里山コスモスブログ

オニグルミ(鬼胡桃)


樹皮と冬芽

枝先から新梢が、枝の側芽から雄花穂が芽吹き出した


上:枝先に雌花序が立ち上がり、枝の途中から雄花穂が下垂




オニグルミ (鬼胡桃 クルミ科クルミ属 Juglans mandshurica var. sachalinensis、Juglans ailanthifolia 落葉高木 雌雄同株 花期5月 果期10月) 樹皮は縦割れが多い。葉は枝先に集まり、奇数羽状複葉で小葉は7対ほど、小葉の縁に細鋸歯。葉軸や葉柄に軟毛が密生。雌雄同株の雌雄異花。雄花穂は緑色の棒紐状で、前年枝の側芽(雄花芽)から芽吹き出て長く垂れ下がりよく目立つ。前年枝の先についた頂芽(葉と花の混芽)が芽吹くと新梢を伸ばし葉と雌花序をつける。雌花は楕円形の苞葉or花床の先に濃紅赤色の2裂柱頭をつける。クルミはこのように新梢に雌花がつき、前年枝の側芽から雄花が咲くため雄花と雌花では開花期がずれ易い。このため、近くに別個体あるいは別品種がある方が結実し易い。
 果実は10月に茶褐色を帯びて落下する。クルミの果実は青い皮(外果皮 仮果皮)、皺溝のある堅い核(内果皮)でできている核果。核の中に褐色の薄膜状の種皮と白い子葉がある。この子葉は栄養豊富で、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸を多く含む。栽培品種には核の殻が薄く種子が大きい手打胡桃などがある。和名は核の皺溝を鬼の顔に喩えてつけられる。冬芽は裸芽で、前年枝の先に頂芽(葉芽or葉と花の混芽)がつき、葉腋に側芽(雄花芽)がつく。側芽の直下に猿面に似た大きな葉痕がある。

属名Juglans  Jovis glans ジュピターの堅果の意  英Jovi,Jove,jupiter は古代ローマの神話に出てくる神々の王ジュピター、glansには亀頭の意味もある。)
どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ 
すっぱいくゎりんもふきとばせ どっどど どどうど どどうど どどう  
 (風の又三郎より)
 


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