないような温度に維持する必要があったりしたようだ。
しかし今となってはそんなことをして体脂肪を測定する人間はいないだろう。
これは面倒だからやらなくなったのではなくて、電極の数を増やすことによってしなくてもいいように改良されたのだと思われる。つまり各々の手足にそれぞれ2個づつ電極をつけその間のインピーダンスを測っておくことによって体表や皮膚のインピーダンスを求めているのだろう。そして各々の手足間のインピーダンスを測ったときに、先ほどの体表や皮膚のインピーダンスによる補正を加えるのだ。
このように現在の体脂肪計には簡易に精度を上げる工夫がいろいろ施されている。
さらに高級体脂肪計であるヤマトのDFシリーズや、現在売られているタニタの体脂肪体重計などではインピーダンス法の精度を上げるために、拡張されたインピーダンス法を使用している。

ヤマトのDFシリーズで使われているのは多周波数インピーダンス法である。
これは業務用の体脂肪体重計などで使われている方法で、複数の周波数の交流電流によってインピーダンス法による測定をおこなう。
実は交流電流は流れる物質の特性とその周波数によって流れやすくなったり流れにくくなったりする。そうしたインピーダンスの値の中で周波数に影響されない部分をレジスタンスといい周波数によって影響をうける部分をリアクタンスという。
リアクタンスには誘導リアクタンスと容量リアクタンスがあり、電流を流すとき容量リアクタンスは電気を蓄えるような働きがある。
容量リアクタンスは電気回路のコンデンサーの働きで周波数がゼロ(つまり直流電流)だと電気を流さないが、周波数を高くしていくと電流を多く流すようになっていく(誘導リアクタンスは逆)。
DFシリーズが複数の周波数でインピーダンスを測定するのは、それぞれの周波数での電気のとおり易さからリアクタンスを求めたいのである。
人体においてリアクタンスは水分が細胞内にあるか細胞外にあるかによって変化する。つまり細胞内液と細胞外液と割合を知ることができるのである。
これは水分補給時などにおける体水分量の変化が主に細胞外液に起こるといった事実が確認されていて、細胞内液と細胞外液と割合を知ることによって体脂肪測定時に直前の水分摂取などによる体水分の影響を除外できる可能性があるためだろう。

タニタの体脂肪体重計に使われているのは「リアクタンステクノロジー」と呼ばれている方法で、おそらく前述のリアクタンスを複数周波数のに拠らずに求めているものだろう。なぜならタニタは多周波数インピーダンス法の特許を持っているが、複数の周波数による測定は当然測定時間が増えてしまうということを指摘し積極的に製品に取り込んではいないからである。
実はリアクタンスは複数の周波数を使わなくて測定可能である。リアクタンスは交流電流の波の伝わり方を変化させる(難しく言うと交流電流の正弦波の位相角を変化させる)。誘導リアクタンスは波を前に進ませ、容量リアクタンスは波を遅らせる。だから体内を伝わって戻ってきた電流の波形を元の波形と比較してやればリアクタンスを求めることが可能なのである。
こうして求められたリアクタンスによって細胞内液と細胞外液と割合を知り、より正確な筋肉量を求めて、そこから体脂肪率を計算しようというのがタニタのリアクタンステクノロジーだろう。

このように考えるとリアクタンステクノロジーを採用したタニタの両手両足を使用して測定する唯一の「体組成計 部位測定インナースキャンBC-600」はかなりの高級体脂肪体重計といえるような気はする。
オムロンなど他社のものと比較すると一歩進歩したテクノロジーなのだ。
ただし新しいテクノロジーには経験の蓄積が無いから逆に悪い影響が出ることもあるかもしれない。
例えばタニタの体脂肪計にはまれに逆進性が見られることがあるような気がする。
従来のインピーダンス法による体脂肪計、短期的な体水分量の増減に対応することができない。夏場で大量の汗をかいた後や、その直後に大量の水を摂取した後に体脂肪を測定すれば、その水分の出入りを測定することは不可能なので大きく体脂肪が増減してしまう。
つまり汗をかけば水分が失われるため、体脂肪が多くなったと判断し、逆だと少なくなったように判定する。これが従来のインピーダンス法だ。
しかしリアクタンステクノロジーはこうした一時的な水分の出入りを細胞外液の増減として排除できるため、比較的安定した測定が可能なはずである。しかし実際にはリアクタンス要素が効きすぎてしまい水分が失われると体脂肪率も下がるような逆の結果が発生するときがあるのだ。このあたり方法的限界なのかテクノロジーが未成熟なのかはまだ判断できないところだろう。
いずれにしても近年(っいうか今年になってからじゃないの?)の体脂肪体重計の進歩はダイエットに新たな方向性と可能性を与える画期的なものだと思われる。
ま、逆をいうと夢も希望もないっちゃそのとおり・・・でもへんちくりんなダイエット法で無駄金を使うこともなくなって、そこはいいか・・・(^_^;

78.3kg (-11.7kg) 20.6% 11レベル

2004年08月25日 | ダイエット日記
☆ 先日の食事
朝飯->ゆで卵2個(+マヨネーズ)、明治ブルガリアCaのむヨーグルト500cc
昼飯->かつおタタキ定食
飲酒->焼酎300cc、肉豆腐2皿、その他つまみ
晩飯->焼酎60cc、カクテル、ピザ、パスタ
おやつ->プロテイン

またまた、酔っぱらってしまったぁ(@_@;
で炭水化物を大量に摂取して家に帰ってきたのだが・・・いつもの納豆セットを食う気もおきなかったので、とりあえずプロテイン。
こういうときには本当に便利だわ->プロテイン。
しかしその後すぐ寝て、また朝から胸やけするのもいやだったから、その後小一時間ほどごろごろしてから寝た。
ところで、ついにタニタの体脂肪体重計インナースキャンBC-600を買ったので体重が100g単位になったのと体脂肪率、内蔵脂肪レベル表示がつきました
タニタの場合、10内蔵脂肪レベルが100cm2の面積に相当するそうらしいけど、今の11レベルは危険水域だ。うーん、内蔵太りだったのかねぇオレって(T_T
ってたしかに脂肪肝なのだが・・・
しかし数値が増えたので色々メモらなくちゃならなくなった。
パソコンに直結できるタイプじゃないんでね。
一応全身の数字は多少メモったが、筋肉量は59kgで、基礎代謝は1744kcalってなとこだった。
まあこれは所詮相対値なんだが・・・実は三ヶ月前に測ったInBody測定値が残っているので今度もう一度InBody測定をおこない、その値とインナースキャンを対応させてみようと思う。
問題はやっぱ筋量の変化だよなぁ。
減らないわけはないので、どれくらいの減少なのかってことだ。
あとせっかく高級な体脂肪体重計を買ったんだから、体重、体脂肪を減らしながら筋量を増やすっていう不可能に挑戦していきたいな。