吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

雪の夜 雨の夜

2014年03月03日 | 自分のこと

小用で千葉に行ってきました。

時間が遅かったので、宿を取ることはせず、高速のSAで夜明かししました。
千葉から利根川を渡った茨城の守谷SAです。
リニューアル工事中で、現在は仮設ショップで営業中でした。
そのあたりは、利根川の第二堤防のすぐ外です。
外は雨、人々は寒そうにしているけれど、高地から来た僕には暖かい雨。

昔、そのあたりをよくジープで走り回ったものです。
川と第一堤防の間でもかなりの距離があり、そこは格好のオフロードコースでした。
地面を削ろうが何をしようが、数年毎の増水ですべてクリアされてしまうので、自然破壊がどうのとかを気にすることなく遊べました。
何度かコンクリートで護岸工事をしたのを見たけれど、増水であっさり崩れてそれは楽しいオフロードエリアになったものです。

中学生の頃から、自転車で遊びに来たり、キャンプして焚火をしたりしていました。
原付オフバイクでメチャメチャに走ってチェーンを切ってしまって、家まで10キロあまりを押して帰ったこともあったっけ。

車に乗るようになった頃からは、フラットなダートでドリフトの練習をしたり、ジープに乗るようになってからは泥、砂、水に沈んだり。

軟弱地をわざわざ車で走ろうなんてのは変態だね。
パワーがあるとか、タイヤが少々大きかろうが太かろうが、サスペンションをいじってあろうが、デフロックなんてのも大した意味はなく、そこにあるのは重い車は沈みやすいという単純な法則だけ。
救出は人力、車やウインチで引っ張る、圧倒的に土木作業。
ほんの十数メートル、たった十数メートルを救出するのに一日中スコップを振るったり押したりなんてことを好き好んでやっていたのだから、やっぱり変態だな。
でもあの脱出できた時の安堵感、達成感、複数の人とやった時に感じる一体感はたまらぬものがあったね。

柏も、古くから発達していた駅周辺はあまり変わらないけれど、昔、米軍基地跡があった辺、今の柏の葉地域はすっかり変わってしまいました。

利根川河川敷の柏側には斎場があって、そこで父と母は骨になりました。
どうも思い出のある地というのはいろいろ考えてしまっていけない。

前日は、山梨の自宅付近で、雪の中、傷ついた鹿と対峙して、翌日は茨城の高速SAで雨の中、物思いに耽っている、この落差は不思議な感じがします。

前日の鹿、傷ついて逃げられない様子

翌日の雨のSA




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