日本人とニッポンジン

僕の出身地”大阪”は、他県と比較して在日コリアンが
多く居住しています。冗談ではなく、彼方此方にコリアン
タウンがあり、僕自身の幼馴染や学友や親友は半分が
コリアンでした。高校を卒業する頃に韓国名になる人も
多くいました。今まで日本名で呼んできたのに、いきなり
本名のコリアン名で呼ぶようになる。帰化という複雑な
問題について悩んでいる在日コリアンの女の子に相談
された経験もあります。そんな少し変わった環境で
育ちました。因みに亡父の再婚相手も済州島出身の
コリアンの方です。東京でチング（親友）になったコリアン
も数名います。コリアンの女性にチャギア（ダーリン・恋人）
と呼ばれた時期もありました。そんな、コリアンの友人の
一人が５日に韓国のＭＢＣで放送された「黄金漁場-ムルパ
道士‐」に秋山成勲がゲスト出演した放送のＤＶＤを持って
来てくれ、その友人に通訳してもらいながら視聴しました。

感想は一言、”落胆”

番組は韓国のテレビ番組であり、秋山も韓国名で紹介され
ていました。秋山は番組内で「三崎選手は自分より年下で
あるうえ、自分の事情（日本人に帰化した事）についても
知っているのに、あのような発言をするのはいけない」と
言っていた。

”あのような発言”

三崎和雄は、どこの国の人が相手でも、試合後の決まり
文句として、「日本人は強いんです！」とずっと、言ってきた。
別に”帰化日本人”である秋山成勲に対して特別に放った
セリフではない。完全な被害妄想でしか無い。
それに、総合格闘技選手としては、三崎の方が先輩だ。
自分の方が年上！と誇張するのは、儒教の信仰厚い
韓国で”年長者を敬うのが当然”という背景を利用した
ズルイ発言だと感じた。確かに、秋山の”在日”であるが故、
”日本かぶれ”と差別を受け、その後”日本人”となった生い
立ちは不憫に思う。少しは卑屈にもなるだろう。しかし、
三崎和雄は年末の戦いの後、先の大戦で国の為に若くして
命を落とされた戦没者の方々の御供養と慰霊の為に
サイパンに訪れていた。そういう意味では、先人や先輩を
敬う心は人一倍持っている。日本と言う国を本気で愛し、
自ら行動している。大和魂を携えた立派な武道家である男が
勝利後、誇りを胸に「日本人は強いんです！」と発言して、
何が悪いと言うのか？秋山成勲よ、あなたも”日本人”では
なかったのか？

更に番組収録の一週間前に三崎と会ったと言い。秋山は
「三崎選手から、試合について謝罪の言葉は無く、
”ご苦労さまでした”と話してきた。そういう言葉よりも先に、
謝罪の言葉を述べるべき」とも言っていた。これも韓国に
蔓延る反日感情を利用した発言で、韓国民が詳しく知らぬ
日本人・三崎和雄をそこまで”卑怯者”に仕立て上げるのは、
あまりにズルい。帰化したのに、国籍というアイデンティティー
をも自己擁護に利用する彼は異常だ。
勝者と称えられリングを降り、サイパンへ訪れている間に、
外野によって有耶無耶に事実をひっくり返えされた三崎和雄が、
”敗れし者”に謝罪する必要が何処にあると言うのか。民族、国籍
を抜きに秋山成勲は、非常にズルい人間だ。これは、日本人の
僕に番組内容を通訳してくれたコリアンの友人も同意見だった。
韓国民は騙せても、誰が敗者だったか、あの日の試合を観た
世界中の人と”敗れた本人”は知っている。

負ける事は恥ではない。敗者となっても、誰も卑下していない。
しかし、負けた事実から逃れようと、もがく今のあなたを哀れむ。