uubの小屋

I also miss your small but peaceful room.
ただ今、冒険中。

山のように積まれた内緒の話

2009年11月21日 13時43分17秒 | Letters
今までいろんな仕事をしてきました。いろんな仕事をしたということは、すなわち、いろんな人たちと一緒に働いたということでもあります。
それぞれの人たちとの間には、それぞれの記憶があって、それぞれの意味があります。



あらめ君(本名:豚肉とアラメの炒り煮)は、わたしが今まで知り合ったすべての人の中でもっともおしゃべりです。言っていいことも悪いことも、彼が耳にすればすべて平等に拡声器にかけられます。こっちが聞いてもいないのに、しゃべります。それって、わたしが知っていたらいけなかったんじゃないか、と思うこともたくさんしゃべります。こっちは口を塞ぐ必要が増えて迷惑です。なんでしゃべるかな、ほんとにさ。しかし、あんなにペラペラなんでもかんでもしゃべって、それでも友人の数が減らないどころかおそらく増える一方なのであろうことが、実に不愉快です。それは彼の人徳のなせる業であるに違いのないところが、さらに不愉快です。おしゃべりな人間に人徳とはまた不釣合いな単語ですが、おしゃべりなのに、人徳のあるのがあらめ君なのです。おかしな話です。しかし事実、彼を慕っている人は多かった。慕っているからおしゃべりだとわかっていても、内緒にしたい話をやっぱり話しちゃうみたいですね。かわいそうに。





でももっとかわいそうなのは、





あらめ君が友人であるがために、





言えなくなることが勝手に増えていった当時のわたし。





いつまで内緒にしていればいいかわからないことが、今もまだ、山のように積んであります。








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