里山コスモスブログ

通学路の木の実 チャノキ

チャノキ 茶ノ木

画像 チャノキ(茶ノ木) 秋に花咲き実が熟れる 2012-10-03  | 樹木 花と葉と果実  

チャノキ (ツバキ科 ツバキ属 常緑低木 花期9~11月) 
 
古く遣唐使が種子を持ち帰り栽培、鎌倉時代に僧栄西が喫茶・抹茶製法を伝え、その後戦国時代に茶道が発展した。葉は葉柄が短く葉身は楕円形で厚く、縁に明瞭な鋸歯があり、葉表に光沢、葉脈間が盛り上り波打つ。
 
葉腋から出た花柄は下方に湾曲し下向きに白花をつける。萼5、花弁5、柱頭3裂、多数の雄蕊が雌蕊を囲む。花期は秋で昨年秋に結実した果実が青果又は茶褐色に成熟した状態で見られる。果実は1年かけて成熟し、成熟すると三裂して丸い種子を3個散布する。
 童子の頃、家の横の畑縁にぐるりと茶ノ木が植えられていた。その茶ノ木の花咲く陽溜まりで少年画報や冒険王を読んだ。ずんぐりとした黒い大きな腹の花蜂(クマバチ)が童子達には目をくれず蜜を求めてブンブン飛び回った(クマンバチ=スズメバチは腹が黄縞で恐ろしい)。
             茶の木の花の 陽だまりに 児らが本読む 影長し 童子

 当時は各家共に茶は自家製であった。茶の葉を摘み、蒸して藁(わら)莚(むしろ)の上で揉んだ後に乾燥させて製茶し、一年分を大きな一斗茶筒に入れて貯蔵した。父は鉄瓶の熱湯で淹(い)れた渋い茶を食間・食後に絶えず飲んでいた。母は苦いお茶は飲まず水ばかり呑んでいた。両親共長生きしたので茶と健康の関係は不明である。ボクは余所家(よそんち)で駄菓子が添えられた時だけその喉越し用に飲んだ。
 近年、長寿・健康の秘訣と聞いて、深蒸茶を擂粉木(すりこぎ)で粉茶にして夏85度、冬90度の湯で淹れて飲むようにしている。85度は啜り飲みできる温度、90度はフーフーし飲む温度である。朝はコーヒー牛乳、食後に深蒸粉茶、昼はブラック珈琲に乾燥無花果、夜は熱いほうじ茶を啜る。仕上げは白湯(さゆ)で食い過ぎ胃腸薬。 


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