uubの小屋

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ただ今、冒険中。

優秀なビジネスマン

2009年11月13日 21時47分05秒 | Letters
今までアルバイトも含めて、いろんな仕事をしてきました。いろんな仕事をした中で、いろんな上司に出会いました。じっくり思い返してみれば本当に様々な人たちのもとで働いてきたのだなと思うし、それぞれの人たちとの間には、それぞれの記憶があって、それぞれの意味があります。


中でも森のレストランの初代店長だった茶茶さんに出会えたことは、わたしにとって幸運でした。


わたしの採用時の面接官でもあった茶茶さんは決してやさしい人ではありませんでした。どちらかというと、計算高くて、裏表のある人だったとわたしは認識しています。周りの人たちの意見も概ねその通りで、その計算高くて裏表のあるところが好きと思えるか否かで、茶茶さんへ評価が分かれていたように思います。わたしは、好きでした。なぜなら、少なくともわたしは、計算高くて裏表のあることで、茶茶さんに傷つけられることはなかったからです。計算高くて裏表があることで、上司として尊敬できることのほうが多かったからです。何より、人間観察が抜群に優れている人でした。お客様に対しても、スタッフに対しても。
人間観察が抜群に優れていて、計算高くて、裏表を使い分けることができる人の接客というのは、おもしろいくらいに気持ちがいいものなのです。この三つがそろっていれば、誠意の有無というのは大して問題ではないように思います。わたしのように茶茶さんほどの観察力と計算力と演技力がないと、誠意が必要になるのです。必要なのに、たいした誠意も持てないから、たいした仕事もできないのです。
プライベートの関係ならともかく、ここにあるのはビジネスです。茶茶さんは、優秀なビジネスマンだったとわたしは思います。わたしに対する指導も、常にビジネスでした。ビジネスには裏表が必ずあります。だから茶茶さんの言葉にはビジネスとしての裏表が常にありました。でも、逆に言えば、それだけだった。中途半端に築いたプライベートな人間関係に任せることをしなかった。だから、裏切られるということがなかったし、傷つけられることもなかった。

ご本人がどう考えていたかは知る由もないけれど、わたしはそのように茶茶さんを見ていました。そして、そういう茶茶さんのビジネスに乗っかって、わたしは育ててもらいました。
本当にね、育ててもらった、んだよね。



今のわたしの接客は、茶茶さんから学んだことが骨組になっているのだと、お客様に接するたびに思います。願わくば、もうちょっと一緒に仕事したかった。







茶茶さん、わたしいつも、茶茶さんのような接客をしたいと思っています。







なんて、ご本人には絶対言わないけれど。









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