里山コスモスブログ

ノブドウ(野葡萄)



下の紅葉は深裂している

ノブドウ (ブドウ科 ノブドウ属 学名Ampelopsis glandulosa  var. heterophylla  落葉性蔓木本 花期7月頃 果期9,10月頃 別名めくらぶどう) 葉は切れ込みのない無裂葉、3~5浅裂又は深裂するものが見られる。葉裏は光沢があり、脈腋に毛叢がある。葉と対生に(葉の反対側に)集散花序を出す。エビヅルの葉と形がよく似るがエビヅルは葉が互生し、葉裏にクモ毛が密生して光沢がなく、円錐花序をつける。ノブドウの花は5弁で、雄蕊5、雌蕊1。果実は大きさが不揃いで秋に赤紫、青紫、コバルトブルー等美しい色に色づくが、これは虫えい(虫瘤)によるものである。正常な果実はやや小さく粒が揃っており、半分に割って見ると通常の液果である。
属名Ampelopsis   ブドウ+外観 つまり外観がブドウに似た
種小名glandulosa 腺のある Glandula腺 var. heterophylla  

ノブドウ:ブドウ属のヤマブドウやエビヅルと別属であり、果実は食不適で、葉裏に光沢があり、脈腋に毛叢があり、葉の反対側に花序を出し、花序は集散花序である。
ブドウ属:
ヤマブドウは葉が5角状で基部が深い心形、葉裏に白毛が密生して白く、光沢がない。エビヅルは葉が3~5裂し、葉裏にクモ毛があり光沢がない。これらの花序は円錐花序で、果実はブドウ房状につき熟果は美味しい。また、アマヅルは葉が三角状卵形で、葉裏に光沢があり、サンカクヅルは葉が三角状で、葉裏に光沢がない。

宮沢賢治 “めくらぶどうと虹”  
城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になり、畑の粟は刈られました。 「刈られたぞ。」 と云いながら一ぺん一寸顔を出した野鼠がまた急いで穴へひっこみました。 崖やほりには、まばゆい銀のすすきの穂が、いちめん風に波立っています。 その城あとのまん中に、小さな四っ角山があって、上のやぶには、めくらぶどうの実が、虹のように熟れていました。


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