里山コスモスブログ

シャクナゲ(石楠花)








上:花冠は5裂、雄蕊10、葉が葉裏に丸く反り返り、花冠内上に網目紋・・・ハクサンシャクナゲ系

下:アズマシャクナゲの名札あり 花冠は5裂、雄蕊10~12、葉柄・葉裏に灰褐色の毛が密生



シャクナゲ (総称 石楠花 ツツジ科 ツツジ属 常緑広葉低木) シャクナゲはツツジ属の内、無麟片シャクナゲ亜属(アズマシャクナゲ、ツクシシャクナゲ-ホンシャクナゲ等)をいうとある(wikipedia)。園芸的には有麟片シャクナゲ亜属(ヒカゲツツジ亜属 有麟片=葉に鱗状麟片/鱗状紋がある)のヒカゲツツジ、エゾムラサキツツジやゲンカイツツジもシャクナゲと呼ぶことがあるようである。シャクナゲの冬芽(花芽)は大きく枝の頂部につき、その下の葉腋に小さな数個の葉芽がついている。花芽は芽麟に包まれ花芽が展開すると総状花序に多くの花をつけ散房状に豪華に花を咲かせる。
属名Rhododendron   <rhodo-dendron> 古代ギリシャ語でバラ+樹木の意味。バラの花に似ているというのだろうか。
自生種あるいは栽培純血種を観察するときのために、一応下記のごとく整理してみた。中国や日本の原種を西欧で品種改良した西洋シャクナゲが育て易く美しい品種が多くあり、公園や庭先などでよく栽培されてるが、これらハイブリッド種にはあまり役に立たない。
アズマシャクナゲRhododendron degronianum  東日本に分布、蕾は濃紅色で開花するとピンク色、花冠は5裂、雄蕊10、葉裏に灰褐色の毛が密生
ツクシシャクナゲRhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum  西日本に分布、花色は蕾が濃紅色、開花するとピンク色、花冠は7裂、雄蕊14、葉の下面に真綿状の毛が密生しスポンジ状、種小名Japono-hepta-merum 日本の-7裂した-単(?) 
ホンシャクナゲRhododendron japonoheptamerum var. hondoense  ツクシシャクナゲの変種で葉裏に殆ど毛がない、花冠は7裂、雄蕊14、子房に白毛が密生。変種名hondoense(日本)本土の
ハクサンシャクナゲRhododendron brachycarpum 花色は白又は淡紅、花の内側に緑色の斑点、花冠は5裂、雄蕊10、葉を裏側に筒状に反り返らせて越冬、葉裏に淡褐色の毛が密生。種小名の brachy- は短いcarpum はギリシャ語で果実→短い果実の意。
キバナシャクナゲ(Rhododendron aureum 寒冷地・高山帯に分布,花は淡黄色) 等の系統に分類される。種小名は金色の意味
西洋シャクナゲ  Rhododendron hybridum 中国や日本のシャクナゲを改良したハイブリッド品種
アメリカシャクナゲは属名カルミアで呼ばれている。西洋ツツジはアザレアの名前で呼ばれている。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「8 樹木 花と葉と果実」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2021年
人気記事