里山コスモスブログ

シナノキ(科の木) 果実










上:花の裏側-萼5片とへら状の花弁と仮雄蕊が重なっているが識別できる
下:たまたま萼、花弁、仮雄蕊が共に4片の花







シナノキ (科の木 アオイ科 シナノキ亜科 <旧シナノキ科>  シナノキ属  学名Tilia japonica  落葉高木 花期6月 果期10月 日本原産) 和名は信濃の国或いは強靭な樹皮繊維に由来する説あり。樹皮は灰褐色で縦の割れ目が目立つ。葉は互生、葉柄が長く、葉身は左右不相称、基部が心形で葉先は尾状に尖り、縁に荒い鋸歯。冬芽から新梢、葉、花序軸、翌春用冬芽がセットになって展開する。4月上旬に新梢が出て展葉し、その葉腋に花軸・花序を包んだ赤い総苞が出現した。その後、花軸が伸びると共に総苞はへら状に長く伸びて反り返り、4月下旬には集散花序が形成されて蕾がついていた。それから開花するまでが長く、開花は5月末~6月に入ってからであった。花は花弁状の萼5、細長いへら状花弁5、細長いへら状の仮雄蕊5個が花弁に重なって見分け難い。雄蕊多数(20個ほど)、雌蕊1。蕾は一度に開花せず順次開花するので、その分花期が長くなり、個体としてより多く結実できる。果実は球形で秋に褐色に熟す。冬芽は春新梢が展開するとき既に用意されている。
シナノキの樹皮は繊維が強靭でロープの材料等に利用された。又、アイヌはこのシナノキの樹皮繊維で布を織り衣類にしたという。花は良質の蜂蜜源となる。同属に西洋菩提樹がある。釈迦が悟りを開いたインド菩提樹はクワ科イチジク属で別科の植物である。

属名Tilia ボダイジュに対するラテン古名。
用語:苞とは花や花序の基部にあって蕾を包んでいた葉のことを言い、苞葉ともいう。花序全体の基部を包む苞(苞葉)を総苞(又は総苞葉)という(wikipediaより)。
セイヨウボダイジュ : 学名Tilia ×europaea 別名セイヨウシナノキ or リンデンバウム。コバノシナノキとナツボダイジュの自然交配種で、ヨーロッパで古くから植えられ、木材は楽器や木彫材などに利用された。シューベルトの歌曲「菩提樹」で有名。。(wikipedia参照)


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