上:葉表側に立ち上がった花序と翼果 下2段:蕾時期の花軸は柔らかく下に垂れるが、次第に立ち上がる
上:イロハモミジ 下:オオモミジ(比較) 花、翼果は葉の下側につく
下:イロハモミジの新葉と紅葉
イロハモミジ (ムクロジ科 <旧カエデ科> カエデ属 学名Acer palmatum 落葉高木 雌雄同株 花期4,5月) 葉は掌状に5、7裂する。新葉の葉腋から長い花軸を伸ばし複散房花序をつける。当初花軸が柔らかく垂れてその先に花をつけているが、花期の終わり頃には葉表側に上向きに立ち上がっている。雌雄同株で雄花と両性花がある。紅い萼5、萼より小さな淡黄緑色の花弁5、雄花は花糸8個が突出し赤い葯がつき、両性花は突出した花柱の先のカールした柱頭が目に付く。基部に翼果の形の子房が見える。果序は果軸が葉の上側に出て葉に覆いかぶさる様で、翼果はとんぼの羽状にほぼ水平に開く。葉は秋に赤く紅葉し山を彩る。
属名Acer ヨーロッパの平原野に自生するカエデの一種 Acer campestre のラテン古名に由来。カエデはラテン語でAcer 伊Aceri 英maple
種小名palmatum 掌状の(掌状に5~7裂した葉)
Acer campestre, common name field maple, is a maple native to much of Europe, southwest Asia from Turkey to the Caucasus, and north Africa .(wikipedia) アチェル・キャンパストゥレ(共通名はフィールド・メイプル)は広くヨーロッパ、トルコからコーカサスに至る南西アジアそして北アフリカに自生するメイプルである。
サトウカエデはメイプルシロップが採取され、埼玉などで植樹されているようである。