パタパタ

これまでアルバイトも含めて、いろんな仕事をしてきました。いろんな仕事をしたということは、つまりは、いろんな人たちと一緒に働いたいうことでもあります。
それぞれの人たちとの間には、それぞれの記憶があって、それぞれの意味があります。


森のレストランでは、毎日営業15分前に朝礼（といっても夕方の時間だけれど）をします。社員さんは別ですが、アルバイトで営業前に出勤しているスタッフはだいたい同じ顔ぶれなので、朝礼に参加するのも、だいたい同じメンバーです。


朝礼はカウンターの前で行います。カウンターで仕込みをしているキッチンスタッフの前に、ホールスタッフが集まります。それぞれ横一列に並んで顔を向かい合わせるような形。


朝礼は16時45分からです。それまでにキッチンもホールもやるべきことはすべて終わらせなければなりません。キッチンさんはもちろんだと思うけれど、ホールもけっこうハードです。準備ができていないと、お客様を迎えられません。営業前から走り回ります。


さて、16時45分です。


みんながカウンターの前に勢揃いしているところへ、パタパタと駆けて来る女の子がいます。それが、かにみそちゃん（本名：かにみそ豆腐）です。森のレストランのメニューの中でも、お皿に盛られたときの、見た目の美しさが人気のお料理。


かにみそちゃんはいつも、パタパタと駆けて来ます。いつも時間ぎりぎりなのです。体のちっちゃいかにみそちゃんが、両手にバッグを抱えて、着替えも抱えて、たまにサロンの紐をひきずって、慌ててパタパタと駆けてくると、とってもかわいいのです。そんなかにみそちゃんを見て、男性陣もポっ。としていました。






いいなーーーーー。アライグマ、羨望のまなざし。






というわけで、ちんちくりんアライグマも練習してみます。

なにを？

「パタパタと駆けて来る姿がかわいい女の子」の練習です。







パタパタパタパタパタ。





なんか、違う。もいっかい。





パタパタパタパタパタ。








。。。。。なんか、バタバタとうるさいだけです。







かにみそちゃん、今もどこかでパタパタ駆けてるかしら。