里山コスモスブログ

ミズヒキとギンミズヒキ&キンミズヒキ







上左、下:斑入り葉  上右:通常の葉




上:ギンミズヒキ(若い果実)    下:ミズヒキとギンミズヒキ(若い果実)

下:キンミズヒキの花

ミズヒキ (タデ科 タデ属 学名Antenoron filiforme  花期8月頃~秋)  山裾や林の中で見かける。葉身は広卵形ないし広楕円形で互生、葉表、葉裏脈上及び葉縁に毛が多い。葉の中央付近に黒褐色のV字斑があるのが特徴であるが、これが無い個体も結構ある。長い花茎の節々についた托葉鞘から短い花柄を出して紅白の小花を穂状につける(花柄があるので総状花序)。花は花弁状の萼4片で太陽に当たる側が紅く腹側が白色。受粉後この紅白の萼が子房を包み込むので果実は上から見ると赤く下から見ると白く、側面から見ると上下紅白に見える。和名はこの紅白の花序(果序・果穂)を紅白の水引きに見立てたことに由来。雄蕊は5個(周辺部4個+雌蕊の脇に1個)、花柱2の下部は半癒合して子房に繋がる。花柱は受粉後伸び花冠から突き出て、左右に分離してかぎ状に曲がる。萼片は子房を包み込んでその中で子房が成長する。果実はそう果で、熟すると鉤状に曲がった花柱が動物たちに引っ掛かり散布される。稀に白花種も見かけるが、紅白のミズヒキに対しギンミズヒキと呼ばれる。
林中の道傍などでキンミズヒキと呼ばれる野草を見かけることがあるが、こちらはバラ科キンミズヒキ属の草本。葉は羽状複葉で、8月頃黄金色の花を穂状につける。花穂がやや短いわりに花が大きいので、水引を連想することは難しかろう。花は普通に見られるような花で、萼5、花弁5、雄蕊10余り、雌蕊1。

ミズヒキ 学名Antenoron filiforme syn. Polygonum filiforme 
シンミズヒキ 学名Antenoron neo-filiforme 葉は細長く、V字斑がない。花茎の節間が短かく花が密につく。

ギンミズヒキ 学名Antenoron filiforme albiflorum ミズヒキの白花種
属名Antenoron は触角antennaの意 (果実の先に残る触角状の鉤) 
   Polygonum  polys(多い)+gonum(節) (花茎に)節が多い意味。

種小名filiforme は糸状の形(花穂の形状が糸状に細い) Albi-florumは白い花


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