里山コスモスブログ

シオン (紫苑)




舌状花の基部から花柱と2裂柱頭が出ている(雌性花)
筒状花は花冠が5裂し茶褐色の雄蕊筒が立ち上がり、
葯を押し上げて2裂柱頭が出てくる。

シオン (紫苑 キク科 シオン属 学名Aster tataricus 多年草 花期9,10月) 花茎は人身丈ほどと高い。葉はへら状長楕円形、縁に鋸歯があり、葉の表裏ともにざらつく。茎上部で花軸を多数分岐させて各々の先端に淡紫色の頭状花を咲かせる。頭状花は淡紫色の舌状花が一列環状につき、中心部に多数の黄色い筒状花が集まる。舌状花は最も外側の筒状花が変化したもので雌蕊だけが見える(雌性)。筒状花は両性で花冠が5浅裂し、雄蕊上部が癒合して筒状になり、筒奥から雌蕊が葯を押し上げて突き出る。筒状花の下部に萼が変化した冠毛がありその下に子房がついている(子房下位)。九州の山間部には自生しているとのことだが、当地では広い屋敷の庭や畑縁に栽培されているのを見かける。
属名Aster  asterは星、星状体   舌状花が放射状に広がることから来ている。
種小名tataricus ダッタン(韃靼  タタール)に産する、中央アジアの。
ダッタン(タタール)は、北アジアのモンゴル高原から東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域にかけて活動したモンゴル系、テュルク系、ツングース系の様々な民族を指す語として様々な人々によって用いられてきた民族名称である。中国とモンゴル高原を支配した元は蒙古と呼ばれたが、明代ではモンゴルを韃靼と呼ぶようになり、清代には再び蒙古と呼んだ。(wikipedia参照)
ロシアの作曲家ボロディンが作曲したエキゾツックな曲「ダッタン人の踊り」の韃靼人は、ウクライナからカザフスタンに広がる草原地帯に存在したテュルク系遊牧民族(キプチャク)を指すか。


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