uubの小屋

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ただ今、冒険中。

シフォンちゃんとはお別れできない

2010年06月08日 19時18分38秒 | Letters
大学を卒業したときに携帯電話を替えました。24歳のときです。今、わたしは29歳なので5年間のお付き合いです。名前をシフォンちゃんと言います。


バッグから取り出すたびに、なにそれ。と言われたり、なにそれ。という顔をされたりします。何度も言っていますが、シフォンちゃんです。


F700i という機種です。誰かに「FOMA・・・?」と聞かれました。FOMAです。


F700i という機種のシフォンちゃんは古いそうです。古かろうがなんだろうがシフォンちゃんはシフォンちゃんです。わたしと出会ったときと何ひとつ変わっておりません。変わるのはいつだって、移り気な世の中のほうです。なのにあたかもシフォンちゃんのほうが年老いたみたいな言い方をされるのは心外です。シフォンちゃんは今も若々しく、つやつやすべすべしております。


とはいうものの、ちょうど一年前にシフォンちゃんの存在を脅かす敵が現れました。入社の際に会社から支給された携帯電話です。こちらは名前をフィリップ君と言います。


フィリップ君を手にしたときの驚きと言ったらありませんでした。わたしは浦島太郎だったと認めざるを得ない敗北感。いやしかし、その敗北感よりも技術革新への感動のほうが大きかった。そして、敗北感よりも感動が先行することへの、敗・北・感。ジーザス。
というわけで、フィリップ君の軽いこと軽いこと。薄いこと薄いこと。手に持ってても、全然持ってる気がしなくて、一年経った今でも落としてばかりいます。
もう会社は辞めてしまったので、6月の引継ぎが終了したら返却します。フィリップ君とももうすぐお別れです。



さて、シフォンちゃんです。技術革新をフィリップ君にみたわたしは、シフォンちゃんの「古さ」を実感いたしました。ええ、たしかにシフォンちゃんは古いです。フィリップ君のようにスマートではなく、ぶ厚いです。ポケットに入れるとでこぼこになってしまい、みっともないです。



しかーし。シフォンちゃんを替えるつもりはございません。



なぜなら。



トイプードルの桃ちゃんがプレゼントしてくれた手作り携帯ストラップが、シフォンちゃんにお似合いなのです。似合いすぎているのです。もうこの携帯ストラップはシフォンちゃんにしか似合わないのです。そういうストラップなのです。色といい、デザインといい、大きさといい、鎖の長さといい、シフォンちゃんにだけ抜群に似合うのです。だからわたしのためではなく、桃ちゃんストラップのために、シフォンちゃんは替えられないのです。そういうことなのです。




誰になんと言われようと、シフォンちゃんと桃ちゃんストラップの仲は、わたしが最後まで守り抜きます。








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